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忍殺TRPGソロシナリオ【ハナミ妨害任務】

【一人用シナリオ】敵対ヤクザ組織が警護するテンプルに潜入し、サクラの木を切り倒せ! ハナミを妨害してやるのだ!【総会屋】

ドーモ。本記事は、ダイハードテイルズよりリリースされているニンジャスレイヤーTRPGのソロアドベンチャー(1人でも遊べる短編シナリオ)です。マップはなく、ダイスが1つとメモを取るなにかがあれば遊べます。

現在無料公開されている記事との併用でも遊べる簡易版のルールとなっていますが、詳細な処理などの参照のため、基本ルールブックの購入もしくはマガジン【ソウルワイヤード】の購読を推奨します。

●オープニングな

君はヤクザ組織ソウカイヤに所属する血も涙もないニンジャだ。君はその日、特にやることもなくアジトでテレビを眺めていた。『次のニュースドスエ。タマ・リバーで全長5メートルのラッコが発見されました。タマ・リバーでは先日、虹色のアザラシも目撃されており、近隣住民の間では――』
ブガーッ! その時、アジトのインターホンが鳴った。特に来客やデリバリーの予定はないはずだが。訝しみながら君がドアを開けると……。
「やってるかァ」 立っていたのは悪趣味な装束の大柄なヤクザだ。彼は君の上司でありニンジャでもある。「ドーモ、ソニックブームです」 君もアイサツを返そう。
ソニックブームはアジトの上座に座ると、君が差し出したチャを口にした。「不味いな。まァいい、わざわざテメェの小汚ぇヤサに、チャを飲みにきたわけじゃねェぞ。仕事の話だ」
「ついさっきラオモト=サンから命令が下った。手頃なニンジャを見繕って標的を始末しろってな。そして俺様が白羽の矢を立てたのがテメェってわけだ。ありがたく思うんだな? エエ?」
『次のニュースドスエ。ダイゴン・テンプルの立派なサクラの木が話題になっています。これは地元の名士であるドオヤマ=サンが寄贈したもので、氏は今日からちょうど1週間後、テンプルにて大規模な花見を予定しており……』テレビのニュース音声が耳に入る。ソニックブームはニヤリと笑って言った。
「ちょうどいいな。今回のターゲットはこのダイゴン・テンプルのサクラだ。寄贈したドオヤマって野郎はヤクザ・クランのオヤブンだな。密輸で稼いだカネで名を売ろうって成金野郎だ」
「ドオヤマはソウカイヤの傘下に入ることを渋っていてな。身の程をわからせる必要がある。このサクラは敵対クランに狙われているって情報を流したら、慌てて兵隊に日夜見張らせてるそうだが……ソウカイヤにとってはそんなもんはカカシも同然だ。テメェもそう思うだろ?」
「今すぐテンプルに向かい、サクラの木をムチャクチャにしてこい。ガソリンぶっかけて燃やすなり、枝を全部切り落とすなり、そのへんはテメェに任せる。上手くやれば、ラオモト=サン主催の花見にテメェも参加させてやる。……失敗したら? わざわざ言う必要があるか? まァ、のし上がるチャンスだと思ってせいぜい気張るんだな」
「んじゃ行ってこい」
君はダイゴン・テンプルに向けて出発した!

●本編な

君はダイゴン・テンプルを見渡せる位置についた。さて、どう潜入すべきか。……君が思案したその時! 「「スッゾオラーッ!!」」BLAM! BLAM! 突然のヤクザスラング! そして銃声!「アバーッ!」そして男の断末魔の叫び!
見れば、正門を警備していた2人連れのクローンヤクザが、テンプルを狙ったであろうアンタイブッダ・ブラックメタリストをチャカ・ガンで射殺したのだ。ブラックメタリストは恐ろしい大マサカリで武装していたが、所詮は素人。訓練されたクローンヤクザの戦闘力には及ばない。クローンヤクザ達は死体を川に投げ捨てると、警備に戻った。
モータルではあのザマだが、カラテに自信のあるニンジャであれば正面突破も可能だろう。それとも塀を登ってステルス潜入を試みるか? こちらは何かしらの罠などが仕掛けられている可能性がある。目的のサクラの木まで辿り着けるならば、どちらでも構わないだろう。

