[基本テク⑵]筋肉層に応じたストレッチの話

「狙いたい筋肉にうまくストレッチがかけられない。。」
「伸ばしたいのはそこじゃないんだけれど。。」

ストレッチというのは一見簡単そうに見えますが、非常に奥が深いです。

きちんとストレッチをかけるためには、筋肉の層に関する知識や骨格に対する理解が必要になります。

今回は「筋肉層に応じたストレッチの話」をいくつかまとめてみようと思います。

<僧帽筋と肩甲挙筋のストレッチ>

デスクワークによる肩こりで、最も硬くこわばりやすいのは「僧帽筋(特に上部線維)」「肩甲挙筋」です。

どちらの筋肉も首〜肩甲骨をつないでおり、

・頭を下方に垂らした際のサポート
・ 肩甲骨の引き上げ

においてよく働いています。

この2つの筋肉は筋走行こそ似通ってはいるものの、"層"が若干異なります。

肩甲挙筋があり、

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その上を大きな僧帽筋が包み込む形で存在しています↓

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イラストで書いてみると、このようなイメージです。

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首〜肩甲骨の動きに対する、僧帽筋の影響度は非常に大きいです。

例えば、腕を背中に回して頭を反対へ倒すストレッチがあります。

この動きでは頭と肩甲骨の位置が離れる形になりますから、僧帽筋が大きく伸ばされます。

画像2

僧帽筋のストレッチとしては有効ですが、この動きでは表層にある僧帽筋の硬さに引っ張られてしまい、深層の肩甲挙筋があまり伸びていないことがあります。

そこで大切になるのが

「僧帽筋をゆるめた上で、肩甲挙筋を伸ばしにいくストレッチ」

です。

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