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週末の障害戦回顧(7/29)


土曜 新潟4R 新潟ジャンプステークス


ここは、人気の2頭が序盤からチキンレースを展開する最近にしてはめずらしい消耗戦となりました。

個人的には、前の2頭が折り合いをつけて運んだとしても、1,2着馬の組み合わせは変わらなかったと確信していますけど、上位人気2頭の馬券を買っていた人からすれば、やや納得の行かないレースになってしまったのかもしれません。


そんな中、勝ったサクセッションは、過去一番にスムーズなレースをして、しっかりと接戦をものにしてきました。一戦ごとに飛越が安定し、馬自身が充実してきたことは勝因として無視できませんけど、今回は簑島Jのスーパーファインプレーあっての勝利と考えたほうがいいのかもしれません。

正面スタンド前で馬群が密集するシーンでは、慌てず騒がずマイペースの追走に終始し、勝負どころでニューツーリズムを追いかけるシーンでは、一旦馬の後ろに入れて脚を温存するしたたかな騎乗ぶり。

相手が並んでしぶといニューツーリズムであったことを考えれば、道中でとことん脚を温存する作戦が最後に生きたとも言えますので、この重賞勝ちは鞍上のクレバーな騎乗ぶり抜きには語れない。そんなふうに理解しているところです。


2着ニューツーリズムは、昨年よりもコンマ8秒走破時計を詰めて、キッチリと勝ち負けに持ち込んできましたが、こちらが想定していた1秒の時計短縮にはわずかに足りなかった分、ギリギリのところで勝ち切ることができなかったとみています。

ただ、こちらは押し出されて早めに先頭に立つ格好となりましたし、2週目3コーナー手前の障害で踏み切りが遠くなり、着地でバランスを崩すミスがあったことを考えれば、最後までよく踏ん張り通していると言っていいのかもしれません。

小野寺Jからすれば、「ミスがなければ間違いなく勝てていた」という確かな感触が残っているはずで、夜は悔しくて眠れないかもしれないですけど。


3着サペラヴィは、馬体がさらに減って本調子にはひと息に映りましたし、展開的にもこの馬にとって楽な競馬にならなかった中において、3着なら大健闘と評価していいように思います。

8着ナリノモンターニュは、金子Jがちょっと色気をもって乗り過ぎた感じもありました。弱者の戦いに終始していればもっと着順は上がったのでしょうが、ガチンコ勝負を挑んだ結果としてはこれが精一杯だったのかもしれません。


9着ホッコーメヴィウスは、黒岩Jの判断がさすがにちょっと……。

ゴルフで言えば、「前走でパットをショートして悔しい思いが残っていたから、今回、意識的に強く打ったら今度はグリーンを外れて池ポチャしちゃった」みたいな話ですからね。

気持ちはわからなくはないですけど、これでは素人のゴルフと一緒。プロのジョッキーの判断としては、さすがに大チョンボと言われても仕方がないように思います。

ただ、単独の2番手に控えてレースをしていたとしても、時計的におそらく3着争いまでが精一杯だったでしょうから、そこは勘違いしないようにしないといけませんが、、、


フォッサマグナは、パドックの気配からしてひと息の印象でしたので、仮にマイペースの逃げが打てていたとしても、勝ち負けに持ち込めたという感じもなく……。あとはただ、障害界の個性派が無事であることをひたすら祈るばかりです。


うんうん、やはりというかなんというか、舞台が新潟に替わればレースシミュレーションの精度が一気に上がってきましたね。

酷暑の中での競馬となる分、馬の体調の見極めにはどうしても神経を遣いますが、展開の読みとポテンシャル面での比較に関しては、この先も大きく外さないよう集中していけたらいいな、と。


それでは、引き続き「本気の競馬力向上研究所」をどうぞよろしくお願いいたします!


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