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Take the lead!「すべては、『世界中の』猫様のために。」

本日プレスリリースにて、Catlogを展開するRABOはシリーズBラウンドにて総額約13.2億円を調達したことを発表しました。
新たに出資いただいたのは、猫様と暮らす方なら誰でもご存知「デオトイレ」シリーズや「銀のスプーン」シリーズ等を展開・販売されるユニ・チャームさん、ESGを重視しテクノロジーを使って社会課題の解決を目指すスタートアップ支援をおこなうMPower Partnersさん、インターネットビジネス×グローバルにおいて広い知見を持つDG Venturesさん、IVSの運営やアジアを中心にグローバルな投資活動を行うHeadline Asiaさんです。既存株主である、STRIVEさんおよびXTech Venturesさんからも追加出資いただきました👏

RABOにおけるシリーズB

前回、投資家みにゃさんに猫耳をつけた奇想天外プレスリリースのシリーズAから約1年。(前回note出した日付は、なんと偶然ちょうど丸一年前の今日!!!)

一般的な「シリーズxx」の投資ラウンドの定義はあるものの、事業内容や状況によって各社異なるかと思います。では、RABOにおいてのシリーズBとは、どういうタイミング・フェーズだと捉えたのか?

2019年9月に首輪型デバイスとスマートフォンアプリの『Catlog(キャトログ)』、2021年8月にトイレ・体重管理のIoTデバイス『Catlog Board』をリリース。順調に会社も事業も成長していますが、ハードウェアとソフトウェアを融合させながら新しい市場を創り出していくという、非常に難易度の高い弊社の事業です。既存株主VCのみにゃさんからも初期的なPMFはすでに達成しているという評価もいただいており、さらに成長加速させていくこのタイミングで大きく調達する必要があると考え、スタートさせた「プロジェクト: シリーズB」でした。

余談1:振り返ってみると、現在の市況感どんどん変わっていっているため、2021年内に動いていたことがタイミング良かったと思います。STRIVE堤さんからも「三ヶ月遅かったら状況変わってた。oyukiさんはやっぱりもってるね!」と言われました。CES準備〜出展(からの帰国と隔離)など色んなことと並行してのFinanceはぶっちゃけ吐きそうに大変でしたが良かったです。

今回、ファイニャンス(Finance)を進めていくうえでの軸は以下2つと整理していました。

その1:RABOの今後の事業展開におけるシナジーを持ち、さらに一段も二段も引き上げてくれるパートナー
その2:グローバル展開において十分なサポートが可能なパートナー


弊社は今期からOKR運用を開始したのですが、このnoteのタイトルにした「Take the lead!(業界を先導する)」は、弊社初めてのObjectiveに設定したキーワードです。
Take the lead!は、日本国内だけでありません。創業当初から、世界で戦い、そして勝っていくことを強く意識していますし、そのポテンシャルが十分にあるプロダクト・サービスです。
今年の1月には、グローバル展開の第一歩として、ラスベガスで二年ぶりに開催されたCESのJ-Startupブースにて出展してきました。コロナ禍開催で、準備から渡米から帰国までかなり大変でしたが、現地では他国のペットテックスタートアップ各社がCatlogのことをベンチマークしていることを知ったり、「今すぐ売ってくれ!なんで買えない!!」とおっしゃっていただく飼い主さんなど、大変手応えを感じました。ひっさびさの英語圏でしたし、私自身は自信があるわけではまったくないですが、自社やプロダクトに関して自分たちの口から英語で語るという場数をこなすという意味でも貴重な機会でした。

CES@ラスベガス、弊社ブースの様子。CCOブリ丸の世界デビュー。来年も行くぞ!!!!

このシリーズBも一つの大きなきっかけとし、ペットテック、ひいてはスタートアップ業界を先導できる存在となるべくRABOは新たな挑戦をスタートします。
今回の調達プレスリリースの写真も、「Take the Lead!(業界を先導する)」および、この中心となる「猫様の偉大さ」をテーマに置きました。
なお、写真中央で存在感を放つ Chief Cat Officer ブリ丸は合成ではございません。天才ブリ丸は、自分の立ち位置である額のなかにビシっと収まり静止し、今回も天才でした。ほんと天才。

天才の前撮りのようす。本番でバッチリだったため、前撮りの必要なかった。

撮影は前回同様「ブリちゃん!最高!ニンゲン!動くな!!」のカメラマン小田さんにお願いしました。小田さんの写真に、弊社デザイニャーzomiさんが「首輪をしている猫様もしていない猫様も、みんな幸せにするぞ!」という想いを込め、素敵な写真を最大限活かしながらイラストを載せました。

初の事業会社からの出資

ちょうど今から1年ほど前に、今回株主となっていただいたユニ・チャームさんからご連絡をいただき、何度か情報交換をさせていただいていました。後々お伺いしたところ、2020年ごろから弊社およびCatlogの存在を知り「これは今までにない、すごい(ペット)プロダクトが出てきたぞ。」と注目いただいていたそうです。

