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帯広空港でJALボーイング737を満喫 日帰りチャーターフライトに参加しました <帯広到着編>

前のお話はこちら… click please !💕
函館を上空から眺めた後は、一路帯広へ。
しかし、ここより天気はどんより雨の空。
下界の景色は残念ながら望めないようです。

日高山脈と十勝地方の紹介

ここで、JALふるさとアンバサダーの
CAさんより日高山脈と十勝地方について
ご紹介がありました。
お天気が悪く、景色が見えないので
「美しい✨心の目」で想像力を駆使して
説明を聞いて欲しいとのこと。
頂いている地図を見ながら
イマジネーションを働かせます。
当レポートでは、MSFSで再現フライトを
してきましたので、それを使用し
イメージをお伝えしていきます。

■日高山脈
 南北100キロメートル以上にも及ぶ
 ダイナミックな山岳景観が見られる。
 地表にあるマントルが重なり合い
 出来たもので、めくれ上がったところから
 マントルの断面を見る事ができ、
 世界的にも稀。
 氷河の浸食で出来た、カールも見られる。
   参考:様似町アポイ岳ジオパーク
      ホームページ

MSFS PMDG 737でフライト
ダイナミックで雄大な日高山脈

■襟裳岬
 ゼニガタアザラシが多数生息。

■豊似湖
 ハート型をした森林に囲まれた自然湖
 ※本投稿タイトル写真参照
 (MSFS PMDG 737で豊似湖遊覧)

■十勝地方の食べ物
 食糧自給率は1100%(人口の11倍)
 スイーツの材料が豊富に揃っており
 十勝のスイーツは手頃な価格でおいしい
 と言われている。
 有名な豚丼の他、十勝牛、鶏肉、毛ガニ
 シシャモ、サケなど美味しいものの宝庫。

■アクティビティ
 ナショナルサイクルルートもあり、
 山々、海、畑などの多彩な景色が楽しめる。
 キャンプ、釣り、カヌー、ばんえい競馬、
 温泉やサウナも楽しめる。

■参考リンク
JALふるさとプロジェクト
フードバレーとかち&JALショッピング
(本日のお土産、トカチカラ大福アソート)

本日は天気が悪く、景色が見えず残念でした。
いつかまた、十勝晴れの美しい十勝の景色を
見に訪れたいです。
盛沢山な十勝グルメも満喫しなきゃですね。

機長からの現況と予定

ここでバトンはCAさんから機長へ

―現在、日高山脈近辺に非常に発達した
 積乱雲ができておりまして
 帯広周辺の天候は、小雨、気温は12度との
 報告を受けております。
 帯広空港への進入タイプですが
 非常に雲が低いとの報告を受けております。
 そのため、一番雲の下まで近づくことが出来る
 ILS RWY35というアプローチで行う予定です。
 上空にて一旦ホールドしたのち
 南側に進路を取り、その後滑走路35、
 北向きの滑走路の端から出ております
 3度(※)の電波に乗り
 滑走路へ向け進入を開始いたします。
 やや雲の中になりますため、
 着陸前は揺れることが予想されますが
 安全には影響はございません。
 しかしながら、シートベルトはしっかり
 お締めください。
 操縦席からお願い申し上げます。
 では、着陸準備に入らせて頂きます。
 ※下図 ILS Y RWY35アプローチ
      ピンクのライン箇所参照

積乱雲の影響ですか。。
ちょっと着陸ワクワクドキドキしますね。
そして、さすが北海道。
涼しいを通り越して寒い。。
(東京の最高気温は、25.4度)
過酷な見学になることも覚悟です。

帯広空港到着

いよいよ帯広空港に到着!
そして、機長のお言葉からも
マニアックな用語がチラチラ。。
再びワクワクしてきましたね。
ちょっと長くなりそうですが、
到着まで一気に行っちゃいましょう。
準備はいいですか?
副操縦士さんの実況にも乞うご期待!
 
―当機は帯広空港へ向けて飛行を
 続けております。若干の雲よけ、
 ヘディングをリクエストしながらの
 飛行を続けてまいりました。
 現在帯広空港の着陸進入方式
 ILS35アプローチのセットアップ
 アプローチスピードの設定など性能計算、
 並びに確認を行っております。
 飛行機のセットアップが完了したところで、
 ランディングブリーフィングを
 行うところとなります。

―当機、帯広空港上空のホールディング
(待機)パターンに入りました。
 帯広空港到着機、並びに出発機がございます。
 10分後が定刻の出発機が離陸した後の
 着陸を計画しております。
 高度10000フィートで帯広上空を
 ホールディングパターンに入りました。
 先ほど申しました
 ランディングブリーフィングですが、
 飛行機のコンディション、
 関連する航空情報等の確認、
 続きましてお天気情報の確認に移ります。
 先ほど機長からご案内しました通り、
 本日風は弱いですが、小雨、
 もやがかかっており
 かなり天気は悪い状況となっております。
 ILS35計器進入のILSアプローチを
 実施予定です。ILS-Yと呼ばれるもので、
 空港直上から一旦アウトバウンド、
 外側に飛行して、ILSコースをインターセプト
 ILSコースに会合するような飛行経路を
 飛行致します。

ILS Y RWY35アプローチ
※AIS JAPAN より引用
実際の飛行経路(帯広空港到着時)

―ILSアプローチと申しますのは
 地上からローカライザー、
 グライドスロープそれぞれ電波誘導により
 航空機が直線進入降下を行います。
 かなり精度の高いアプローチですので、
 地表から近いところまで
 計器誘導が可能となっております。

