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250日チャレンジ! トラットリアレコード全部聞くぞ menu#17 BIG “SAD” TABLE/ Venus Peter

こんにちは。れいちぇるです。本日もテキサスは暑い。
朝っぱらから減らない体重とホルモンの都合でイライラしていますが、なんとか気持ちをリセットできないかと家の中や庭を行ったり来たり。

SNSが主流になるはるか昔、ポケベルがハイテクだった90年代女子高生と言われる時期を過ごすはずだったが、高専に通ってい私は制服がないなど女子高生の勢いを満喫できなかった。それでも渋谷系に憧れていたので、まあいいかと思ったものの、渋谷系を分かち合える友達が学校に一人もいなかった。高専とは高校と専門学校2年分の計5年間通って短大卒をもらう普通の学校とは違うシステムだった。それ以上に絶望したのがクラス分けだった。というのも、私が通っていた頃、クラスメートは大体40人で1ー5年までの間クラス替えがないのである。

普通の高校生がクラス替えや大学進学などで新たな出会いのチャンスが毎年あるのに、私は5年間同じメンバーで過ごさないといけない。16歳から21歳までってかなり大切な時期だと思うのだけど、ともかく、渋谷系が好きなクラスメートがいないのならば、卒業までいないのだ。(後に隠れファン一人見つけたが、いい加減にやめたらと意味不明なことを言われた。)そもそも高専という男子ばっかりの学校にいる女子が渋谷系を好きだというだけで煙たがられ、せめて見た目は一般的にしたいと思ったが女子高生の神器の制服もなかった。

これではいけないと、地元のクラブに行ってみたけれど、人見知りが発動したり、渋谷系に繋がるものは見つからなかった。学校外にいた渋谷系が好きな子たちも大学受験や結婚などでだんだんと違う生活を歩み、地元を離れた子もたくさんいた。気が付くと卒業後の就職率100%の通り無事に就職したものの、特に好きでもない仕事を始めた。車通勤の途中、ブルーハーツを聞きながら日刊フジを読みながら老いぼれて行くのはごめんだという歌詞にやたら共感した。電車で日刊フジではないけど、毎週オーラの泉を楽しみにしたまま老いぼれていくのだろうと思った。

とまあ、今日はそんなことを一日中思い出すブルーな日ですが、そんな気分にぴったりのVenus PeterのアルバムBIG “SAD” TABLEが本日のアルバムです。アルバムタイトルが虚しさを如実に表していて今日の気分と大分マッチする。安定感のあるメロウで柔らかなミュージック。励ましすぎず、ダークに引き込みすぎない日本語歌詞。こんな日は一日中聞いていたい。

気分が落ち込んでいる時に渋谷系を人生の中心に置くと自分の人生に散りばめられている、ゴミ捨てのためにゴミをまとめたり、埃っぽい床をクイックルワイパーで掃除したりそういう日常の瞬間が惨めに思えてくる。でもそれは渋谷系の本質とは違う気がするとか、そもそも渋谷系の本質ってなんだろうと考える。

いっそのこと、DMCの根岸君くらいの吹っ切れがあれば気も楽かもしれないとも思う。お洒落も吹っ切れも中途半端な私はせめて切り取った一部がアーティスティックでありたいと思いながら、切り取りさえうまく行かないことにただただ呆然としている。


The Tripmaster Monkey/トリップマスター・モンキー
Stray/ストレイ
Seesaw For A Rainyday/雨の日のシーソー
Mind Bike/マインド・バイク
My Own Place/僕だけの世界
Silver Rising Sun/シルヴァー・ライジング・サン
Roller Coaster/ローラーコースター
Love Is A Chance/この恋に賭けよう
The Boxer/ボクサー
Big Sad Table On The Road/路上の大きな悲しみのテーブル

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