見出し画像

身近に罹患者が生じて分かった、感染症対策とは異なる「マスク」の重要性

中国武漢市を発祥とする新型コロナウイルス感染症が拡大しています。東京都では26日に1429人の新規感染が報告されました。重傷者や死者数は横ばいになっているものの、入院患者数が増加し続けています。確保されている病床数が5967に対して入院患者が2717人で、病床使用率にすると45・5%です。まだ余裕があるように見えますが、ここ1週間の増加の仕方を見ると楽観はできません。確実に「第5波」です。

個人的に、この第5波は今までの感染拡大と異なります。それは私の周辺での罹患者が顕著である点です。しかも私が所属する別々のコミュニティにおいて生じており、年代もさまざまです。私はワクチン接種を2回済ませていますが、やはり不安になります。こういうのは互いのコミュニティに接点が無くとも集中するのでしょうか。

身近に罹患者が増えて得た知見があります。それは「マスク」の重要性です。1年以上も前からマスクが重要であるのは知らされていました。マスクを装着すれば飛沫量を大きく抑えられます。会話をする際はお互いにマスクをすれば感染リスクをほぼ無くせます。何を今更という話ではありますが、今回の騒動で得た知見は感染症対策とは少し観点が異なります。制度的な観点です。

身近な罹患者の1人は私と近距離で会話をしていました。そして聞いた話によると、私と会話した数日以内に発症しています。私は濃厚接触者であったはずです。しかし、私には何の連絡もありませんでした。1週間後に結果だけが淡々と報告されただけです。どうやらマスクを着用していたのが重要だったようです。お互いにマスクをして会話をしていたために、濃厚接触として扱われませんでした。

もし私や罹患者がマスクをしていなければ、濃厚接触者として認定されていたでしょう。そうなれば自動的に家族も濃厚接触者として扱われます。私だけならず、家族の生活にまで大きな影響を及ぼしかねない状況でした。マスクはあくまでも感染症対策として装着する物ですが、生活を守るためにも必要な物だと学びました。

さて、政府や東京都はこの第5波をどう抑え込むのでしょうか。緊急事態宣言が発令されており、実績のあるカードは出尽くしていると思っています。今回はどこで感染拡大しているのでしょうか。不思議でなりません。東京オリンピックが盛り上がっており動きにくいのは承知です。オリンピックを中止せよなんてゼロリスクは口にしませんが、法的根拠がありかつ有効な対策を考えていただきたいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?