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優しさの循環

私は趣味でコーヒー豆の焙煎をしている。
始めたきっかけは、メンタルダウン。
外が怖くて出かけられなくて。
でも、少し元気になって家の中で何かしたいなと思ってた時だったかな。
コーヒーは飲めなかったけど、夫くんが好きだから焼いてみたくなり。
ついでに自分好みに焼けたら、コーヒー飲めるようになるかなぁって思って始めた。

生豆をネットで購入して、動画やブログで焼き方を調べて。
それだけでも、初めてのことがたくさんで鬱々とした気持ちが上向きになったのを今でも覚えている。
いつもどんよりとした空気感の中で過ごしていた毎日に、彩りが添えられた。それだけで満足だった。

SNSでもコーヒー仲間とつながるようになり、初めて私にコーヒーを送ってくれた人のとこは今でも命の恩人だと思っている。
余談ですが、私はその方のお店に行ってパナマのゲイシャ種のコーヒーを飲むことが当面の目標になりました。まだ、飛行機怖くて乗れないから、もう少し先になってしまいそうなのですけどね。

最近では、私が焙煎したコーヒーを味わってくれる人もいて、何度かやり取りさせてもらっているのだけれど、相手から送られてきたり、自分から送ったり、感想を聞かせてもらったり、感想を言ってみたり、焙煎のやり方をきいてみたり・・・そんなことが楽しくて仕方のない時間になっている。
今でも褪せることのない彩りを私の生活に添えてくれている。

他人が怖くて仕方のなかった私に、人の優しさを再認識させてくれた。
他人のために何かするということを考えることもできなかった私に、他人のために何かすることが幸せだと感じさせてくれた。
私に興味を持ってくれる人もいると教えてくれた。
私の言動に喜んでくれる人がいることも教えてくれた。

それを教えてくれたのが、コーヒー仲間の give&give の世界。

痛みを知っている人や、優しさの大切さを知る人がとても多くて。
私は仲間に恵まれているなぁとつくづく感じています。
皆さんありがとうございます。
体調悪くてなかなかお礼が出来ないことばかりなのに、優しいなぁって、いつもいつも感謝がつきません。
そんな風に優しい世界に身を置くと、自分も自然と優しくなるから不思議ですね・・・。
私が他人にgiveできるようになったのは、間違いなくコーヒー仲間のいる世界のおかげだと思っています。

いつか一緒にいろんなコーヒーを、どんな味がするとか、どんな香りがするとか、お湯は何度で淹れたらいいとか、ドリッパーはこれがいいとか、いろんな人が焼いてくれた豆を一緒に淹れながら、一緒にコーヒーを楽しむ時間が持てたらいいな・・・。

優しい世界を自分のサードプレイスに持っていると、生きづらさも軽減されるしおすすめです。

やっと私もお礼のコーヒーを送れる日がきて、それを手にしてくれた大切な人たちが喜んでくれて、優しさの循環っていいなぁって改めてかみしめています。それだけで幸せだなぁってそう思うのです。

そして、経験して感じているのは。giveは自分に余裕がある時に。自分が自然とそうしたいと思う時がgiveするタイミングなんだなと・・・。
苦しい時や、つらいときは甘えていいんだよって、初めてコーヒーを送ってくれた人が言ってくれました。今なら実感を伴って、そうなんだなって言える気がします。「なかのひとさん」ありがとう。あなたの言葉にどれだけ救われたことか。この場を借りてお礼をいわせてください。

今つらくて、でも誰か手を差し伸べてくれている人がいたら、その手を取って思いっきり甘えてください。助けてもらってください。
きっとあなたは甘えるのも、助けてもらうのも、苦手かもしれないけど。
そして、助けてもらったら、甘えたら、お礼をしなきゃと思うかもしれないけど。
大丈夫ですよ。今は思いっきりその状況に甘えさせてもらって。

いつかお礼できる日も、誰かを甘えさせる日も、誰かを助ける日も、ちゃんと訪れる。大丈夫、大丈夫。

優しさはちゃんと循環するんだから・・・。

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