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ステイホームで大麻犯罪が増加・・改めて大麻は危険ドラッグだという啓発を

コロナ禍における諸々の影響により自宅で過ごす機会が増えました。「おうち時間」を過ごすにあたって多くの方が新しい趣味に手を伸ばしたことかと思います。私もこの機会に趣味のコーヒーを充実させました。知り合いの中にはDIYで自宅をおしゃれに改造するなんてことをしている人もいます。職場中心の生活から自宅中心の生活に変わったことで、多くの人のライフスタイルが変わりました。

新しい趣味に手を出すのは結構ですが、手を出してはならない趣味に手を出してしまう方も居るようです。日経新聞に大麻のような薬物犯罪とサイバー犯罪が増加傾向にあるという記事が掲載されていました。全体で見ると空き巣などの窃盗が減った影響で刑法犯の件数は戦後最少を更新したそうです。それは喜ばしいことですが、犯罪の性質が変わってきている点においては気をつけなければなりません。特に大麻に関してはこの機会に乱用する人が増えたという記事を他の媒体でもルポルタージュとして読んだ覚えがあります。

以下、嗜好品としての大麻についてだけ言及します。医療用の大麻に関しては割愛します。

大麻は危険ドラッグです。大麻に含まれるTHC(テトラ・ヒドロ・カンナビノール)が脳に作用して幻覚を引き起こします。それを幸福感や高揚感と勘違いするそうです。そして記憶障害や判断力や運動能力の低下などの悪影響を引き起こします。もちろん依存性もあります。

「大麻は危険ドラッグです。」で話は終了のはずなのですが、大麻に関してはどうも意見が別れているかのような印象を受けます。それは「大麻合法化」なんて言葉が独り歩きしている影響かと思います。アメリカのニューヨーク州では今年の3月31日に大麻の嗜好品としての使用が合法化されて話題となっていました。

アメリカなどの各国が危険ドラッグであるはずの大麻を合法化する理由は、闇取引や組織犯罪から若者を切り離すためだと聞いています。日本で言えば反社会的勢力と関わらなければ買えなかったものを、街の一角で法の元で買えるようにしたに過ぎません。反社の収入源を断ち、既に依存してしまっている者たちを反社関連の犯罪から守るのを目的としています。実際は大麻販売に多額の税金をかけてしまっているためにブラックマーケットの方が安く買える現象が起きてしまい、効果はいまいちと聞きます。また、本来は大麻と出会うことの無かった人に対しても大麻を提供できてしまいかねません。それは経済的な生産性の低下を招きます。

薬物犯罪はゼロに近づけるのが望ましいです。日本で増えているとは言え、大麻取締法違反で摘発された人数は昨年で5034人に過ぎません。これはまだ手の施しようがある数字だと思います。曖昧になってきている大麻の危険性についてを改めて啓発していただければ善良な国民には十分に届くと思います。「日本は大麻後進国」だなんて煽り文句を見かけますが、私の祖国である日本は大麻後進国で結構です。


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