蒸し暑い 最近、蒸し暑い。 …………そもそも、蒸し暑いってなんだろう? そりゃ、蒸して暑いんでしょうよ。 じゃあ、なんで蒸すのよ。漠然と「蒸し暑い なぜ」で検索。 当然だが、蒸し暑さは空間の湿度が高いと起こる。気温が上がると飽和水蒸気量も比例して上がり、それによって空間に湿気が満ちていくわけだが、そうすると汗が蒸発しづらくなる。 汗をかくと体温が下がる。 しかしそれは、汗が蒸発する際に体から気化熱を奪うためである。汗が蒸発しないということは、体から熱が逃げ
風声鶴唳 読み──ふうせいかくれい 意味──おじけづき、わずかなものにも恐れ怯えるさまの例え。 風声は風の音。鶴唳は鶴の鳴き声。 古くは中国の故事が元。敗軍の兵が、風の音や鶴の声を、敵の追撃と思い恐れたことから。 さて、鶴唳というのは始めて聞いた。特に唳だ。 唳──なく。鶴や雁の鳴き声。 ……もはや専用の文字ではないか。だが、小説で「鶴唳が細く響いた」なんて書かれていたらかっこいいかもしれない。 余談──この四字熟語を知った経緯として、音楽ユニット『
愛及屋烏 読み──あいきゅうおくう 意味──溺愛、盲愛。その例え。 ミュージシャン、須田景凪氏がバルーン名義の時期に発表した曲にも同名のものがある。溺愛を謳う女と自身の溺愛に気づいていない男の歌(という解釈でいる)である。 字を見るとなんとなく意味が拾えるタイプの四字熟語である。 屋根の烏にまで及ぶ愛──あんたが好きすぎて、あんたの家の屋根に止まってる烏でさえ好きになってきたよ。すなわち、坊主憎けりゃ袈裟まで憎いの正反対を突っ走る四字熟語だ。 また、同じ
暗香疎影 読み──あんこうそえい。 意味──どこからともなく漂う花の香り、月光などに照らされて疎らに映る木々の影。特に詩歌において梅花のものをいう。 珍しい読みの熟語が組み合わされている。 「暗香」がどこからともなく漂う花の香り。闇から漂ってくる花の香り。特に梅。 「疎影」は疎らに広がる木々の影。特に梅の木の枝。 意味としても、単に二つの熟語を合体させたもののようだ。しかしまぁ、梅への愛を感じる。 出典を調べると、梅の詩人とも言われた林逋の「山園小梅」らしい
気になった言葉をかき集めて調べる、そこに法則はあるようでない。