Aquarium 21 (再創造/五十九)
そうして、全てが終息した。
十月六日。あらゆる場所で牧野の犯行が知らされ、同日正午。彼が偶数月殺人の容疑者であるとも告げられた。牧野は全ての凶器と、被害者のものとわかる持ち物や身体の一部を所持しており、前『秩序』の死を前にしても彼の犯行は明確であった。これにより、『秩序』そのもののみに留まらぬ、『秩序』局員まで総入れ替えの騒動となった。また、元『秩序』局員、平山未蓮の罪も明かされ、近しい事件の被害者が親子関係という事実も暫し世間を騒がせた。
幕引きは嵐の如く。
縹の街