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パートナーセールスにおけるファン作り活動(Give)の最新事例②

皆さんこんばんは。
パートナーセールスの葛西です。

ここ最近は「パートナービジネス開始までに準備しておくべきこと」セミナーや「パートナー契約後、最初に実施すべきアクション」セミナーなど、パートナーセールス研究会(コミュニティ)の活動に関するnoteが続いておりましたが、今週は久しぶりにパートナーセールス活動の中でのナレッジのnoteを書こうと思います。

本日は、2月20日に書いたnote「パートナーセールスにおけるファン作り活動(Give)の最新事例①」の続きである、第2弾を書かせていただきます。


【最新Give事例②】Mailtrack for Googleの展開

Mailtrack for Googleとは

Mailtrack for Googleとは、無料から利用できるGoogleの拡張機能です。Gmailで送信したメールを送信相手が開封されたかを確認できる無料ツールです(有料プランもあり)。また、メールが読まれた時間や回数も把握できます。

具体的な用途の一例

  • 提案したサービスの検討状況等の確認メールを相手が開封したかどうかがわかる
    →開封されたらすぐに架電アプローチ
    →着電率を上げ、営業の効率化
    →逆に、メールを開封しているにも関わらず全く電話に出ていただけない場合は、失注した可能性が高いという印になるので、追いかけるのをやめて別の業務にその時間を投下する(営業生産性を上げる)

  • メールでの既存顧客へのアップセル提案(プランアップや別サービス提案等)の際に、メール開封率でアプローチ優先企業リストを作成し、アプローチする

  • 顧客ナーチャリングメールを送る際に、開封率を元にしたメール件名のABテストや送付するコンテンツ(情報)のABテスト、配信する時間帯のABテストなどを行う。

  • CSが顧客に確認してもらいたい内容をメールで送った際に、そのメールが読まれているかを確認する
    →必要に応じて、読まれた瞬間に架電アプローチし、電話でのサポート対応も行う

本施策の目的

  • パートナー企業様の営業生産性の向上(営業の効率化)とデータを元にした営業活動の構築(仕組み化)

  • 上記が実現できることによる、自分が売ってほしい(担当している)プロダクト含め、パートナー企業様の売上(粗利)向上に貢献する
    →結果、自分の担当するプロダクトも売ってきてもらえるようになる

以前に書いた「最新Give事例①」と同様、大前提として自社のプロダクトの拡販に限らず、パートナー企業様の事業にどれだけ貢献するかということを最優先に考えています。このツールを展開した結果として、そのパートナー企業様全体の受注数が上がる(もしくは商談数も上がる)
→その手段の1つの中に、自社のプロダクトも入れてもらうという形で考えています。

このMailtrackをパートナーさんに使っていただくことで、パートナーさんはデータを元にした営業活動ができたり営業生産性の向上(効率性の向上)につながる=売上(粗利)増加につなげられる可能性が高くなってハッピー、当社としてはMailtrackを使っていただくことによってパートナーさんの受注率が上がる=自社プロダクトの受注率向上にもつながっていく可能性が高いのでハッピーであるため、双方Win-Winの施策となります。

パートナーさんの受注率向上への貢献や営業力強化に向けたツールを紹介するといった活動もパートナーセールスの1つの仕事だと私は考えています(とにかくGiveして恩を売ることが大事!!)。

具体的な実施内容

MailTrackについては、決裁者(社長や役員、部長クラス)ではなく営業現場のマネージャーやメンバーの方々に使っていただくのが最も効果が高いであろうと考え、まずは現場マネージャー向けにインストールを開始。

その後、メンバーへの展開の際に、DL方法から初期設定方法、使い方、具体的な活用事例などをお話する研修を実施。マネージャーからメンバーまでMailtrackを知っている方はほぼおらず、「相手が開封したかどうかがわかるのはすごくいい」「顧客の追いかけがしやすくなった」など非常に好評の声をいただけています。
そして、現在はMailtrackの利用が定着しているのかをモニタリングしているところです。

自身の活かせた経験やスキル、特性

  • Googleアラートを活用した情報キャッチアップ術

  • 営業の達人からの営業Tipsや業務効率化の達人からの便利ツールの定期的な収集(Xなどからの二次情報はもちろん、一次情報も!)

