すなふ

すなふといいます。色んな気持ちを紐解くことが好きです。よく食べてよく寝る子に育ちました

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マガジン

  • コルクラボ ガーデン [CORK Lab GARDEN]

    • 1,117本

    「コルクラボのメンバーが書いたコルクラボに関するnote」を集めたゆるーいマガジンです #コルクラボ

  • 思考の整理

    文字通り思考の整理です。 思考の変遷でしかないので、まとまりはありません。午後4時に起きたような日に書きます。

最近の記事

仕事の始めたては、恋愛の始めたてと同じ失敗をする

中学生の頃。 恋人に対して少しでも嫌な気持ちを抱くと、秒で別れていた。 他の男子と話した・メールがやたら来る・スッピンが思ってたのと違う…理不尽極まりない理由で別れていた。 こんな嫌な気持ちになるのは相手が悪いからだと思い込んで、ぜんぶ切ってしまっていた。 沸点が低すぎて、友人からは恋愛ヤンキーだと言われていた。 友人からすると、いつキレるかもそれが何故かもまるでわからないからである。 高校生の頃。 付き合ってはすぐ別れ付き合ってはすぐ別れを繰り返していくと、さすがに気づく

    • 金髪と、黒髪と。

      『精神が危険な状態にある人が、見た目をいきなり変えることって多いんです』 「え、似合ってませんか?」 『似合っては、いますけど。大丈夫ですか?』 「ずっとやってみたかったんです、金髪」 『大丈夫なら、いいですけど』 「なんだか、生との間にすこし距離ができてしまって」 『はい?』 「どっちでもいいなぁって思い始めて」 『・・・死んではだめですよ』 「産業医はそう言うしかないですよね」 『それはそうですが』 「ごめんなさい。そう思ったら、吹っ切れてしまったと

      • 適応障害になって、僕は”生きがい”を取り外していく

        「死」がとなりに帰ってきた。 線路の音に、気持ちがうわずる。 嘔吐するのは週3回。 5階のベランダから、少し先の未来を浮かべる。 ここ半月は、睡眠薬なしでは寝付けない。 「適応障害だね。とりあえず休んで、それから考えようか」 定常案件の進捗、突発で入ってきているキャンペーン、チームや関係者の状況。 どう考えても自分が抜けたら回らないのに、もらったばかりの4文字のラベルは、防波堤みたいに思考の波を堰き止める。 ああ、言われてしまった、と思った。 サイズちがい異変を感

        • 要領が良いとは何か

          「あなたほど要領が良いやつはいないよ」 高校の担任と飲みに行った時に言われた皮肉が頭に残っている。 たしかに自分は、昔から要領がいい方だと思う。 高校はろくに行ってないが(よく眠る子だったので起きるとお昼になっていたのだ)、大学は現役かつ一般入試で慶應に受かっている。 振り返れば、少ない時間で結果を出すための”楽して勝てる法則”を見出していたのだ。 楽して勝とうとしてきた人生*この章は性格が悪いのがバレるので読み飛ばしても大丈夫です。 小学生の時、ガキ大将に勝てない

        仕事の始めたては、恋愛の始めたてと同じ失敗をする

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          1,117本
        • 思考の整理
          13本

        記事

          ピントを2つ、持つだけで。

          信号が等間隔に並んでる。 曲がり道だから、ここからそう見えるってことは、実際はきっと等間隔じゃない。 目が潤むくらい寒いから、渋谷なのに、綺麗に見える。 信号以外にも、お店の看板が白かったり、赤かったり。 背の高さの倍くらいのところで光ってる。 タバコの火の色はオレンジで、吐く息は白い。 それよりくすんだ白した街灯が、やっぱり等間隔で並んでる。 トイレの明かりと自販機のライトは、背の高さは違うのに、街灯の色とすごく似てた。 みんな似たように見えて、全然違って、違うように

          ピントを2つ、持つだけで。

          僕の御守り

          「今年のしいたけ占いはね…」 そんな言葉を至る所で聞くようになった。 普段占いを信じなそうなほどロジカルな方でも、どうもしいたけ占いだけは違うというのだ。 サイトを見てみると、なるほど他の占いとは一線を画している。 深い人間理解に基づいて、適切な言語化がされている、占いというよりは素敵なコピーのような文たちだった。 僕は占いは信じないのだけれど、これはたしかに自分の心に置いておきたくなる。 心に置いておくということどんな人でも、心に何かを置いている。 そうしないと生き

          僕の御守り

          希望は必ずしも、僕らを生かしてくれるわけじゃないけれど

          今から9年前、15歳の時のこと。 僕は「死」をとなりに置いたことがある。 少し暖かくなってきた、冬のよく晴れた日だった。 自分は自分を守るようにできている高校1年生になって少し経った頃、僕は言葉が思うように出なくなっていた。 自分の名前すら、満足に発することができない。 言葉が頭に浮かんでいるのに、どうしても1音目が口から出てこない。 喉は詰まった排水口のようになっていて、声が自分の意図とは違う流れ方をする。 その頃、自分にとって2つの大きな出来事が起きていた。 1