以下から選び、それぞれの頁へ進んでください。

正面突破する:カラテ、ワザマエ、ジツなど重点
ステルス潜入する:回避、脚力、ニューロンなど重点

◆正面突破する

ニンジャである君はクローンヤクザ達に対して先制攻撃が可能だ。

【カラテ】【ワザマエ(スリケンなど)】【ジツ(使用には精神力が必要)】などの判定で攻撃し、クローンヤクザ2体を排除すると先へ進めます。クローンヤクザは【体力:1】として扱うため、一度攻撃を当てれば倒せます。

同時に2体を倒すには【カラテ】であれば『連続攻撃』、【ワザマエ】によるスリケン攻撃であれば『時間差』、【ジツ】であれば複数体や複数マスを一度に攻撃できるものなど、適したスキルが必要となります。

モータルであるクローンヤクザはこちらの攻撃を回避できませんので、攻撃判定に成功すればそのままダメージを与えられます。

この戦闘に限らず、各戦闘時には一度だけ【精神力】を消費して『アドレナリン・ブースト』を実行できます。攻撃時に使用する場合は『集中状態』となり攻撃時の判定が-1され、回避時に使用する場合は『回避判定』の難易度が-1されます。つまり難易度:NORMALであればEASYに、U-HARDであればHARDまで低下します。
(なお、移動フェイズを放棄することによる通常の『集中状態』移行は、本シナリオでは使用できません)

「ザッケンナコラーッ!」君はヤクザの片方を仕留めたが、もう片方はチャカ・ガンで反撃を試みる!

クローンヤクザが生き残った場合、銃撃で反撃してきます。難易度:NORMALで『回避判定』を行ってください。回避に失敗した場合はクローンヤクザの数だけダメージを受けてしまいます(1体残っていればダメージ1、2体ならばダメージ2です)
もしもこれであなたのニンジャの【体力】が0以下になってしまった場合はゲームオーバーとなります。

クローンヤクザの反撃を耐えたら、再びあなたのニンジャの攻撃です。これをクローンヤクザが全滅するまで行いましょう。

クローンヤクザを全滅させたら【万札:2】を取得し、先へ進んでください。

「「アバーッ!」」君はクローンヤクザを始末すると、門をくぐりテンプル内に侵入した。「「「スッゾコラーッ!」」」今の戦闘を聞きつけたクローンヤクザが3人、ドス・ダガーを構えて突撃してくる! 返り討ちにしてやろう!

先程と同じように、今度は3体のクローンヤクザを全滅させてください。3体いるため『連続攻撃』や『時間差』は3体以上に攻撃できるものでないと一度に全滅はさせられません。複数マスを攻撃できるジツなどの場合は、3マスを攻撃できれば大丈夫です。

反撃の際も、もしも残ったクローンヤクザが3体いるならば、回避失敗時には【体力】に3のダメージを受けてしまいます。このヤクザたちの攻撃は今回は近接攻撃として扱い、もし『回避判定』の成功数が4以上ならば『カウンターカラテ』でヤクザを1体始末できます。

クローンヤクザを全滅させたら【万札:3】を取得し、先へ進んでください。

君は迎撃を突破し、テンプルの軒下まで辿り着いた。サクラの木へはテンプル内部を通っていく必要があるようだ。

『テンプル内部』へ進んでください。

◆ステルス潜入する

君はニンジャ脚力をもって音もなくテンプル外壁を飛び越えた。更に庭を突破し、テンプルまで辿りつく必要がある。人の気配は無いが、侵入者対策の罠のたぐいが仕掛けられている可能性が高い。

