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勝手にSpotify Canvas Awards 2019

Spotifyで再生中に流れる縦型動画=Canvas機能。
「Spotify for Artist」というツールから多くのユーザーが使えるようになったのが今年の10月。

それから1ヶ月。現時点で先行利用していたアーティスト含めて、
すでに多くのCanvasが展開されているが
未だ事例をまとめた記事はあまり存在していない。

そこで、誠に勝手ながらタイトルのアワードを開催しようと思う。
完全に個人の主観だが以下3つの観点から計100点ほどを見て選んだので
ぜひアーティストやレーベルの皆さんにはSpotify配信時に参考にしていただければと思う。

画面録画を撮ったのだがnoteでは動画が反映がされないようなので
ぜひスクリーンショットをタップ>実際の画面を自身のスマホでぜひ見ていただきたい。

そして、「もっと面白いのあったよ!」という人はTwitter @rachelldrsukii までリプをください。

▼選考基準

・Spotifyで見るにふさわしいクリエイティブか(画角、画質なども含め)
・Spotifyならでは、の要素があるか
・短尺だが飽きのこない内容になっているか、また見たくなるか

では、アワードを発表する。

第5位

Good As Hell (feat.Ariana Grande) / Lizzo

このアニメーションがキャッチーでどこまでもハッピーなので上位入り。
たった5秒ほどの動画でもこの展開の多さ。
リリックビデオからの抜き出しとはいえ、非常に見応えがあり、何度も見返したくなる。
ちなみに、曲自体もめちゃくちゃハッピーで突き抜けているのでぜひ聴いていただきたい。

第4位

sad day / FKA Twigs

MVのメイキング映像だろうか。
MVそのものからの抜き出しが多いCanvas作品の中では比較的珍しく手の込んだ事例である。

公式曰く今回の彼女の新譜では「アルバム体験を拡張するCanvas」とコンセプトを定めてSpotify限定で公開しており、これぞ正しいSpotifyの使い方ではないかと思う。
ぜひ他のトラックも(MVから抜き出し素材が多いが)ご覧いただきたい。

ちなみに、数々のインタビュー記事で本人の子宮摘出(!)のエピソードが発表されているが、
その直後でもこの動き…!ということでPR効果も期待できそうだ。

第3位

Million Ways/HRVY

Spotify限定メッセージ動画!
ファンにとっては嬉しいクリエイティブですね。
またこのキャップを吐き出すしぐさなど、
短尺ながら彼のキュートな見どころが随所に見られてたまらない。

第2位

Risk/FKJ,Bas

3位のHRVYもその要素があるのだが、何か作業をしている工程というのは思わず見入ってしまうものである。
このFKJの映像はジャケ写の制作課程を早回しにした縦型動画になっており、
途中までではあるが下書きから着色までを見ることができる。
短尺とはいえ時間を最大限に使って「え、今のもう一回!」と思うくらい何度も見たくなる内容となっている。

第1位

かむかもしかもにどもかも!/MONO NO AWARE

私が見た限り最もCanvasを使いこなしているのがこの曲だ。
MVを上手く3面に配置し、ゆるい世界観を形成しながら縦型に適応。
しかも、最も目を見張るべきはこの動画の画面下部「上にスワイプしたらいいかも」という、
いわゆる「コールトゥアクション」が設置されていることだ。

この曲の最大のキモである歌詞に注目をさせるのが狙いだが、
このインスタストーリーズ的な言い回しが何とも気が利いており、
私も思わずスワイプしてしまった。
ここまでSpotifyのCanvasで**ユーザーの「次の行動」を意識してデザインされた動画は他に見られなかったため、堂々の一位に選ばせてもらった。

まとめ

いかがだっただろうか。この機会に実際に見ていただき、
Spotifyの視聴体験が拡張された感覚を楽しんでいただければ幸いである。

ちなみにご存知の通り、Spotifyは1再生あたり0.15円が配信側へ課金されるシステムだ。
何回も映像が見たくなる→再生回数を増やす、にはこのCanvas機能は非常に効果的なのではないかと思う。

また、今回大量にCanvas映像を見た中で
ある程度クリエイティブの類型化ができたため、
それはまた次回にポイントを整理し、まとめてお伝えしたい。

それではまた。

P.S.前回は「ミーハー力を磨け」という真逆の記事を書いたのでぜひご覧あれ。
自戒の念も込めた自己啓発的コンテンツである。

こんな若輩者の戯言をここまで読んでくださりありがとうございます…!何かひとつでもあなたの学びになれば幸いです。