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年に一度のお便りへ。

もういくつ寝るとお正月♪

子どもの頃、お正月の楽しみは、お年玉におせち、そして年賀状。

元旦に誰よりも早く起きて、わくわくしながらポストをのぞきこんだ。

さっさっと年賀状を取り出し、すぐさま選別。

自分宛の年賀状を持って部屋にこもり、にやにやしながら見ていたのを覚えている。

明治4年に郵便制度が発足された。

そして明治6年に官製はがきが発行されると、年始の挨拶をはがきで出す年賀状が日本国民に広まっていったという。

ここ数年、そんな歴史ある年賀状の減少に歯止めがかからない。

理由は、メールやSNSの普及。

私もその普及の波にのった1人である。

年賀状にかかる時間やコストを考えれば、メールで済ませるのが手っ取り早い。

そんな手軽さを重視する私にも、十数名の友人から毎年決まって年賀状が届く。

その中には、年賀状という便り1枚でつながっている友人もいる。

それでも、その便りを手にとると「元気そうでなにより」、ほっこりした気持ちになる。

事実、メールで新年のあいさつを済ませていた友人のほとんどと、今や交わりがない。

わくわくも、にやにやも、ほっこりもしないからかもしれない。

コロナ禍で人とのつながりを改めて考えるようになった昨今。

歴史ある慣習に身をゆだねるのも悪くないかもしれない。

そんなことを考えながら、郵便局の窓口でまっさらの年賀状を受け取った。

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