こちらのルートでは、合計して「10マス」の移動に成功する必要があります。

まず移動前に【ニューロン】で難易度:NORMALの判定を行ってください。成功した場合、移動先の罠の位置に感づくことができ、罠の回避の際の難易度を-1します。失敗した場合は何もありません。なおめんどくさければ省略しても構いません。

次に移動を行います。何もなければ【脚力】の値だけ移動できます。例えば【脚力】が3のニンジャであれば3マス移動します。

ニンジャであれば移動前に『連続側転』の判定を行えます。【ワザマエ】で難易度:NORMALの判定を行ってください。装備やスキルなどによってこの難易度は変化します。
『連続側転』に成功した場合『回避ダイス』を2取得した上で、【脚力】の倍の数値の移動を行えます。もしこの判定に失敗した場合は移動に失敗してしまいます。

『突撃』などその他の移動スタイルも習得しているならば使用できます。

移動後(移動に失敗した場合、10マス移動に達成した場合も含む)、罠の『回避判定』を行います。まずダイスを1つ振り、出た目に応じた罠の回避を行ってください。

1.串刺し落とし穴だ!
『回避判定』難易度:NORMAL、失敗した場合ただちに【体力】に2のダメージ
2.催涙ガス地雷だ!
『回避判定』難易度:NORMAL、失敗した場合ただちに【体力】【精神力】に1のダメージ
3.吸血ヒルの沼だ!
『回避判定』難易度:NORMAL、失敗した場合ただちに【精神力】に2のダメージ
4.閃光地雷だ!
『回避判定』難易度:NORMAL、失敗した場合ただちに【精神力】に1のダメージ、次の移動時の判定難易度をすべて+1
5.赤外線センサー式ボウガンだ!
『回避判定』難易度:HARD、失敗した場合ただちに【体力】に2のダメージ
6.ブッダ像からの怪電波だ!
『回避判定』難易度:HARD、失敗した場合ただちに【精神力】に2のダメージ

【体力】が0以下になるか、【精神力】が-1以下になった場合はゲームオーバーです。

罠を回避するか耐え抜いたら、再度【ニューロン】判定と移動を行ってください。10マス移動に成功し、最後の罠を突破するまでこれを繰り返しましょう。

君は恐るべき罠の数々を突破し、テンプルの軒下まで辿り着いた。サクラの木へはテンプル内部を通っていく必要があるようだ。
……ふと足元を見ると、このテンプルで販売されたらしいトミクジが落ちていた。『殺生は控えよう!』というメッセージと、サムズアップしたブッダの姿が描かれている。せっかくなので拾っておこう。

【万札:5】を獲得し、『テンプル内部』へ進んでください。

◇テンプル内部

サクラの木へはテンプル内部を進んでいく必要がある。廊下は複雑に分かれている。この先で何か良いものが手に入るかもしれないが、任務を優先するならば妨害を避けるため屋根の上を通っていっても良い。

ルートを選んでください。

中央のテンプル本堂を進む
右側の倉庫を進む
左側の事務所を進む
屋根の上へ登る(実行前に【脚力】で難易度:EASYの判定を行う。
        失敗した場合は他のルートを選び直すこと)

◆中央のテンプル本堂を進む

君は慎重に廊下を進んでいく。やがて本尊である大ブッダ像を安置する本堂に辿り着いた。中を伺うと、人の気配がする……。
「……私は断れなかったんだ。あんな……あんな恐ろしいものを!」「もしや、これもブッダの怒りなのかもしれない……堕落した私達への……!」
何やら老人2人が話し込んでいる。服装を見るに、1人はこのテンプルを預かるボンズであろう。もう1人は……その時、君のIRC端末が通知を発した。ソニックブームからの連絡だ。『どうだ、調子は。過不足無く伝えろ』
『老人が2人? 映像を送れるか? ……間違いないな。ボンズと話してるそいつはドオヤマだ。なんで野郎がこんなところにいるんだ?』
『任務はあくまでサクラをどうにかして、ドオヤマを適度にビビらせることだ。奴を殺すのではなく、傘下に加えるのがラオモトさんの望みだからな。だからお前がドオヤマに接触して下手をこいても困る。本堂は放っておいて、サクラの元へ向かえ。いいな? 間違ってもドオヤマを殺したりするんじゃねェぞ?』

さてどうすべきか。もしドオヤマに何かあればケジメを強いられるのは間違いないが……会うくらいは問題ないだろうか?

