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自分の考え方が好きになった話。

こんにちは。
最近、同期社員の女の子から、唐突に電話がかかってきたことがあります。

「もう限界。辞めたい。どうしたらいい?」

彼女とは事業所がちがうので、プライベートで合わない限りは業務上ほとんど接点がありません。
でも同じ住宅営業という仕事をしている女同士。悩みも似ていたりもするので、よくふざけて「もう辞めよっかな」とか話します。
もちろん本音ではなく、ただその時の辛い何かから逃げたいという意味だけの、他愛ない会話だと私は思っていました。

でも、その電話越しの彼女はいつもと少し違った気がしたんです。
たぶん本当にしんどくなって、本当に限界で、どうしようもなく私に電話してきたんだろうな、と瞬時に察しました。

彼女は、こんなに辛いならこの会社に入社しなければよかった、と後悔の言葉をずっと並べるんです。

契約は長らく出来ていないし、毎日詰められるし、でも打開策もない。
営業外の仕事をしている時はまだやりがいがあるけど、もうずっと仕事を楽しいなんて思えたことない、とも話します。
自分の人生の選択において、「正解」が分からない、と。

気持ちはすごく分かるんです。
でも、彼女が並べるネガティブな言葉ばかりを聞いて、私の口から出た言葉はこうでした。

”「人生の正解が分からない」と言うけれど、そんなのは死んでも分からない。だって、人生の選択はいつも1つしかできないのだから。”

”あの時こうしてれば~”とか、たらればってよく言っちゃうじゃないですか。私もよく言っちゃうんですけど、よく考えたら、そんなこと考えたってどうしようもないんです。
過去に戻って他の選択をすることも、他の選択をした結果の未来を知ることもできないわけで。


毎日後悔ばかりすることもあるかもしれない。

過去に戻って、「あの時、ああしてれば…」なんて思うこともあるかもしれない。

でも、そんなこと考えたって仕方ない。今歩んでいる人生しか、自分にはないのだから。

過去の反省を活かして、未来を変えることはできます。

何かをとめどなく後悔するのならば、その後悔で未来を変えてみてもいいかもしれないですね。


私に電話をしてきてくれた彼女は、もしかしたら会社を辞めて、他の仕事に就いた方が良いのかもしれません。

精神的に追い詰められ続けることも、やりたくもない仕事を続けることも、今の彼女にとっては苦痛でしかないわけなので。

でも、一概に辞めるべきとも言えないのです。

今、彼女が感じている苦痛は、きっと彼女を成長させてくれると思うんです。だから、耐えて成長を選ぶことも一手。

ただし、この選択だって1つしかできないですからね。どちらかの未来しか彼女は知ることができません。

すごく普通のことを私はたらたらと書いているわけですが、「他の道を知るはできない」と思うと私は少し楽になれます。


私も彼女と同じように仕事が辛くて、辞めてやろうと何度も思いました。

理不尽を感じたときに本気で辞めようとしたことも。

正直、今会社に自分が存在しているのが不思議なくらい、ずっと辞めようとしてきました。

でも、久しぶりに会った友人と仕事の話をしていた時、自分の本音が出てきたんです。

「今、このまま、できないまま辞めるのは悔しい」

「もっと成果を出せてから、次のステップに進みたい」

今の営業マンとしての自分に満足していないから、もっと自信が持てるように、この仕事を自分なりにやり切ってからじゃないと辞められない。

”売れなかったからあの子辞めるんだ”と思われるのが悔しい。

私はどうやら負けず嫌いらしく。

入社から丸二年間、そばで見守ってくれていた事務社員の先輩に「あなたはすごい負けず嫌い。それがあなたの長所」と言われたことがあります。

自分の長所が分からなくて悩んでいた時に、かけてもらった言葉です。

自分では負けず嫌いなんて思ったことなかったけど、、自分のこれまでを振り返ってみると妙に納得したんですよね。笑

だから私は負けず嫌いらしく、もうちょっとだけ今の仕事を続けようと思っています。

(将来は転職するつもりなんですけどね。この話はまたいつか…)

ともあれ、私は何度も仕事を辞めようとして、それでも乗り越えて会社に残ってきただけ自分は成長できたと思っています。

たかが3年ですけど、それでもこの3年でだいぶ考え方は変わりました。

昔だったら、「人生1つしか選べないんだから。なるようになるさ!」なんて絶対に思わなかったのに。

自分の成長を感じて、自分の成長した考え方が好きになれた瞬間でした。


さて、悩める彼女は1つしか選べない人生の道、何を選ぶんでしょうか。

自分の人生、自分の足で、自分のために生きていたいですよね。

では。


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