プロは専業の人で、アマは兼業の人?

みなさまこんばんは、もりのたぬこです。
前回のnoteで「嫌な思いをさせられていた人たちとのお仕事が無くなることになった」というお話しました。
悪縁が断たれるのはいいことなのですが、現実的に考えると=「収入先が一つ消えてしまう」ということでもあり…悩みどころではあります。

私は現在「やりたい」と決めてやっている、とあるお仕事があります。
でも残念ながらそれだけでは食べていけません。
なので、いわゆるフリーター・個人事業主枠でその仕事をしつつ、いくつか他の仕事も掛け持ちしながら生活しています。就職活動はしたことがありません。

過去「やりたい仕事一本で食べられなきゃプロじゃない」「いつまで夢を追いかけてフリーターなんてやってるの?」「君は才能ないから諦めた方がいい」なんて言われたりもしました。(懐かしいですねぇ)
同業者で自分には仕事があると、ない人を見下す言動をするような人もいましたし残念ながら今も一定数存在します。
みんなへアドバイスという名の上から自慢アピールをされる…経験ある方も多いのでは…?笑
(遭遇してしまったら、自分はすごいと優越感に浸りたいだけなのでにっこり笑顔ですごいねーと流してあげましょ〜)

どうやら「その仕事一本で食べられない人はプロではない。専業でない=才能がないんだからさっさと見切りをつけて辞めるべき」という見方をする人が多いようなんです。
同じく有名な仕事や大きな仕事をしていないとプロではないと言う方も。

しかし…果たして本当にそうなのか…?

確かに誰もが知ってる作品に関わっていたり、賞を取っていたり、その仕事だけで生活出来ているってカッコイイと思います。職人さんってカッコイイですもんね。まさにプロフェッショナル。
毎日その仕事のことだけを考え、そのために技を磨き、身体を作り上げる…特に芸能関係の方なら自分が=商品なわけですから、その価値を維持し続けるのは並大抵の努力ではないでしょう。身体を張り、命をかけるお仕事の方もいらっしゃいますし、本当にすごいと思います。

「ほら、プロはその仕事に誇りを持ってやっているから、他の仕事なんてしてる暇なんてないし、他の仕事のことなんて考えないでしょ!」

それは一理あるとは思います。実際そういうプロの方は大勢いますからね。
でも私はちょーっと考えが違うところがあって…あくまで"私は"ですが、一つだけに集中するとそれが無くなった時に脆い、という印象があります。無くなったら終わり、みたいで怖いなという感じがあって。
そしてその職の世界の中だけで生きていると考え方が偏り、人間関係も同じ人…うーんそれはなんだかツマラヌ…もっと色んなことしたい!色んな人と関わりたい!色んな経験をしたい!!
才能ない人の保険や言い訳でしょ?と、言われてしまうかもしれませんが、私はそのワクワクも大事に「やりたい仕事をずっとするために」を、考えて動いていきたいのです…!!!


少し前のコロナ禍の時期、大ダメージを受けた方は多くいらっしゃったと思います。一つの仕事(業界)だけだった方は特に。
私ももちろん影響はありましたが複数の違うジャンルの仕事があったので大きな痛手にはならず、むしろ人の繋がりで仕事も収入も増えました。
「その仕事をずっとするために」、人とご縁に感謝して大事にしながら色んなジャンルに関わりがあったおかげで生活には困らなかったんです。
よくよく考えたらドラマ、舞台、ミュージカル、モデル、ナレーション、YouTube、歌唱、ラジオ、デザインにプロデュースに講師と、一つだけに絞らずにあれこれやっている俳優さんなんてたくさんいるんですよね。

あれ…?一つの仕事を極めるプロがいれば、マルチに多才にこなすプロもいる…と、思うと"プロの形って一つではないのでは…?それぞれ自分に合う形があるのでは…??と、私はふと思ったんですよ…。