以下から選んでください

本堂へ立ち入る
先へ進む

◆本堂へ立ち入る

君は本堂に立ち入った。「アイエ!? 何者だ……ニ、ニンジャ!?」「ニンジャ!? ニンジャナンデ!?」ボンズとドオヤマは驚愕!
「ニ、ニンジャナンデ……まさか私を……私を戒めるためにブッダが……アバ、アババ……アバーッ!」ドオヤマは突如、胸を抑えてもんどり打つ!「アバーッ! 心臓アバーッ!」「い、いかん! ドオヤマ=サンの持病が!」なんと、ニンジャを目撃したことによる急性ニンジャ・リアリティショックが心臓に悪影響を与えたのだ!「アバ、アババー……」
ドオヤマは死んだ。
『……俺様のニンジャ第六感がなんか警鐘を鳴らしたんだが。お前なんかやったか?』ソニックブームの通信だ。『お前、俺の言うこと聞いていたか? エエ?』

任務終了時の評価が-1されます(本来評価AであってもBとなります)

このまま任務を終えて帰ってもいいですし、初志貫徹してサクラの木だけはどうにかしてもいいです。帰る場合は『評価・報酬』へ、サクラの木へ向かう場合は『サクラの木』へ進んでください。

なおドオヤマの死体およびなんかうるさかったボンズの死体から【万札:20】を回収できます。回収した場合は【DKK】を+4してくださいね。

◆先へ進む

君はソニックブームの言葉に従い、先へ進むことにした。「……ああ、誰でもいいからあのサクラをどうにかしてくれ……そうしてくれれば望むままにするというのに……」ドオヤマの声が聞こえる。君はIRC端末でソニックブームにそのことを伝えた。
『どうにも、妙なことになってんな。サクラをどうにかしてドオヤマを脅すはずだったが……どっちかっつーと、恩を着せる形になるか』ソニックブームは続ける。『お前、サクラをなんとしてでも潰してこい。俺はこの件の裏を当たる。上手くやったら、ラオモト=サンへ口添えしてやる』

任務終了時の評価がBの場合A、Aの場合、A+になります。C以下の場合は何も起きません。

『サクラの木』へ進んでください。

◆右側の倉庫を進む

君は慎重に廊下を進んでいく。「宝物殿」と書かれた倉庫がある。金属製の扉に、UNIX式のロックが仕掛けられている。ウカツにこじ開ければ、警報を聞いた警備ヤクザがすっ飛んでくるに違いない。

以下を選んでください。

そっとしておく:何も起きません
解錠に挑戦する:成功すればアイテムが手に入ります

◆そっとしておく

君子危うきに近寄らず。もしくは虻蜂取らず。ミヤモト・マサシもそう言い残している。君は先へ進んだ。

『サクラの木』へ進んでください。

◆解錠に挑戦する

虎穴に入らずんば虎子を得ず。もしくはアブハチトラズ。ミヤモト・マサシもそう言い残している。君は倉庫の解錠に挑戦する……!

【カラテ】で扉を破壊する、【ワザマエ】で鍵を開ける、【ニューロン】(ハッキング)でUNIXのロックを解除、のいずれかを選んでください。難易度はすべてU-HARDです。

◆判定に失敗した

「「「「ドコナテッパナラー!!!!」」」」 ウカツ! 警報が鳴り響き、警備クローンヤクザが4人、ドス・ダガーを持って駆けつけてきた! 君は判断が一瞬遅れ、先手を取られてしまう!