 ※ローカライザー :水平方向の誘導電波
  グライドスロープ:垂直方向の誘導電波

国土交通省ホームページより

―基本的に航空機着陸は、Land to see
 パイロットは着陸時に滑走路を視認してから
 着陸することとなっております。
 しかしながら、広島空港や熊本空港など
 地形的特性でかなり霧がたちこめたり、
 視程が悪い状況が続くような空港
 北海道でいえば釧路空港など、
 ILSとカテゴリー3(CAT Ⅲ)
 アプローチというものが
 設定されている空港もございます。
 カテゴリー3アプローチが設定されている
 空港は飛行機によるオートランド、
 自動着陸が可能となります。
 カテゴリー1アプローチ、
 通常のILSアプローチでも
 オートランドは可能となるのですが、
 それらはパイロットが視認する高度は
 カテゴリー1アプローチと同じ
 高い高度となっており、
 本日のように視程、雲底、シーリングが
 低いような状況ですと
 見えずにゴーアラウンド、
 ミストアプローチを行うこともございます。
 本日入手しております情報によりますと、
 ジャストミニマム、ちょうどミニマムぐらいで
 見えるようなお天気かと思います。

上の「ILS Y RWY35アプローチ」図
(黄色の色付け箇所)をご覧いただくと、
帯広空港はカテゴリー1(CAT Ⅰ)、
ミニマムは以下になるようです。
 DA(決心高度)705ft にて
 RVR(滑走路視距離)500m以上
ギリギリらしい今日の天気
私の心の中ではゴーアラウンドという
言葉でドキドキ💕。
(注:喜んでます)

―現在のところ、問題なく着陸できることを
 予想しておりますが、
 万が一のゴーアラウンドの際でも
 ゴーアラウンドはノーマルプロシジャに
 含まれており、通常の手順通りに行います。
 安全性に問題はございませんので
 どうぞご安心くださいませ。
 当機まもなくシートベルトサインを
 点灯させまして、
 着陸していく準備に入ります。
 現在お立ちのお客様がいらっしゃいましたら、
 どうぞ席にお戻りくださいますよう
 よろしくお願い致します。
 それでは、シートベルトサインを
 点灯させます。
 Cabin crew prepare for landing.
  「ポーン♪」

ここで、間髪入れずCAさんの
着陸時の注意のアナウンス。
いつも知らない裏側を感じることが出来て
本当感動です。

―現在帯広空港、RWY17から
 ボーイング737型機が離陸上昇、
 高度8000フィートまで上昇しております。
 当機はただいま10000フィートで
 待機中となっております。
 まもなく、出発機がこの空域を抜けた後
 アプローチクリアランスが発出される
 見込みとなっております。
 もうしばらくおまちください。
 
―当機はアプローチクリアランスを受領し
 帯広直上を通過致しました。
 ハイステーション通過を
 リポートしましたところ
 帯広タワーからは Report base turnを
 指示されました。
 ファイナルコースへの会合のための
 旋回を開始したタイミングで
 帯広タワーに再度ポジションを
 リポートします。
 現在高度は7000フィートを降下しております。

―最新のウェザーインフォメーション
 によりますと
 風は110、110度の方向から8ノット
 RWY34に対しては、
 若干のテールウィンド、追い風となります。
 追い風は航空機の性能に及ぼす影響として
 着陸制動距離が長くなることが
 見込まれますが、
 航空機の運用限界範囲内になりますので
 RWY35 ILSを選択し、
 アプローチに向けて減速を続けております。
 現在フラップをポジション1に
 展開しております。
 スピードは178ノット
 フラップ1マニューバースピード、
 フラップ1で最も効率的に飛行できる
 スピードへの減速を続けております。

フラップを下げてきましたね。
いよいよ着陸も近くなってきました。
以前、追い風で離着陸をしている航空機
を見たことがあり、どうしてだろう?
と思っていたのですが
航空機の種類によって運用限界が違い
天候状況も鑑みて、安全に離着陸できる
方法が選択されているということを
知ることができました。

―当機ベースターンを開始しました。
 帯広タワーからは
 Report intercept localizer、
 ローカライザーの電波誘導コースに
 乗ったタイミングで
 再度ATCにリポートすることになりました。

―現在、Final approach fix(FAF)
   AIKOK(※)の手前5マイル
 フラップを5に展開
 ローカライザーモードをアームしました。
 ローカライザーの誘導電波を
 キャプチャーしますと
 フライトコントロールをするモードが
 ヘディングモードから
 ローカライザーモードに、
 現在ローカライザーをキャプチャーし、
 右旋回。
 ローカライザーキャプチャーを確認しました。
(※)上の「ILS Y RWY35アプローチ」図
  (水色の色付け箇所)

―RWY35 Crear to land
 ランウェイ35への着陸許可を得ました。
 当機はまもなくギアを降ろします。
 ギアを降ろしてからは
 解説は一旦中断させて頂きます。

「ウィ~ン」という音が聞こえてきて
ギアが降りていることを感じました。

降下する感覚、まもなく
ドスンと着陸した直後に逆噴射がかかり
ゴーアラウンドもなく、
ナイスランディングで帯広空港に
無事到着となりました。

MSFS PMDG 737でフライト
晴れていれば見えたであろう 帯広空港着陸時の景色

だいぶ長くなってしまいました。
お疲れではないですか?
ここまでお付き合いくださり
ありがとうございました。
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またよろしければ、
次回もご覧いただけると嬉しいです。

<機内見学編>につづく click please !💕

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