出資についても、早期段階から少し話題には出ていましたが、そのときにはシリーズAクロージングから間もなかったことと、事業会社からの出資ということがその時点ではイメージがついていなかったこともあり、具体的なお話は特にせずでした。
ただ、紛れもないトッププレイヤーであり、すでにグローバルでも展開されていて、かつ「世界中の猫と飼い主が1秒でも長く一緒にいられるように。」という共通の想いを持つユニ・チャームさんと、このタイミングから一緒に歩んでいくことは、事業展開加速の観点でも資本の観点でもCatlogにとってめちゃめちゃ機会なのでは?という結論に至り、そこから具体的に「資本業務提携という方向でも、お話していきたい。」と当初からフロントに立っていただいていた経営企画のTさんにお伝えしました。
これが、シリーズBのスタートです。

そこから数ヶ月、かなーーーり色々なドラマがありましたが全部は書けないので、興味がある方はぜひ入社してくださいw。割と色々な経営判断をオープンにお話してます。

なお、STRIVEの髙田センセーには、今回も諸々契約周りから何から何まで伴走いただき、何かあったら朝でも夜でもすぐ相談してるのですがご本人も「RABOの担当キャピタリスト兼インハウス弁護士として、相当使い倒されている髙田です。」と自己紹介でおっしゃるほど、ほんとにお世話になっています。頭があがりません。でもきっと明日も明後日も連絡しますw よろしくお願いいたします。

冗談はさておき、ユニ・チャームさんとの心が震えたエピソードがあるのでnoteには書いておきたいと思います。
デオトイレを初期から立ち上げたIさんという方が、Catlogというプロダクトおよび両社で一緒に取り組める猫様との未来に強く共感いただいていた座組みのキーパーソンなのですが、ユニ・チャーム社最終決議の取締役会において、「この案件は絶対に通す必要がある!通すのだ!この案件を自分が通さないならもうダメだ!」と、決議を行う取締役会に辞表を書いて袂に入れて臨んだそうです(マジ)。
取締役会決議後、その足で報告いただきつつ乾杯したのですが、その場でこの話を聞いて覚悟感にぐっっときましたし、私の覚悟のギアもさらに入った瞬間です。
また、この資本提携において、もちろんユニ・チャーム社の高原社長ともお話させていただいていましたが、一流経営者である高原さんのお人柄にも触れ、経営者として学ばせていただきたいとも思いました。

ユニ・チャームさんと資本提携して世界中の猫様のためにチャレンジをしていきますが、我々のCatlogとくにCatlog Boardは「トイレは変えずに、いつものトイレの下に敷くだけでOK」というポイントが、猫様の負担にならないという点で非常に重要で、デオトイレ以外も、各猫様たちが気に入っているおトイレがたくさんあると思います。なので引き続き、RABOとしてのスタンスは『すべては、猫様のために。』であることは変わりませんし、ユニ・チャームさんとしても同じ想いであることはお伝えしておきたいと思います。

ESG経営×RABO/Catlog

今回、MPowerさんにも大きく出資いただきました!
MPowerさんといえば、ゴールドマン・サックス証券の元副会長であり「ウーマノミクス」の生みの親であるキャシー松井さんらが代表となって設立され、ESG投資を重視する日本で例を見ないファンドとして話題になった記事を見たことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
スタートは、既存株主複数より、パートナーである深澤さんをご紹介いただき、貴公子のような雰囲気をお持ちの深澤さんと初めてお話ししてからかなり密にやりとりを続けていました。毎日毎日、何かしら会話していた時期もあります。MPowerさんのファンドサイズ等からすると、少し早いフェーズでもあるのですが、それよりもなにより高く共感いただいたことが大きかったかと思います。

余談2:起業家とVCによるとは思いますが、私はVCのパートナークラスの方が興味持っていただいているなと感じたら、早期から勝手に巻き込んで、「どうやったら投資会議通せるか」というのを状況伺いつつ一緒に考えながら、それに応じて必要な情報などをこちらからも積極的に伝えてワンチーム的に進めていくことが多いです。そのほうが調達ヨミの確度が上がりますし、ヒトとヒトなので一緒に歩んでいきたいかも考えますし、出資いただいてからもすでに一枚岩となってるので目線が合いやすいと感じています。基本的に株主は仲間だと思っていますので、DD期間はその仲間となるべくお互いのトライアルの期間のような感覚でもあります。