バイトでダブルワーク、トリプルワークをしたことがある人なら分かると思うのですが、いくつも自分でシフトを管理して仕事をこなすってめちゃくちゃ頭も体力も使うし、仕事仲間や内容が変わるから気も使う。タフでないと出来ない。
複数の仕事を同時進行するって管理能力や自己管理が出来ないとダメで、むしろ能力値が高くないと出来ないことなんです。
(なので、今そうやって頑張っている人はまず自分のことをめちゃめちゃ褒めてあげてほしい!!)
だって「やりたい仕事をし続けるために」他の仕事をいくつもしながら勉強して技磨きをする。その生活を続ける。それが何十年と続くとしたら…。
それも並大抵の気持ちでは出来ないことだと思います。
軸がブレて「生活するために稼がなければ」「自分にはこれしかないんだと意地で執着しちゃってる」状態になってしまうと話は変わってしまいますが、『本業を疎かにするレベルで他の仕事もするのではなく、本業をこなしつつ生活出来るように他の仕事もする』このバランス、簡単なようでいて結構難しいんですよね。

そう考えると、何か特別なライセンスが必要なものでない限り、専業だからプロで兼業ならアマ、仕事が多い人はプロで少ない人はアマ、テレビに出たり有名な作品に関わっていればプロで、ないならアマ…という誰が決めたか分からない言葉に惑わされず、まず『自分はプロだ!』と決めてもいいのではないかと思うのです。
でもそうすると、自分では趣味だと言っているけど周りからみたらプロだしそう言われている、なんて人や、逆に自分ではプロだと言っているけど連絡や対応遅くて無責任だし大してよくもないしどこがプロなの?と言われる人だっていらっしゃいますよね。

プロである以上は一定数の能力があることは大前提、更に信頼と実績は必要不可欠となると思います。
一度信頼がなくなると二度とそのクライアントとは仕事は出来ないという恐怖感…金銭も関わってきますし、企業機密なんかも関わってくるかもしれません…自分だけの問題ではなくなることも…。
その危機感があるから、プロは出来ないことがないよう自らの能力を高めているし、身なりや振る舞い、体調管理に細心の注意を払っている。
仕事を増やすために必然とコミュニケーションを高めていたり会話のボキャブラリーを増やすために色んなことを吸収している…。
そうやって危機感を持って行動し、相手の期待に応え、時にはその期待を超えてくる…そこが本当のプロとアマの差なのではないだろうか?
人の決めた『プロの枠』だけに囚われず、プロとして一つを極めるもよし、いくつも思うままやってみるのもよし、でいいんじゃない?!
そう思い立ったらすぐ行動。アンテナ立てていざ行かん!

『心を決めたら行動が変わった』
『行動を変えたら意識が変わった』
『意識が変わったら振る舞いが変わった』
『振る舞いが変わったら人間関係やご縁の風が変わった』
『風が変わったら世界が変わって、気がついたらやりたいことがやれていた』

そうやって周りの言葉は一度置いておいて、自分の心内では『自分はプロだ』と決めて振る舞い、行動して結果を残して実績を増やせるようになったら、自分を『プロ』なんだと意識して行動出来るようになったら面白いくらい世界が変わった。これホントに。
過去の自分からしたら嘘みたいな今。
(プラスの自己暗示とかポジティブ変換は結構効果ある気がします。これはまた別の機会に)

趣味から始めようが、憧れから目指そうが始まりの形は自由。
有名だろうがなかろうが、テレビに出てようが出てなかろうが。
プロの心を持って真摯に仕事をし、失敗も理不尽な思いも悔しさもぜーんぶ糧にして、ありがとうとかお褒めの言葉をエネルギーにして、今の自分に満足せず常に高みを目指して切磋琢磨、能力を身につけて責任持って仕事を全うしてる人は立派なプロであると私は思います。

今回は、同じようなことを言われて悩んでいる方へ、少しでも心が軽くなるヒントになっていたら幸いです…!
今はまだそうでなくても、ゆくゆくは名実ともにプロと呼ばれる日はくるから、周りの声に挫けてしまうことなかれ…!と、私も自分で自分にエールを送りながら頑張ります。


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