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海外出張でかなり使えた山道具5選

先週のことになりますが、仕事で初めて海外出張を経験しました。
その際かなり頭を悩ませたのが荷造りです。

なにせ初めての海外出張、それも1週間となればそれなりに準備が必要です。

さらに出張先であるラスベガスには初めての訪問。データ上で天候や気温は知ることができますが、実際どの程度かは行ってみないとわかりません。
砂漠のど真ん中にある都市のため昼夜の気温差がありそうでウェアにも悩みます。
初めてづくしの出張準備。しかし、そんな私を救ってくれたのは他でもない、趣味の登山のためにそろえた道具たちでした。

荷造りで重要なのは「いかに荷物を軽量化するか」、そして「いかに荷物をコンパクトにするか」、この2点につきます。
お気づきかと思いますが、登山の時に考えていることと全く同じです。
となればやることはいつも通り。現地での気温変化や天候、行動予定を調べながら、スーツケースのパッキング、ウェアのレイヤリング等を考えていきます。

【現地の環境】
場所:ラスベガス
気候:基本的に晴れ
気温:2~12℃程度(砂漠なので昼夜で寒暖差あり)
期間:1週間
業務:展示会調査(1日中歩き回り、屋内外を出入りする必要あり)

幸い事前情報ではそこまで厳しい気候でなく、寒暖差に注意する程度で何とかなりそうでした。
そうして1週間の海外出張を終え戻ってきたわけですが、「持ってきて良かったな」というのを現地で実感した山道具の数々。
特に自分の中で評価が高かった道具5選を紹介したいと思います。


①Patagonia:ナノパフジャケット

Patagoniaの名作

1点目はナノパフジャケットです。
登山経験者はもちろん、そうでない方からも知られるパタゴニアの定番品。

丈夫で温かく、濡れる可能性のある肌寒い状況で愛用されているインサレーション。
調べるとだいたいおすすめに挙がってくるのですが、実は最近まで購入を先送りにしていました。

その理由は以下になります。

  • 触ってみると分かるのですが、ボリュームがない感じがして本当に暖かいのか半信半疑(その分軽量であることは確かなのですが…)

  • その割に値段がお高い

ただ、軽量かつ丈夫で脱ぎ気がしやすいこのジャケットは今回の出張に最適かと思い、購入に至りました。

そして出張本番。1週間ずっと着続けたのですが、驚くことにちゃんと暖かかったです。保温性と防風性に優れていて、ちょっと風が強かったり気温が変化する環境下でもしっかり対応できます。
これだけ軽量なのにしっかり暖かさを感じるのは意外な体験でした。

財布やパスポートをサッと収納できる内ポケット
裏返してジャケットそのものを折りたたむことも可能

少し違った視点ですが、ポケットにしっかりファスナーがついているのと、内ポケットがあるのがけっこう助かりました。
私はかなり忘れ物や落とし物をするのですが、財布やパスポートは絶対なくせません。
なので、すぐに出したりしまったりできて失くす心配もあまりない、ファスナー付きの内ポケットがありがたかったです。
しっかりファスナーを閉めておけば、ある程度盗難防止にも役に立ちます。

②SEA TO SIMMIT:Evac ドライバッグ

旅に圧縮袋は必須アイテム

次にご紹介するのがSEA TO SUMMITのドライバッグになります。
いわゆる圧縮袋ですが、こいつは防水素材でできていて優秀です。

ボトム(オレンジ部分)には防水透湿素材eVentファブリックが使用されていて、ここから空気を抜いてコンパクトに圧縮できます。
やり方も簡単でして、開口部をロールしてボトムから内部の空気を逃すように潰していくだけ。
平らに潰れてバックパックの内部形状にフィットするような形をしているので、スーツケースの場合でも場所をとりませんでした。

5L 8L 20L の3サイズを使用
スーツケース内をすっきりさせてお土産スペースを確保

こんな感じで省スペースにも貢献してくれるので、お土産を収納するのも困らなかったです。

また余談ですが、荷物を濡れから守るという点は海外行きの飛行機に乗る際けっこう大事な機能です。
というのも以前オーストラリアに観光に行った際、お土産に買ったビールがスーツケースの中で破裂しているという大惨事を経験しました。
そのときも、こちらのドライバッグを使用していたのですが、ドライバッグ内部の荷物はしっかり無事だったので安心した経験があります。