          希望は必ずしも、僕らを生かしてくれるわけじゃないけれど

          世界はグラデーションでできている

          最近、他者との境界について考えている。 感受性のグラデーション”サイコパス”がバズワード化しているが、サイコパスがあるならその逆もあるはずで、実際に”HSP(Highly Sensitive Person)”とよばれる人たちがいる。俗に言うエンパスである。 極端に感受性が豊かな人がHSPであり、サイコパスはその逆の極端に感受性が乏しい人たちにあたる(と僕は解釈している)。 HSPの子を持つkokokakuさんの記事によれば(子供の場合はChildでHSCとよばれる)、特徴

          世界はグラデーションでできている

          愛されるために、遠慮をする僕たちへ

          最近、小さな頃の夢をよく見るようになった。 小学生の頃、母が一度だけ家を出ていこうとしたことがある。 連れて行こうとしたのは、末っ子の弟だけだった。 ヒステリックで不安定な母のことはあまり好きじゃなかったから、悲しかったわけじゃない。 父には「すなふはどっちについていきたい?」と聞かれて、「んー、お父さんだな」と答えた。父との関係は良好だった。 ただ、母という存在から受けるべき愛情へのいいしれぬ不信感と、自分は最も母から愛される存在ではないという確信めいた何かが、明確に

          愛されるために、遠慮をする僕たちへ

          好きな文章って、何を好きになってるんだろうなって話

          大学の同期(かなえちゃんっていうんだけど)のnoteがもうほんとに好きで、知り合い云々抜きでどんな著名人のnoteよりも、彼女が書く言葉の方が心地が良い。 例えば、 (バズってたから見たことある人もいるかも) 例えば、 (これが一番好き 冒頭だけでやばくないですか) 何が好きなんだろうなぁってずっと考えてたんだけど、noteって、 構成に関して3つの要素 使っている言葉に関して2つの要素 で分解できるかもなと思った。 (*ここで言うnoteはSNS向けの短めな記事の

          好きな文章って、何を好きになってるんだろうなって話

          本当の自分って、なんで出せないの?

          『コルクラボガーデン』水曜日担当 すなふ です。 『コルクラボガーデン』とは、コルクラボのメンバーが書いたnoteを集めたマガジン。この7月からは、note部メンバーの日替わり配信が始まっています。 **そもそもコルクラボって? ざっくり要約すると”コミュニティってどうやったら上手く作れるのか”という問いに対して、色んなことを試していく学んでいくコミュニティです。 突然コミュニティって言われても『なんやねんそれ・・・』って感じだと思うんですが、身近なところでいうと

          本当の自分って、なんで出せないの?

          あなたはまだ、あなたになれる。ー現代におけるコミュニティの意義ー

          僕の大好きな諺に、『水を得た魚のよう』というものがある。 【みずをえたうおのよう】 自分に合った活躍の場を得て生き生きとしているさまにいう。 出典:三省堂大辞林 第三版 人には、その人に合った場所が絶対にある。 それは物理的な場所かもしれないし、人との関係かもしれなければ、何かをしているときかもしれない。 これは非常に社会心理学的な考え方で、”自分”とは環境によって規定されているということにほかならない。 人間は、魚が水を得た時のようにその場によって自己が変化す

          あなたはまだ、あなたになれる。ー現代におけるコミュニティの意義ー

          特別な人が、特別にならなかったら。

          小さな頃から"一家団欒"が少し苦手だ。 祖父母を合わせて7人の二世帯家族(+犬猫5匹)である我が家に、三兄弟の長男として僕は生まれた。 少子高齢化が叫ばれる昨今において、些か時代に逆行した家族形態である。 母はすごくヒステリックな人で、父は少しアホだけど少年漫画が大好きで優しくて、周囲からの信頼が厚い人だった。 僕は多分、母の危うさと父の熱さや温厚さを混ぜたような人間に育っている。 今思えば、母は、子との分離ができない人だった。 適した距離をはかれなかった愛情は、ただ

          特別な人が、特別にならなかったら。

          マイルドヤンキーとインテリ層の違いからみた孤独の正体

          うちの家系は、僕以外いわゆるマイルドヤンキーだ。 地元から出ることは考えない。 会話の内容はせいぜい前後3日くらい。 漠然とした将来への不安は持っていても、キャリアという概念がないので、とりあえずがんばる。 超短期的で超具象的に生きている。 末恐ろしい世界である。 辛いことばかりだった反面、よかったこともあった。 人からどう思われるより、自分の行きたい道をゆくように育った。 だってどのみちいつ死ぬかわからんし。 絆は大切にするし、こそこそなんかされたら殴りに行く。(気持ち

          マイルドヤンキーとインテリ層の違いからみた孤独の正体