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朝のコーヒーに身代金を要求?そろそろ身の回りから国防を考える時期かも

政府が「国産トマホーク」の開発を進めていると産経新聞が報じています。軍事装備については明るくないのでウィキペディアで調べた程度の知識で説明します。国産トマホークと書かれているものは「新対艦誘導弾」と呼ばれるものです。陸上のほか船上や航空機にも装備が可能で、超低空飛行をする特徴があります。低い位置を水平に飛ぶのでレーダーに発見されにくいのが長所の1つです。

新対艦誘導弾の特徴で最も強調されているのが飛距離です。2000キロメートルも飛ぶというのだから驚きます。2000キロメートルは北海道の端から九州の端くらいまでの距離です。これが装備可能となれば、中国共産党や朝鮮労働党のような日本の驚異が如何なる軍事的装備を整えたとしても抑止力たりえそうです。産経新聞が昨日の1面で報じていただけあり、非常に強力な装備という印象を受けました。

中国共産党は明確に尖閣諸島を自国の領土だと主張しており、毎日のように脅かしています。中国武漢市を発祥とする新型コロナウイルス感染症で大変な時期ですら、その手を緩めてきませんでした。先日は来日した王毅国務委員兼外相が尖閣諸島の領有権を主張する発言をして多くの日本人の反感を買っています。全く油断できない状況が続いています。

ところでミサイルだ国防だという話題だと非日常的で他人事のような気持ちになりがちですが、危機は何も弾薬を伴う軍事力だけではありません。ヤフーニュースにForbesJAPANの「コーヒーメーカーに身代金攻撃の危険、セキュリティ企業が警告」という記事が転載されていていて戦慄しました。インターネットに繋がるコーヒーメーカーをハッキングした結果、身代金を払わないとコーヒーが淹れられなくできたのです。この記事の内容は実験的に行われたものであり子供のいたずらの様な話ですが、これはとても怖い未来像です。

インターネットに対しては今はせいぜいスマホとパソコンやテレビが繋がっているだけの家庭も、いずれはあらゆる機器が直接的に繋がります。既に冷蔵庫や掃除機がインターネットに繋がっている家庭もあるでしょう。インターネットに繋がらない機器だと思ってても、勝手に通信をしてる可能性すらあります。その機器が標的になりえます。個人の犯罪であれば被害は局所的ですが、これが凶悪犯罪の踏み台となったり、例えば一斉攻撃として行われると最悪の場合は国難たりえる状況に陥ります。

これらインターネットに繋がる全ての機器を個人の知見だけで守ることは可能でしょうか。パソコンであればセキュリティソフトを入れればある程度の防御は可能ですが、冷蔵庫や掃除機にそのようなソフトを特別にインストールする話は聞いたことがありません。もはや製造業者を信用するしかないのです。値段と機能だけで製品を選んではいないでしょうか。

年末年始くらい明るい話題を提供すべきでしたが、緊張感のある話題となってしまいました。2021年も脅威は収まりません。むしろより強い脅威となりそうな気配すらします。政府が自衛隊の装備を強めるのと同様に、自身の身の回りも脆弱性が潜んでいないかを個人レベルで気を付ける必要があります。

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