見出し画像

週末の障害戦回顧(4/13,14)


土曜 中山8R 中山グランドジャンプ


ここは、中団でレースの流れに乗ったイロゴトシが、早め先頭から押し切る横綱相撲で快勝。見事、昨年に続く連覇を達成しました。

この馬にとっては、久々の障害戦がGⅠというなかなかハードなローテーションでしたけど、「ソンナノカンケーネー!」と言わんばかりの走りで他馬を圧倒してしまったのですから、人馬はもちろんのこと、平地を一回使って完璧に仕上げてきた陣営の力も高く評価しないといけないでしょう。


2着ジューンベロシティは、鞍上の完璧なエスコートで見事に距離不安を克服して見せました。

現状、これ以上の結果を望むのは酷というくらい最高のレースができましたので、こちらも人馬の大健闘に精一杯の拍手を贈りたいと思います。


3着ニシノデイジーは、一か八かの勝負を賭ける競馬をした分、最後は苦しくなって止まってしまいましたが、五十嵐Jの意図を感じさせる騎乗には大拍手でしょう。この馬の全能力をキッチリ出し切ったと思えるような走りが、レース全体を通してしっかりとできていましたしね。

4着エコロデュエルは、残念ながら小野寺Jへの乗り替わりによるプラスアルファは出ませんでしたけど、それでも一応の格好をつける走りはできたと思います。率直な印象として、これで現状では妥当な着順であるとも言える気がしますので、あとは今後の成長に期待ですね。なんたってこの馬は、まだ5歳ですから。

5着ビレッジイーグルは、ニシノデイジーと同じレースに出走すると、いつも同じ形で潰されてしまいますね。それでも5着に踏ん張っているのですから、この馬としてやれることはキッチリやり切った結果と評価していいのではないでしょうか。


6着マイネルグロンは、出遅れ云々を一旦措くとしても、前半から行きっぷりひと息で、かなり早い段階で黄色信号が灯る走りになっていました。

これは想像ですけど、スタート直後から硬い馬場を気にしている様子がうかがえましたし、最後はフットワークがバラバラになっての入線後下馬となりましたので、おそらく足元の状態が本物ではなかったのではないかと推察されます。

いずれにしても、これが力を出し切っての結果でないことは言うに及ばすですので、今は何より、この馬が再びターフに戻ってくる日が訪れることをひたすら願いたいな、と。


日曜 福島4R 未勝利


ここは、全体のレースレベルがひと息だったことで、初障害馬が掲示板に4頭も載る障害戦としては非常にめずらしい決着となりました。


勝ったレッドバロッサは、有り余るスピードを鞍上がうまくなだめ、最後のひと脚につなげる好騎乗だったと思います。

2着ゴールドブリーズは、経験馬のなかで唯一の好走となりましたが、この楽な展開でギリギリの2着ですから、今回は相手に恵まれての好走を考えるのが妥当でしょう。

3着トランシルヴァニアは、初障害馬らしくロスの多い道中となりましたが、それでも最後まで喰い下がるしぶとさを見せたのは立派でした。次走は確実に上積みがありそうで、初勝利のチャンスは近いと言っていいような気がしています。

6着タマモエースは、ワンペースの走りで見せ場すらつくれないままレースが終わってしまいました。このメンバー相手にこの走りだと。今後も苦戦が続きそうなイメージしかありません。

7着ヴィナクローナは、大江原Jの完璧な立ち回りがあった中での失速となりましたので、しばらくは苦しいレースが続くとみてよさそうです。

8着ユーカリグニーは、平地力がないのでスタートで安めを売ったらさすがに厳しいですね。ただいずれにしても、まだまだ力不足という走りではありましたが……。


日曜 福島5R 未勝利


ここは、このレースが初の障害戦だったウインチェレステが、ギクシャクした走りながらも最後は平地力の差を生かして後続を抑え込みました。

ただ、4R以上に時計が掛かったのは意外でもあり、人気馬が走らな過ぎたことが初障害馬の勝利を後押ししたとも言えますが、、、


2着オステリアは、中村Jの完璧なアシストがあってのギリギリ2着ですからね。福島コースで好走できたことは自信にしてよさそうですけど、この馬の決め手の甘さは相当なレベルにあるのかな、と。

3着エイカイステラは、この勝ち時計でやっとこさの3着ですからねえ~。やはり馬体が戻って来ないのが敗因の一つにはなっていそうですので、まずはしっかりと体調面を立て直してほしいですね。

4着ネッスンドルマは、チークピーシーズ効果と伴Jの胆力で一歩前進しました。レースぶりにはまだまだ改善の余地が残りますが、走破時計は平凡ながらその分の伸びしろがまだ残っているという見方もできそうです。

5着ザスリーサーティは、ハッキリ決め手不足の馬ですので、今回のように立ち回りが後手に回ってしまうと苦しくなります。ただ、坂口Jにとってはこれも良い経験となりますので、次走にしっかりとこの敗戦を生かしてほしいな、と。

6着テンコマンドゥールは、こちらのイメージどおりのレースをしてくれましたが、結果論から言えば、飛越の上達度が今ひとつだったということになりそうです。


いや~、あれこれと言い分はあるにせよ、2週連続の3タコはいただけません。初障害馬の激走については仕方がないことですけど、得意の新潟開催にいい形で向かえるよう、来週は特に内容にこだわったレースシミュレーションを描けるよう努力します。

では、引き続き「本気の競馬力向上研究所」をどうぞよろしくお願いいたします。

サポートは任意です。 この記事があなたのお役に立てた時だけでかまいませんので、サポートしてもらえたら励みになります!