近年、「SDGs」と並んで「ESG(環境・社会・ガバナンスを配慮するというものの見方)」への関心が高まっています。もともと2006年に国連がPRI(責任投資原則)を発表したことを契機として、日本でも2015年にGPIF(​​年金積立金管理運用独立行政法人)がPRIに署名したことでESG投資が一気に広がりました。
…みたいな話は、一部聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
ただ一方で、アニマルウェルフェアの軸でのESG経営は、特に日本においてはまだ浸透していません。グローバル基準でのESGでは考慮されることも増えてきたようですが、実態としては"ニンゲン社会のための動物"や"ヒト中心での環境"がベースになっていることが多く、まだまだ「家族化」という漠然としたキーワードのみと感じます。プレスリリースにも記載しましたので詳細は割愛しますが、アニマルウェルフェア×ESGの指標となる「5つの自由」と、「すべては、猫様のために。」を掲げるCatlogが目指す世界、そして提供できる価値は一貫しています。
最近、SNS等でも、「Catlogを使っていて、病気に早く気付けた。」「動物病院に行くきっかけになった。」「(猫様の体調など)心配になることがあってCatlogを使い始めた。」と言ったお声をいただくことが、本当に増えてきました。猫様たちのwell-Beingを叶える、Take the lead!まさに、弊社が業界をリードしてやるべきだし、グローバルを本気でやっていく上でも、ESG経営を推進するということは弊社が取るべき当然となる戦略です。

MPowerさんのデューデリジェンスには、ESGマテリアリティに関してのヒアリングやMOUがあります(※事前に大変丁寧に背景などご説明いただきました)。私の性格もあり、できていないことやっていないことはそのとおり伝え、重要だと感じていることや考える事を素直に伝えたのですが、結果的には弊社のESGに関するスタンスや実行度合いについて評価いただいたことで、共感とその先の出資に繋がりました。
最終的には、「猫様は大切な家族の一員であり、その家族の課題を解決するソリューションとしてのCatlog」ということや、一例ですが段ボールのリユースや環境を自然と意識したものづくり体質ということなどを評価いただきました。「ESG流行ってるし、やらないといけないらしいからとりあえず言っている」というわけではないということが、会社や組織全体の雰囲気として伝えられたことが重要だったなと感じています。
これは、まさにすでに少しずつ形成されつつあるRABOのカルチャーや品位であり、社長の私1人が創ろうと思って創れるものではなく、RABOを支えるメンバー一同の品位や思想、行動が大きく影響しているので評価いただいたことは大変嬉しかったですし誇らしい気持ちです。本当にレベルの高いチームです。

「元リク」のご縁

ユニ・チャームさん・MPowerさんとともに新規でDG Vemtures上原さん、Headline Asia岡本さん鈴木さんにも出資いただきました。
上原さんと岡本さんは、元リクルートということで共通のお知り合いも多く、上原さんははじめましてでしたがはじめましてではない感覚で、事業共感も高く、かなり早期のタイミングで出資意向をお伝えいただきました。
岡本さんは、実は私がリクルートホールディングスの広報だったときの担当役員の中の1人だったため、取材対応や担当案件のプレスリリースなど当時一緒にお仕事させていただいていました。なので、岡本さんのお名前やコメントが今回のプレスリリースに入っているというのはなんだか懐かしく感慨深いです。
MPowerさんもですが、こちら2社ファンドもグローバルでの投資活動を積極的に行われており(Headline Asiaが運営するスタートアップイベントIVSの2019Bangkokで私も登壇したご縁もあります)、今回のラウンドテーマとしてもマッチしているのでそういった点でも心強い方々にお仲間が加わったと感じています。

Because nine lives are never enough.

STRIVE堤さん・XTech手嶋さんらからは「シリーズB、目標どおりいけるかなー?!どうかなー!?と思っていた。」と後から聞きましたが、本格的にファイナンス開始してからは、みなさまのご協力のもと、想定以上に短期間で調達目標超えてクロージングまでいくことができました。そのため既存株主VCである猛者の面々から「すごい!!」と褒めていただくこともあり嬉しい気持ちもありつつも、すごいだろ〜なんてことは自分では思えず、お客様からの期待に応えきれていないところも多いです。会社を事業を組織を、もっともっともっと早く早く早く成長させたい!ともがく毎日です。
ただ、これだけは確信していて、Catlogは、世界中の猫様、そして世界中の猫様のことを気遣う飼い主さんにとって、本当に必要なプロダクト・サービスです。
CatlogをはじめてLaunchしてから約2年半のトラクションや、お客様たちからの声、CESでの手応えなどから感じていますし、なにより私もブリ丸とおでんのCatlogの記録を見ながら実感しています。こんな良いプロダクトとチームがあるのだから、あとは推進と拡大していくのみ!ですね。
CES行った際にも感じましたが、戦うリーグが変わったな、頭ひとつ抜けてきてるな、と感じています💪
世界中の猫様のために、より一層やっていきますので、みにゃさま応援お願いいたします(仲間も募集してます↓↓)。

モトム!世界中の猫様たちが、Catlogを待っています!

そんなRABOチームにjoinしませんか?今年、この瞬間、RABOという船に乗る本当に良いタイミングです!

Because nine lives are never enough.
すべては、猫様のために。

大事な大事なブリ丸とおでん、毎日ありがとうね。あなたたちのおかげです。




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