正門と同じルールで、クローンヤクザ4体と戦闘を行ってください。まず彼らの攻撃から始まります。もし回避行動に失敗すればダメージは4、回避しても4体のヤクザを倒すまで戦闘は終わりません。ヤクザは近接攻撃を行うためカウンターカラテが可能です。

君は警備ヤクザ達をなんとか倒した。これ以上時間を無駄にするわけにはいかない。先へ進もう。

【万札:4】を獲得し、『サクラの木』へ進んでください。

◆判定に成功した

キャバァーン!! 倉庫の扉が開いた。中に入ると、異様なオーラを放つ大マサカリが君の目に映った。分厚くも鋭い鋼の刃は紛れもなく熟練の鍛冶師が鍛え上げたものに違いない。柄に刻まれたサクラの彫刻も美しく、売ればなかなかの値がつくだろう。

持ち帰る場合、以下のアイテムを入手します。

*大マサカリ「サクラ大斧」*(*業物のチェーンソー*読み替え、【万札:20】相当)
種別とスロット占有数:大型近接武器、2スロット
所持ペナルティ:側転ダイス-1
装備時ペナルティ:側転難易度+2
ダメージや基本攻撃難易度:2ダメージ、HARD
『業物』:この武器はつねに『近接攻撃判定ダイス』を+1個する。
本シナリオのみ有効:樹木に対して攻撃する場合、追加で『近接攻撃判定ダイス』を+1個する。

装備時の獲得スタイル:
集中状態『●戦闘スタイル:切断攻撃』:【6,5】で『サツバツ!』発生。
なお、他に金目のものはなさそうだ。

ペナルティを避ける、もしくはロックの解錠で満足したなどしてアイテムを持ち帰らない場合は何も得られません。その場合は【精神力】を2回復(上限を超えません)してください。

倉庫でのイベントを終えたら、『サクラの木』へ進んでください。

◆左側の事務所を進む

君は慎重に廊下を進んでいく。テンプルの事務所には人の気配がする……。見れば、生真面目そうな黒縁メガネをつけ、ミコー装束を着た若い女性がUNIXで何かを打ち込んでいる。残業中のミコー・オーエルだろうか。

以下を選んでください。

そっとしておく:何も起きません
話しかける:情報が手に入ります
攻撃する:邪悪な行為です!

◆そっとしておく

ミコー・オーエルは時折「もうやだ帰りたい」「出会いが欲しい」などと呟いている。君は彼女をそっとしておくことにした……。

『サクラの木』へ進んでください。

◆話しかける

「ドーモ」「エッ、ドーモ。何かご用事でしょうか?」ミコー・オーエルは君にアイサツを行うと、UNIXで手早く操作を行った。どうやらロックを掛けたらしい。

以下を選んで情報を得られます。どれも1回ずつ実行できますが、その際に【ワザマエ】で判定を行い、失敗した場合は何も情報を得られません。

テンプルについて聞く:難易度:EASY
サクラの木について聞く:難易度:NORMAL
彼女自身について聞く:難易度:HARD
オイランに興味はないか聞く:難易度:U-HARD

テンプルについて聞く

「このテンプルはもともとは近隣の方々にもオープンだったのですが、タダオ=サン……テレビなどでも有名なボンズの方と契約してから、すっかり変わってしまいました。お金を払ってくれる人とばかり付き合うようになって、警備のためにおっかない人たちも雇ってますし。……あれ? じゃあ、あなたはどうしてここに……まぁ、いいですけど」
「テレビといえば、ドオヤマ=サンという方が近々このテンプルでお花見を行うというニュースは見ましたか? その準備のためになかなか帰れなくて。どうせ私はお花見には参加できませんし……」彼女はストレスが溜まっているようだ。愚痴に付き合ってやれば、心を開いてくれるかもしれない。

