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大雨なのに日帰りで東京へ行って日帰りできなかった話

 2023/6/2、日本を非情なまでの大雨が襲った。交通網はムチャクチャになり、川はあちこちで氾濫したり溢れそうになったりしたなか、筆者は何をやっていたかと言うと朝から東京に向かっていた。これの件である。

 今年2月、レノボのThinkPadユーザーミートアップに参加した縁で『6月にもやるので来ませんか』と少し前に決まったので、特段予定もなかった筆者は会社を休んで行ったわけである。朝から新幹線に飛び乗ったが、朝は良くても帰りは当然ダメだった。もう昼過ぎには新幹線の運行が怪しくなり、高速道路は東名/新東名/中央道が全てアウトになり、夕方には新幹線も運転とりやめを決めていた。自業自得だが帰宅難民の完成だった。
 
 これは、筆者がこの後どのように過ごし、どのように家まで帰ったかを短く記録したものである。

6/2(金)帰れなくなる

 東京・秋葉原でレノボのイベントに参加したのは夕方から。会場に着いた時点で既に新幹線は止まっており、もはや帰れない可能性の方が高かった。(可能性があるとすると高速バスだったが、この後夜にはやはり通行止めとなったので無理だった)そんなことをネタにしながらもイベントは進んで終了したが、家に帰れない中年男性がそこにはあった。


在来線もメチャクチャ


高速も当然死んでいた。
しかし高速バスで北陸経由の大回りをしたやつがあったそうな。流石……

 しかし、実のところTwitterのあるフォロワーさんから『もし家に帰れなくなったら言ってください、うちにご案内しますんで』と事前にお知らせをいただいていた。ダメ元で話をすると快く迎えてくださり、ご自宅まで問題なく移動できた上で泊まらせていただくことになった。帰宅難民が列車ホテルで夜を明かしたり、必死に宿を探す人々がたくさんいた中、筆者はありがたいことに夜食に風呂、寝床までお世話になって九死に一生を得たわけである。縁のありがたさを感じる。夜中でも関係なくエリアメールの通知音が鳴るような状況の中だったが、生命の危険はなかった。

6/3(土)迂回ルートの存在

 翌日になった。地元である愛知県は特に東部が雨で大変な状況だったが、自宅周辺はそれほどでもなかったことを知り、とりあえず安心。しかし今度は帰路の問題があった。高速道路は相変わらずだし、新幹線も昼からは動くようだったけど、空席状況を見ればそう簡単ではないのが明らかだった。

JRのサイバーステーションで空席を見たときの絶望感

 ただ、中央本線は松本まで動いていたし、塩尻から先の名古屋方面も午前中には運転再開の予定が出ていたので、なら新宿まで行って特急あずさに乗り、松本からは特急しなのに乗り継げばいいじゃんと考えた。そんな中、Twitterの頭がいいフォロワーさんから『1000円ちょっと追加すれば新幹線乗れるし、長野経由で早く帰れますよ』と提案がくる。要するにJRの乗継割引を使えばいいということだった。

 新宿から特急あずさに乗るより、東京から北陸新幹線で長野に行き、長野でしなのに乗り換えた方が約1時間早く帰れるうえ、料金も1000円くらいしか変わらなかった。知らなかったら損(損ではないが)するとこだった。

 結局その案に乗って朝から東京駅に移動し、乗車券・長野新幹線(当日でも余裕で空いていた)としなのの特急券(こちらも余裕だった)を一度に発券。11:24に東京を出た新幹線は12:49には長野に着き、13:00に長野を出た特急しなのは16時には余裕で名古屋市に着いていた。名古屋駅が未曾有の大混雑という話だったので、しなのの停車駅だった千種で降り、金山駅から名鉄乗り換えで名鉄名古屋→さらに近鉄へ乗り換えて地元駅というルート。地元に戻った時には17時だったが、この間帰路では一切混雑に遭遇せず5時間半ほどで自宅にたどり着いたわけである。東海道新幹線を選んでいたらいつ乗れるかも分からず、乗って名古屋に着いても大混雑の駅のまっただ中だった可能性を考えると、迂回ルートのありがたみを痛感した。

地元駅近く。ウソのような晴天だった

まとめ

 大惨事になることを分かってて突撃するのは避けよう。

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