  • 社内のslackをとにかく漁る

  • 少しでも効率的に仕事を遂行したいという生産性の意識の高さ(少しでも楽したい、回り道が嫌い)

  • 情報を探してインプットし続ける継続力

少しでも楽したい、回り道が嫌いという思考性(というより性格?)もあり、常に情報の網は誰よりも広くかけています。

加えて、意外に社内のslackにも結構多くの営業ナレッジ・Tipsが転がっていたります。例えばですが、特に大きなん会社になればなるほど、同じ事業部でもIS、FS、CS間での営業生産性を上げるための様々なツールやナレッジが共有されてなかったりということはよく起こってます。だからこそ、意外にも社内のチャットツールなどからこまめに必要な情報を拾うようにすると、結構自分の知らなかったお宝を見つけるなんてことも多いです(パートナーさん向けに展開できる資料とかなんて、結構直販のFSやマーケ側で作ったもので使い回せるものが多々あったりします!)。

今回ご紹介しているMailtrackも社内でのIS出身で直近FSに異動になった方が営業部門に展開されているのをslackで発見し、私も初めて知りました。


パートナーセールスにおけるMailtrackの活用一例

他にも活用余地はありそうですが、現状、私は下記のように活用しています。

  • パートナー様へのメールを送った際に開封されたら通知が来るので、開封通知後すぐに電話フォローを入れる

  • パートナー様側にお送りするナーチャリングメール(営業コンテンツの送付等のテックタッチな取り組み)の内容が読まれているかどうかを確認し、抑えるべき営業担当を可視化する
    └メール開封されていて、返信もあり
    自社プロダクトへの関心度が比較的高く、ファン化しやすい営業マンである可能性が高い(重点フォロー対象)
    └メール開封されているものの、返信はなし
    →メールが開封されているので、少しは自社プロダクトへの関心度がある営業マンである可能性が高い(準フォロー対象)
    └メールの開封すらされていない
    →自社プロダクトへの関心がかなり低いことが想定されるため、他の営業担当への注力アプローチを優先させる(フォロー対象外)


ダウンロード方法と使い方

1. ChromeウェブストアからMailtrackを追加する

Mailtrackは、こちらから追加していただき、「Chromeに追加」のボタンを押してください。

上記のメッセージが出てきますので、「拡張機能を追加」をクリックしてください。

2. Gmailと連携させる

その後、上記の画面が表示されますので、「Connect with Google」をクリックし、Gmailと連携させます。そうすると、紐付けるアカウントを選ぶ画面が表示されますので、任意のアカウントを選択します。

その後、上記のような連携アカウントの確認画面が出てくるので、問題なければ「許可」を押してください。

3. プラン選択

続いて、プラン選択の画面が表示されますので、「Free」を選択します。
※私自身、有料プラン(PRO/ADVANCED)を使ったことがないですが、一旦はFreeeプランで十分かと思います。

その後、自身のGmailアカウントが自動的に開かれるので、Gmail右上に上記画像のような「緑色の手紙マーク」が表示されれば追加完了です。

4. 使い方

Mailtrackを追加してメールを新規作成すると、上記赤枠のようなマークがメール内に付きます(有料プランだと非表示にできるみたいです)。
なお、プレーンテキストモードにしてしまうと、上記のマークが消えてしまい、Mailtrackによる開封歴が見られなくなってしまうので要注意です。

また、送信ボタンの右側に同様のマークが表示されるので、こちらからトラッキングの「ON/OFF」を切り替えることもできます。

メール横に、✅マークがあるのがわかりますでしょうか?見方としては下記の通りです。また、何回も開かれるとメール右側にある「Active」という緑色の文字も表示されます。

さらには、相手が開封したタイミングでメール通知も送られてくるので、開封したのかどうかをリアルタイムで把握することもできます。また、メールがなかなか開封されない場合、送信から24時間、48時間のタイミングで未開封であることが送信者に通知されるように設定することも可能です。

また、上記、Gmail Box内の右上にある「緑色の手紙マーク」を押し、「Email Tracking Report」を押すと、下記の画面が表示されて「初回開封日時」や「開封回数」などもモニタリングできます。

まとめ

前回のファン作り活動(Give)の事例のnoteから2ヶ月弱経過してしまいましたが、今回の「Mailtrack for Google」のGive事例はいかがでしたでしょうか?

パートナーセールスの業務でもいろいろ使えますし、パートナーさんへ展開されても非常に役に立つツールなのではないかと考えています。加えて、自社直販のインサイドセールスやフィールドセールス、カスタマーサクセスにおいても使えるツールかと思いますので、是非まずはご自身や自社で活用してみて、そのノウハウをパートナー企業さんへ共有するとかでも良いかと思います!
是非パートナーさんへも展開してあげてはいかがでしょうかー??

他にもまだまだパートナーさんへのGive事例がたくさんありますので、是非また本noteで紹介できればと考えております。

それではまた次回の更新をお楽しみに!

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