他の会話の難易度をすべて-1します。

サクラの木について聞く

「あのサクラは、元はどこかに植えられていたと聞いていますが……サクラってあんなのだったかなぁ、とちょっと思う時があります。何か不自然というか……なんだか不気味なんですよね」 彼女は訝しんでいる。サクラになにかあるのだろうか? 注意して接する方がいいかもしれない。

本シナリオのボス戦で使える『即応ダイス』を2個獲得します。

「あ、そうそう。うちのサクラに限らず、サクラの木って燃えづらいらしいですよ。サクラの木のチップが燻製に使われるのも、燃えづらいからだそうです。あんな木ガソリンかけて燃やしてやらぁ!! ……と思ったこともありますが、あんまりうまくいかないかもなのでやめました」
君は聞かなかったことにした。

彼女自身について聞く

「自己紹介が遅れました。サチと申します。……あの、私と話していてそんなに楽しいでしょうか?」 君は彼女がわけてくれた夜食のスシを食べながら、ミコー・オーエルとしばし歓談した。

【体力】と【精神力】が1ずつ回復します。どちらも満タンの場合はシナリオ限定アイテム『夜食のパックド・スシ』を1個手に入れます。

夜食のパックド・スシ:
【体力】2回復、使い切り、スシ、シナリオ終了時に失われる

◆オイランに興味はないか聞く

「ア、アイエエエ!? は、破廉恥な……!」ミコー・オーエルは大いに顔を赤らめた! しかし、君の恐るべき話術により興味を示してしまっている……! 君はオイラン契約について説明を行った。さながらネオ・カブキチョを牛耳るブラック・スワン・スカウティング・クランが如し!
「……よろしくお願いします……」君は見事オイラン契約を果たした! この日生まれたミコーでありオーエルでありオイランであるネオ・カブキチョの生ける伝説については、またの機会に語られるだろう……!

【万札:10】を獲得します(ミコー・オーエルを攻撃すると失われます)

なお、会話に飽きたらミコー・オーエルへ攻撃しても良いです。その場合は『攻撃する』へ進んでください。ただしロックのかかったUNIXから『万札』を入手するには【ニューロン】で難易度:HARDのハッキング判定が必要です。それ以外に得られるものは同じです。

◆攻撃する

「イヤーッ!」「ンアーッ!?」君の不意打ちを受けたミコー・オーエルは即死! 彼女が操作していたUNIXでは、テンプルの資産管理データが丸裸になっている。せっかくなので多少ちょろまかしても良いだろう。

『万札:10』と【DKK:4】を獲得してください。

さて、会話もしくは攻撃などが終わったら事務所でのイベントは終わりです。

これ以上事務所には用はない。このまま進むとしよう。

『サクラの木』へ進んでください。

◆屋根の上へ登る

君はニンジャ脚力をもって、テンプルの屋根の上へ跳んだ。屋根の上へまで警戒しているわけではなさそうだ。このまま進むとしよう。

『サクラの木』へ進んでください。

◇サクラの木

君は目的のサクラの木へ到達した。木は満開の花を咲かせている。木の周りにはチャカ・ガンで武装したクローンヤクザが2人。サクラに近づく者を情け容赦無く射殺するのだろう。

【ニューロン】で難易度:NORMALの判定を行えます。失敗した場合は何もありません。

◆成功した

君はニュースを思い出した。ドオヤマは一週間後に花見を予定しているが、サクラは満開になってから一週間ほどで散ってしまうものだ。これでは花見の頃には既に花が散ってしまっている。それどころか、あのサクラは花が今もなおまったく散っていない。テンプルの庭には花びらの1つも見当たらない。何か奇妙だ……。

本シナリオで使える『即応ダイス』を1つ得ます。

さて、こうして様子を伺い続けても仕方ない。クローンヤクザを始末しよう。

正門と同じルールで、クローンヤクザ2体と戦闘を行ってください。ただし、今回のヤクザは【体力】が2あります。そのため、2のダメージを与えなければ倒すことはできません。【体力】が1でも残っていれば、ヤクザは反撃に参加します。

ヤクザを全滅させたら、先へ進んでください。

君はザンシンした。クローンヤクザにしてはそれなりに歯ごたえがある。もしや、ヨロシサン製薬が営業をしかけていると聞く新型クローンヤクザであろうか?
……その時! 何かが君の頭上に高速で迫る!

