お題箱へのご回答22

【ご相談】

いつも質問箱楽しく拝見しています。
実家の母に掃除を認めてもらう方法についての相談です。

両親のことは好きなのですが特に母の癇癪が酷く自分が気に食わなかったり否定されたり従わないと大声をあげる泣き叫ぶ物を投げる物で殴るなどしてきます。

私は今年新卒入社予定の大学生で、大学通学のために離れていた実家に戻る予定です。小中高大学いつも母とは揉めていましたが穏やかに仲良くできる時もあり深刻な親子喧嘩と言うよりは横暴な姉が居る家庭という感じです。

実家に戻る理由は大学で私立薬学を選択し非常に学費がかかりそのために両親が借金をしてくれたのでその恩として学費を私が両親に返済していく予定であり家賃や光熱費を出すくらいなら実家に住んで学費返済にあてろと言われているためです。就職活動を始める際に地方就職も考えたのですが上記の理由から反対されました。
私も両親のことは根本的に好きなので返済は絶対したいこと、そのために実家に住むのは合理的な選択肢だと考えています。

ですが。。。実家が汚部屋でどうしても我慢ができず掃除をしてしまいます。物を保存して綺麗になる家ならいいのですが、物がたっくさんありすぎて汚いタイプの家です。消費期限を過ぎていそうなものを中心に捨てても横暴だ、どうして私のものを勝手に捨てるんだ、全部使えると言います。風呂場にはシャンプーがノズルがカビているものを含めて6本もあるような状態です。立地もよく家としても好きなので生活感強めの邦画に出てくるような家レベルになってくれさえすれば喜んで住みたいのですがどうしても母と折り合いがつかず掃除ができません。

母そのものが汚いものが好きな訳ではなく整理したい気持ちと集中力の無さ、ものを保存しておきたい気持ちが戦った結果何もせず放置をし、どんどん部屋が汚れていっていると言う状況です。

どうしたら母に気持ちよく掃除を認めてもらえるでしょうか?

【ご回答】
ご回答にお時間がかかってしまいましたことをお詫びさせてください。不必要なことかもしれませんけど、前提として、あえて言いますね。

親に恩義を感じないことも、親を嫌うことも、決して悪いことじゃないんですよ。親のことが根本的に好きと仰っていて、それは素晴らしいことだと思います。けれども、その「好き」という気持ちが原因で、もしあなたの心が傷つくのであれば、どうか「嫌いになる」ことも選択肢に入れてみてくださいね。私は、「親を見殺しにする」ということを一切責めませんので。そういう人もいる、そういう価値観もある、という程度でいいので、覚えておいてください。

さて、お掃除ですね。なんで反発するんだろう、と考えると、お母様の発言を見るに、「追い出されることへの恐怖」を抱えているという側面を感じました。不要なものは要するに、自分自身の象徴なのかなと。

逆に「どうせ自分が持っていても勝手に捨てられる」という経験をした人が、収納が苦手になるというケースもあります。収納しても捨てられるから意味がない、ということですね。

つまり、本来的にはお母様の「捨てたくない理由」に向き合うことが、実は改善策かと思います。なぜ「ものを保存したい気持ち」が勝ってしまうのか?そこに目を向けるのはありかもしれません。

とはいえ長期的だし、そこまでお母様に向き合うのは精神的負担がキツそうなので…。「初任給orボーナスで、外部の掃除サービスを頼む」というのはいかがでしょうか?

あなたが掃除の行為者になってしまうと、反発は避けられないと思います。外部の方にも同じようにキレてしまうタイプの場合はこの手は使えませんが、内弁慶な方であれば、「親孝行」ということや、「私もお母さんと綺麗な家で時間を過ごしたいけど、掃除が得意じゃなくて、悩んでるんだよね」と共感を示してみれば、外部サービスの導入については首を縦に振ってくれるかもしれません(無駄遣い、とか言われてしまった場合は「自分のお小遣いから払うから」と説得する、かな・・・)。

どうしても、「掃除がしたい(≒現状を改善して生きていきたい)」と「掃除をしたくない(≒このまま死んでいきたい)」はぶつかると思います。衝突を避けるためには、相手への共感をいかに示すか、という点が重要になるのではないでしょうか。

捨てたくないよね、わかるよ、一緒に考えよう。

たぶんそういう姿勢を根気強く提示していくことが、お母様が求めていることなのかなと思います。

・・・・・・逃げてよくない!?!?!?

いやなんか・・・そこまで向き合う必要あるのか?と自分の身に置き換えると思ってしまうんです。向き合わないと掃除もできないなんて軽めの人権侵害じゃないですか・・・。

もちろん、あなたが色々、色々悩んだうえで、逃げないという選択をしているんだろうなと思うんです。そしてその勇気ある決定を支持したいなと心から思いますし、その勇気には拍手です。すごいことだと思います。私にはできません。

けれどもね。私はやっぱりここまで聞くと、あなた自身の健康と幸せが大事だから、落ち着く空間を外に設けるとか、何か向き合わずに済む「やり過ごし方」を考えてほしいなあ、と思ってしまいました。

あまり答えになっていなくて申し訳ございません。掃除を気持ちよく認めてもらうための方法は、結論、「親御さんに寄り添い、共感し、親御さんの憂鬱を解消する」ということになると思います。

それが子どものすべきことなのかは、私にはわかりません。けれども、その道を選んだとしても、私は「間違ってる」とも思いません。お母様の憂鬱が改善されて、あなたの憂鬱も解消される、そんなハッピーなルートがあなたの宝石のような努力でできあがるような、そんな未来を祈っていますし、そんな未来を信じるあなたをサイコーだと思います。

無理しないでくださいね。答えがまとまらなくて、ごめんなさい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?