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大人と子どもの「やり抜く力」を育てるために

たびたび、Youtubeで本の要約を発信しています。今回は名著「GRIT やり抜く力」を要約しました。Youtubeでは要約朗読を、noteでは要約テキストと、教育に結びつけた論述を載せます。


この本を読むことで、正しい努力の方法を知ることができます。仕事や勉強、子育てで頑張っても成果が出ない!と言う人に読んでいただきたい一冊です。 本書の3つのポイントです。

①目標をピラミッドで管理する
②努力には「意図」を設ける
③親の姿勢で子どもの「やり抜く」は育つ

順に解説していきます。

**①目標をピラミッドで管理する **

本書の1つ目のポイントは、目標をピラミッドで管理すること。 目標を立てたはいいが、実行しているうちに、

「そもそもこれは何のためにやっているんだっけ?」
「とりあえず頑張ろう!」

と言うように、目標が曖昧になることってありませんか?(私はよくありました...)そのようにならないために、目標はこのようなピラミッドの形で整理します。

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最上位目標:最終的に達成したいこと
中位目標:そのために達成すること
下位目標:そのためにやること

最上位目標が抜けていると、「そもそもこれは何のためにやっているんだっけ?」状態になってしまうし、下位目標が抜けているとやるべきことが明確でなくなり「とりあえず頑張ろう!」状態になってしまう。 目標はこのようなピラミッドで管理することで、正しい努力の方向性が定まるようになります。

**②努力には「意図」を設ける **

本書の2つ目のポイントは、努力に「意図」を設けること。単に100時間勉強しよう!とやみくもに努力するのではなく、1点に狙いを定めるのです。

・この分野でこのくらいの成果を出す!と1点に目標を絞ります。
・その1点に集中して取り組み、度々フィードバックを行う。
・反省して改善を行う。

いわゆるPDCAサイクルのような改善のサイクルを実行します。意図があることで、このサイクルも精緻化され、成長速度も速まります。

**③親の姿勢で子どもの「やり抜く」は育つ **

本書の3つ目のポイントは、親の姿勢で子どもの「やり抜く」は育つ、というものです。  子どもにひたすら頑張れ!と励ましても、子供の努力は成果には結びつかず、「やり抜く」力は育たちません。 大切なことは、親が見本(モデル)になることです。本を読みなさい!と言っても、子どもは本を読むようにはなりません。まずは親が読むのです。

親御さんの中には「えー、読書は苦手だしな…」とお思いの方もいらっしゃるはず。そのような方は、お子さんと一緒に子ども向けの本を選んで、一緒に読むところから始めましょう。親が時間とお金を割いてくれること、自分のことを思ってくれていることを子どもは敏感に読み取ります。このような惜しみない支援もまた、大切な要素です。

以上が3つ目のポイントです。 人生100年時代を生き抜くには、「やり抜く力」が必要です。それはすなわち

長期的な目標に向けた「情熱」と「粘り強さ」にかかっている

とのことです。ぜひあなたも本書の内容を生活で実践してみてください。

ここまでが動画でも述べていた本の要約です。ここからは、私の学校の教員をやっていた経験から、もうちょっと深く「子どものやり抜く力」の育て方を論じてみたいと思います。

学校の教員時代、塾講師時代にのべ3000人ほどの子どもに接してきましたが、やり抜ける子とそうでない子がいました。私の力不足もあって、全員をやり抜ける子に育てることはできませんでした。しかし、私の中でやり抜く力を育成するポイントは3つに固まっています。現場の先生方や親御さんに役立てばと思いまして、ご紹介いたします。対象の子どもは小学校から高校生までを想定しています。ズバリ、子どものやり抜く力を育成させるためには、以下の3つがポイントだと思います。

①やることを宣言させる
②困難を分割してあげる
③他の人とつないであげる

育成のポイント①:やることを宣言させる

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