『回避判定』を行ってください。難易度はHARDです。失敗した場合は【体力】に1のダメージを受けます。

生き残ったら先へ進んでください。

君を攻撃したのは……ナ、ナムサン! サクラの木から伸びる太い枝だ! サクラが自ら君を攻撃したのだ! 1本ではない、すべての枝がざわめく! おお、見よ! その幹は人間の顔めいている……そして、幹は言葉を発した!
「……ド、ドーモ……リビングツリーです」 アイサツ! サクラの木はアイサツを行った! ともあれ、ニンジャである君はアイサツにはアイサツを返さねばならない。
サクラの木……いや、バイオニンジャ・リビングツリーは君に明確な敵意を向けている……! もはやマッタナシ! この怪物を倒せ!

リビングツリーの【体力:8】を0まで削ればあなたのニンジャの勝利となります。

あなたのニンジャのイニシアチブ値(【ニューロン】値)が3以上ならば先攻、2以下ならば後攻となります。

◇あなたのニンジャが攻撃する

初めのうち、リビングツリーは回避を行えません。何らかの攻撃手段でダメージを与えてください。なお【精神力】へのダメージが発生した場合は【体力】に置き換えてください。

なお、攻撃する代わりに撤退することもできます。【脚力】で難易度:NORMALの判定を行い、成功すると撤退できます。

◇リビングツリーが攻撃する

ダイスを1個振ってください。リビングツリーは出た目の行動を行います。

1.様子を見る

リビングツリーはこちらの動きを伺っている。こちらも慎重に攻撃するべきだろう。

特に何も起きません。

2.死体からの吸血

リビングツリーは根を伸ばし、クローンヤクザの死体に突き刺した! バイオ血液を吸収しているのだ!

リビングツリーの【体力】を+1してください。【体力】の上限は8です。

3.吸血根攻撃

リビングツリーは恐るべき速さで君に根を繰り出した! ニンジャの血液を吸収するつもりだ!

近接攻撃に対する『回避判定』を行ってください。難易度はNORMALです。
失敗した場合は【体力】に1ダメージを受け、リビングツリーの【体力】が+1されます。【体力】の上限は10です。
回避時に出た成功の目が4つ以上の場合「カウンターカラテ」が発生し、リビングツリーの【体力】に1のダメージを与えます。

4.花粉攻撃

リビングツリーは花から花粉をバラ撒いた! 吸ってしまうとしばらく行動に支障が出てしまう!

『回避判定』を行ってください。難易度はHARDです。
失敗した場合は次のリビングツリーの攻撃が終わるまで『回避ダイス』が1つ減ってしまいます。

5.枝攻撃

リビングツリーは束ねた枝で君に殴りかかってきた!

近接攻撃に対する『回避判定』を行ってください。難易度はNORMALです。
失敗した場合は【体力】に2ダメージを受けます。
回避時に出た成功の目が4つ以上の場合「カウンターカラテ」が発生し、リビングツリーの【体力】に1のダメージを与えます。

6.クローンヤクザ出現

「スッゾ!」テンプルからクローンヤクザが1体出現! 君めがけてドス・ダガーを構えた!

クローンヤクザを1体追加してください(戦闘開始時は0体で、この出目以外で増えることはありません)

攻撃時にリビングツリーではなくクローンヤクザを攻撃することが出来ます。クローンヤクザ1体の【体力】は1で、その他の扱いはこれまでの戦闘と同様です。


◆リビングツリーの【体力】を4以下にした

リビングツリーの全身が激しく揺れる! 君の猛攻に生命の危機を感じ取ったようだ! 周辺のアトモスフィアが歪む……!

