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レジ袋有料化が目前、どのレジ袋が対象?事前に知って4月から慣れていこう

4月に迫っている動きとして、レジ袋有料化の流れがあります。

レジ袋有料化

レジ袋有料化の制度が開始されるのは厳密には今年の7月からです。ただし、経済産業省は有料化の前倒しを推奨しています。この呼びかけに応じる一部の企業は4月から有料化を開始するようです。

4月から有料化を開始する有名所はイオンやウエルシア、マツモトキヨシです。他にもあるかもしれません。スーパーマーケットは既にレジ袋を有料化している店もあります。あるいはレジ袋を断るとポイントが付く制度を採用している店もあります。スーパーマーケットで買い物をするにあたっては違和感なく利用できるでしょう。

おそらく違和感を覚えるのはドラッグストアやコンビニです。これらはサービスが行き届いているため、断らない限りは積極的にレジ袋に入れてくれます。コンビニを利用する上でこの自然な流れに頼っている場合、急にレジ袋が有料化されて不満を感じるかもしれません。

対象は「プラスチック製買物袋」

「レジ袋有料化」という単語を聞くだけだと、どこでどんな買い物をしてもレジ袋を買わなければならないと感じます。あるいは、大きな買い物バッグを持ち歩かなければならないのではと心配になります。安心して下さい、この認識は誤りです。有料化されるレジ袋は実は限られています。

有料化の対象となるのは「プラスチック製買物袋」のみです。コンビニで入れてくれる袋全般ですね。ただし、例外があります。

まずプラスチック製ではない買物袋は対象外です。例えば紙袋や布の袋です。布の袋はあまりお目に書かれませんが、紙袋は家電量販店や百貨店などでよく目にします。持ち帰るには少し嵩張る家電を買っても、今まで通りサービスの一環で紙袋に入れてもらえそうです。

「持ち手のない袋」も対象外です。おそらく刺し身や野菜などを入れる小さなポリ袋が想定されていると思います。スーパーの袋詰台にあるロール式の小袋ですね。この小さいポリ袋は今まで通り自由に使えそうです。

プラスチック製でも例外があります。それは大雑把に言うと環境に優しい素材でできたものです。上記の経産省のサイトから引用します。

(1)プラスチックのフィルムの厚さが50マイクロメートル以上のもの
繰り返し使用が可能であることから、プラスチック製買物袋の過剰な使用抑制に寄与するためです
(2)海洋生分解性プラスチックの配合率が100%のもの
微生物によって海洋で分解されるプラスチック製買物袋は、海洋プラスチックごみ問題対策に寄与するためです
(3)バイオマス素材の配合率が25%以上のもの
植物由来がCO2総量を変えない素材であり、地球温暖化対策に寄与するためです

書いてあるとおりなので言及するべき詳細は有りません。有料化の対象外となるということですが、おそらくサービスの一環としてしまうには原価が高い印象があります。果たしてこの例外となるプラスチック製買物袋を無料で提供する店がどの程度あるのかは気にしてみると面白そうです。

環境とかエコとかに貢献するのが好きそうなイオンが有料化に舵を切るのだからお察しします。私が店舗経営者であれば、コスト削減のためにも有料化に舵を切る判断をすると思います。

消費者の「少しの慣れ」で海洋汚染対策

そもそも何でレジ袋有料化をするのでしょうか。先の経産省のサイトの冒頭でこの様に書かれていました。

プラスチックは、非常に便利な素材です。成形しやすく、軽くて丈夫で密閉性も高いため、製品の軽量化や食品ロスの削減など、あらゆる分野で私たちの生活に貢献しています。一方で、廃棄物・資源制約、海洋プラスチックごみ問題、地球温暖化などの課題もあります。私たちは、プラスチックの過剰な使用を抑制し、賢く利用していく必要があります。

私個人の意見としては過剰反応しすぎと感じています。ただ、故意であれ過失であれプラスチックごみが海洋を汚染してしまっているのは間違いないようです。その取組の一環として理解はしています。詳細は「海洋汚染問題の解にレジ袋排除を求める違和感について考えてみた」という記事に書いています。

果たしてどの程度の効果があるのかは分からないし期待していません。一方で今更レジ袋が有料化したからと行って過度に生活が変化するとも思えません。最初は違和感があっても、おそらくすぐに慣れるでしょう。消費者としてはこの程度で海洋汚染対策に寄与できるのであれば安いものです。

おそらく7月にかけて徐々に切り替わっていくかと思います。私たち消費者も少し慣れていきましょう。


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