ところでビール破裂するってどんな衝撃?って感じですが、以下の記事をご覧ください。

行く前に見とけばよかったですね。
海外怖い…

③Ridge Mountain Gear:Travel Pouch Plus DCF Hybrid

大好きなリッジマウンテンギアの万能ポーチ

3点目にご紹介するのが、リッジマウンテンギアのDCF生地でできたトラベルポーチです。ストラップを付けてサコッシュとして使ってました。

DCFという単語は登山をやる人は良くご存じだと思います。
Dyneema® Composite Fabric / ダイニーマ®コンポジットファブリック、
通称 Cuben Fiber / キューベンファイバーと呼ばれ、ダイニーマ®繊維をUV樹脂でラミネートした極薄フィルム状の生地です。
ダイニーマ®は軽量にもかかわらず非常に強靭なポリエチレン繊維で、重量ベースで見た場合、鉄の15倍の強さをもっているそう。(すごい繊維…)
水分、紫外線、化学 薬品に対しても優れた耐久性があり、防弾ベストにも使用されている強靭で軽量な繊維です。

DCF製で高耐久
和紙のような質感も好み

そんな超軽量かつ強靭な生地でできているので、持ちだしやすく安心して使えました。
現地で雨に降られることはなかったのですが、急な天候の変化に対応できるのも強み。
財布やティッシュなど、濡れて困るけど使用頻度が多いようなものはこのポーチに入れておくことが多かったです。

ポーチとショルダーストラップは取り付け/取り外し可能

注意点としてポーチとショルダーストラップは別売りです。
私は両方購入することをおススメします。

上の写真にもある通り、取り付け / 取り外し可能なので持ち運ばないときはストラップを外してポーチとして活用。
リュックの中が整理されますし、かさばらないのがすごくいい。
サッと取り出せる軽量サコッシュって本当に万能です。

④Ridge Mountain Gear:R ZIP WLT

こちらもリッジマウンテンギア

次に紹介するのもリッジマウンテンギアの道具。山用の財布になります。

先ほどはDCF素材が使われていましたが、こちらの財布に使われる素材はX-Pac™️と呼ばれる素材が使われています。デザインがかっこよくて私も好きな素材です。

X模様は、耐久撥水加工されたナイロン+ポリエステル糸をX状に組んだX-PLYを生地の間に張り巡らせ、斜め方向への伸びを抑えているそうです。
HPにもっと詳しく書いてありますが、DCF同様に軽量高耐久な素材ということがわかります。

カード7枚とドル札10枚程度 あと小銭を少々
意外と入るんです

サイズ : 縦約9.5cm × 横約10.5cm × 厚さ約0.8cm 
重量 : 約13g
購入したばかりのころは「財布が軽くて小さいとここまでストレスがなくなるんだな」って驚きました。それほどに気にならない重さとサイズです。

4辺のうち2辺がファスナーにより開閉できるので、サイズのわりに意外と間口が大きいのが特徴。ファスナーがスムーズに動くのもストレスがなくていい感じです。

写真のように意外と入ります。

空っぽの状態
驚くほど軽く薄い

本当に薄くて軽いので、ある意味なくさないように注意する必要はあるかもしれません(笑)
私は上述したナノパフジャケットの内ポケットに入れてなくさないようにしてました。
少しでも荷物を小さく軽くして、ストレスから解放された旅をしたければかなりおススメできます。

⑤matadole:スピードスタッシュ

リュックのショルダーハーネスにつけるポーチ

最後は登山でおなじみ、ショルダーポーチです。
リュックの肩ひも(ショルダーハーネス)に付けて使います。

これが今回は便利でした。
というのも私の出張先での業務内容が展示会調査だったこともあって、すぐに取り出して使いたいものがけっこうあったんですよね。
ポケットに入れておくには量が多かったので、そんなときに重宝しました。

実際に入れていた道具たち

写真の通りポーチに入れていたのは、

  • 社用スマホ

  • 名刺入れ

  • メモ帳

  • ボールペン

といった感じ。仕事でサッと使いたい道具だけ入れておきました。
これを全部ポケットに入れてしまうとガチャガチャして嫌で使ってましたね。

リュックのショルダーハーネスに取り付けるポーチ

マタドールのショルダーポーチの優秀な点は取り付け位置のユニバーサルデザインにあります。
特定のリュックにしか使用できない専用設計のものとは違い、ほぼすべてのリュックの肩ひもに装着することができるので、普段使い用のリュックにも使えるのが良い点ですね。

フィットして、ズレず、背負い心地もそのまま。
シンプルで使い勝手のよい収納アイテムだと思います。


以上が初めての海外出張で「持って行って良かった!」と感じた山道具たちです。
登山を初めて1年あまりですが、こんな形で役に立つとは思わなかったのでうれしい限り。

普段使いしやすく、登山をやらない方にとってもいい道具だと思います。
これから出張や遠征を控えている方にとって、この記事が参考になれば幸いです。

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それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました!


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