以後、リビングツリー攻撃の際のダイスの出目が+2されます。
(出目1、2の結果が発生しなくなり、出目5や6の場合は次に示す行動を行います)
また、撤退した場合の評価がBとなります。

7.樹液攻撃

リビングツリーは口のような幹から樹液を吐き出した! 強酸性の樹液は触れればバイオマンモスですらドロドロに溶かしてしまう!

『回避行動』を行ってください。難易度はNORMALです。失敗した場合は【体力】に1のダメージを受け、更にシナリオ中『回避ダイス』が-2されてします。

8.突撃

「イヤーッ!!」 ナムアミダブツ! リビングツリーは巨体で突進をしかけてきた!

近接攻撃に対する『回避判定』を行ってください。難易度はHARDです。
失敗した場合は【体力】に2ダメージを受けます。
回避時に出た成功の目が5つ以上の場合「カウンターカラテ」が発生し、リビングツリーの【体力】に1のダメージを与えます。

◇クローンヤクザの攻撃

「スッゾコラーッ!」

イニシアチブ値を0として扱い、この場にいるクローンヤクザの攻撃(近接攻撃)があなたのニンジャへ行われます。

回避に失敗した場合、クローンヤクザの人数分のダメージを受けてしまいます。

回避に成功し、人数よりも多い数の成功数が出た場合はカウンターカラテでクローンヤクザを1体倒せます。

◇撤退した(リビングツリーの体力が残り5以上)

「イヤーッ!」君はその場から撤退した! 外敵を排除したリビングツリーは、元のサクラの木に戻った。ハナミは予定通り行われるだろう……任務は失敗だ。

『評価・報酬』へ進んでください。

◇撤退する(リビングツリーの体力が残り4以下)

「イヤーッ!」君はその場から撤退した! 暴走するリビングツリーはテンプルの外に進出し、手当り次第に市民を襲っている。これではハナミどころではないだろう……任務は一応成功だ。

『評価・報酬』へ進んでください。

◇リビングツリーを撃破した

「ア、アバ……アババ……サヨナラ!」リビングツリーは爆発四散した!

これで任務終了です。帰還しましょう。

『評価・報酬』へ進んでください。

評価・報酬

任務の達成状況に応じて、評価・報酬が決定します。

A+:評価Aを獲得し、更にシナリオ中で特定の条件を満たした
A:リビングツリーを爆発四散させた
B:リビングツリーの【体力】を残り4以下にし、戦闘を途中で撤退した
C:リビングツリーの【体力】が5以上で、戦闘を途中で撤退した
D:サクラの木の元にたどり着くことなくシナリオを終えた

◆A+

君はソウカイヤのハナミへ出席が許された。
「ムハハハハ! 見事だ! ワシの想定を上回る成果を挙げたな!」 更にドオヤマを配下に加えた一件の功労者である君の盃に、帝王ラオモト自らサケを注ぐ! 最高の栄誉だ!

【万札:15】と【名声:1】を獲得してください。

◆A

君はソウカイヤのハナミへ出席が許された。
「ムハハハハ! よくやったぞ!」 帝王ラオモトは上機嫌で君に万札の束を投げ渡した!

【万札:10】と【名声:1】を獲得してください。

◆B

君はソウカイヤのハナミへ出席が許された。
「これでカラテを鍛え、ワシを満足させられるニンジャになってみせろ! 帝王ラオモトは君に万札の束を投げ渡した。

【万札:10】を獲得してください。

◆C

今日はソウカイヤのハナミだが、君は自宅待機を命じられた。

何も得られません。頑張りましょう。

◆D

君は任務失敗のためケジメを行うことになった……。

【名声】を-1してください。

評価がいずれの場合でも『余暇』が3日与えられます。

評価が終了したら今回のシナリオは終了です。おつかれさまでした!