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完璧じゃなきゃダメなんて、思わなくていい。「何から始める?自分らしい複業のはじめ方」【event report #12】

新しく何かを始めるとき、自信がなく足踏みしてしまうことがあります。

その背景には、「やるからには完璧でないといけない」思い込みがあるのかもしれません。仕事や家庭、生活の中でも、知らないうちにハードルを上げてしまっているのではないでしょうか。「働き方」もその一つと言えるかもしれません。

不安定な時代の中、働き方を見直したり、自分を支える新しい仕事に興味をもったりする方が多くなっている印象です。本業とパラレルに仕事をしたり、サブ的に取り組んだりなど、プラスαの働き方が広がっています。
今回はそんな「複業」をテーマに、2名の女性の方にお話を聞いてみました。

自分の生きたい生き方を作る

モデレーター・みさきち(以下、みさきち):お一人目のゲストは、(株)キャスターにてマーケティング部に所属しながら、複業でカスタマーサポートを行っている須田綾乃さんです。

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みさきち:結婚を機に複業をスタートしていますが、きっかけはなんだったんですか?

須田さん:すべての人に当てはまるわけではありませんが、出産後のキャリアには出産前のスキルの貯金が影響する、と聞いたことがありました。自分に置き換えたときに、明確にスキルと言えるものが浮かばず焦りを感じたんです。「市場価値を高めたい」「社会に通用する力をつけたい」そう思って募集サービス「bosyu」を使って複業先を探しました。

▼かんたんに仕事の募集/応募ができるサービス「bosyu」

みさきち:複業探しでbosyuを使うって、すごく新鮮に感じます。なぜbosyuを使ったんですか?

須田さん:bosyuはわたしが勤めている(株)キャスターの子会社のサービスなのですが、応募の心理的なハードルが低いし、bosyuを活用した採用を行う会社は柔軟性があると感じていました。

みさきち:なるほど。bosyuはTwitterなどSNSとの相性が良いサービスだと思います。「だーすー」の名前でTwitterをやっていた経験がプラスに働いたこともあったのでしょうか?

須田さん:ソーシャル上での信頼が複業探しでも活きました。面接に行ったときに「あのだーすーさんが来てくれるなんて!」と喜ばれたり。先に信頼があったからか、他の応募者の方より少し待遇を良くしていただいたと思っています。

みさきち:お二人目のゲスト、甘利さんにもきっかけを伺いたいです。須田さんとはまた違った経緯だとお聞きしましたが…。

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甘利さん:そうですね。わたしは明確なきっかけがあったわけではなく、自然な流れというか。GCストーリー(株)に新卒で入社して5年目、働き方に悩んでいたタイミングで宮城県女川町の移住プログラムを知りました。東京と女川の二拠点生活をする中で、女川町の方々との交流から「いろんな生き方があっていいんだ」と気づいたんです。会社で働く以外の選択肢として、以前からご縁のあった会社で副業を始めました。

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みさきち:お二人とも、自分の中での気づきをきっかけに「自分の生きたい生き方を自分で作っている」点が共通していますね。どんな生き方をしたいか、どんな自分でありたいか。その問いへの答えが複業だったんですね。


働き方を支えるセルフマネジメント

みさきち:複業へのモチベーションはいかがでしょうか?働き方なども関わってくると思うので、合わせてお聞きしたいです。

須田さん:本業も複業もフルマックスでやりたいと思っています。複業の内容は問い合わせ対応で、いわゆる「誰でもできる仕事」でした。そこから自分でマニュアル作成の提案をするなど「自分の仕事」を作り解約しにくくしていますね。

みさきち:プラスαの価値を自分で出しに行ってるんですね。モチベーション維持のために気を付けていることはありますか?

須田さん:「フルマックスでできなかった…。」と凹まないようにルーティンを作ることが大事だと思っています。わたしは本業を朝9時から夜18時まで行い、18時からは家事や自分の時間、夜23時から2時間複業を行っています。

みさきち:すごい!ストイックですね…。

須田さん:こうやって自分を律せているのは夫の存在も大きいです。すごく時間に厳しい人で。好きな人だからこそ、だらけた自分を見せたくない!とも思っています。

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甘利さん:わたしは「休むときは休む」「やらないことを決める」を大事にしています。どうしてもやることを集めがちな人間なので、線引きはするようにしています。自分で気が付けないときは仲間が気にかけてくれますね。仲間に恵まれています。

須田さん:わかります。期待値の調整って大切ですよね。貢献欲求が強いとつい「やります」「できます」と言ってしまうのですが、抱えすぎると自分も周りも幸せになりません。冷静にはっきり伝えることも大事ですよね。収入が増えるとしても、幸福度の下がる仕事内容や働き方はおすすめしません。

みさきち:耳に痛い話です…。以前甘利さんに「休むのが下手」と相談したことがありますが、心身ともに自分を管理することは周りの方の幸せにも繋がるんですね。


複業がもたらすポジティブな変化

みさきち:複業して気が付いた自分の価値観や、変化について聞かせてください!

須田さん:自分の理想の姿がはっきりしました。キャスターは働きやすくて大好きな会社なのですが、何か嫌なことがあったらすぐ辞められる自分でいたいんです。やりたくないことはやりたくない。いつ辞めても大丈夫な、自信のある自分でいたいと思います。

甘利さん:わたしは「何をするか」より「誰とやるか」が大事なんだと気が付きました。先程仲間に恵まれていると話しましたが、複業で未経験のことをやるにしても仲間がいるから楽しんで出来ています。

みさきち:複業って未知なイメージがあったのですが、お二人の話を聞いているとすごく魅力的な選択なんだと思えてきました。

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須田さん:複業はおすすめですよ!もし明日から複業を始めるとしたら?って考えてみてください。自分のもっているスキル、自分に何が出来るかを真剣に考えるきっかけになります。収入面でも、本業での昇給を待つより複業を始めたほうが良い場合も多いです。

甘利さん:わたしも複業はおすすめですね。自分の時間を確保できる働き方を確立できたら、デメリットはほとんどないと思っています。自分がどこまで通用するのか試せるし、本業への反映も大きいです。未経験でも本業のスキルを転用できるところもあります。

みさきち:複業を始めたい方にとっては背中を押される言葉のオンパレードですね…!


「完璧にやらなきゃ」を手放す勇気

みさきち:最後に参加者の方からの質問にもお答えしたいのですが、「複業のスキルに不安があります」という方がちらほらいらっしゃいます。何かアドバイス等ありますでしょうか?

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須田さん:「完璧なスキルがなきゃ複業しちゃいけない」と思い込まないでほしいです。意外と自分の長所は自分で気が付けないし、やってみて分かることがあると思います。

甘利さん:「完璧さ」を求めて一歩踏み出せない方は多いかもしれませんね。募集先がプロフェッショナルを求めている場合は別ですが、そうでない場合はまず始めてみる、続けてみると見えるものも多いと思います。人生1回しかないので楽しんでいきましょう。

みさきち:確かに「完璧じゃないと」とブレーキをかけてしまっている方は多いと感じます。わたしもその1人でした…。お二人とも、素敵なお話、メッセージをありがとうございました!


イベント終了後、参加者の方からは「希望を持てるお話でした」「とっても参考になりました!」「参加してよかったです」「勉強になった」など嬉しいコメントをたくさんいただきました。ひとりひとりが自分の働き方、生き方について改めて考えるきっかけになりましたら幸いです。

racisaプロジェクトは、今回のようなイベント等を通してひとりひとりがありのまま生きられるように背中を押したいと思っています。

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文・編集/みさきち      デザイン/へんだ


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