衣類・繊維 動静脈物流解剖図💀🦴 経産省資源自律経済デザイン研究会資料
皆さんこんにちは。ラグハウスとは古着のリサイクル工場の事です。常日頃より、古着のリサイクルや回収にご協力下さる皆さん、有り難うございます！！
今回は静脈産業であるラグハウスの立場で、経済産業省の”成長志向型の資源自律経済デザイン研究会”から出された資料、衣類・繊維 動静脈物流解剖図を考察してみます。
成長志向型の資源自律経済デザイン研究会とは
今回は、経済産業省の成長志向型の資源自律経済デザイン研究会、第６回会合で出されたで出された、参考資料 （動静脈物流解剖図）の中から、衣類・繊維 動静脈物流解剖図の抜粋をご紹介いたします。
この研究会は、近年の資源エネルギーの制約や気候変動問題、廃棄物問題等を背景に、資源の効率的・循環的な利用を図りつつ付加価値の最大化を図る「循環経済」（サーキュラーエコノミー）へのトランジションが、欧州を始め、世界的に進行しているため、各界の近視眼的な利益を離れて、成長志向型の資源自律経済の確立に向けた総合的な政策パッケージの検討を進めるための団体です。
企業や行政、研究機関など、多様な分野の人々が参加し、持続可能な社会を目指すための新たな経済モデルの構築に向けた知見の共有や提言を行っています。
衣類・繊維 動静脈物流解剖図
衣類・繊維 動静脈物流解剖図から見える問題点
a)動脈側のフロー量 把握が困難
フロー（英: Flow）とは、一定期間内に流れた量の事、そもそもこれが把握できないのでは話が成り立たないのでは？
b)トレーサビリティが担保 されていないことがある
トレーサビリティとは、｢その製品がいつ、どこで、だれによって作られたのか｣を明らかにすべく、原材料の調達から生産、そして消費または廃棄まで追跡可能な状態にすることです。担保されていないと言うより、新疆ウイグル自治区のコットン問題なども有り隠しているのでは？の疑惑も。
c)原料生産から製品製造に至 るまで、一定量を輸入に依存
一定量を輸入に依存と言うより、ほぼ依存なのではないか？
d)リサイクルを含め、環境に配慮された設計となっていない
動脈側の配慮に付いては分かりかねますが、静脈（リサイクル）側の立場で言えば全く環境に配慮していないと言わざるを得ません。
e)過剰在庫を抱える 商習慣となっている
ファッションロスの大要因。無駄だし、とてももったいない！
f)循環利用に向けた回収取組は自治体・企業及 び消費者意識に委ねられており、制度による システム構築はなされていない
なぜ衣類や繊維製品（インテリア等）だけには、制度による システム構築がなされないのだろうか？誰に忖度しているの？我々ラグハウス業界を含めたシステム構築が急がれる。
g)使用済製品の約６割が最終処分 され、循環利用量が少ない
６割が最終処分、つまりゴミとなっている訳だ。それはそうだ、そもそも排出された物の多くが、我々静脈産業であるラグハウスを通過せずに最終処分されているのですから。
参考資料 （動静脈物流解剖図）
令和５年２月 経済産業省 産業技術環境局
https://www.meti.go.jp/shingikai/energy_environment/shigen_jiritsu/pdf/006_06_00.pdf
参考にさせていただいたJOMYAKUさんの記事
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💜ラグハウスとは💜
ラグハウスとは古着のリサイクル工場の事で、和名は襤褸屋（ぼろや）です。ラグハウスでは、回収された古着を主に次の３種類の用途に選別しています。
①ウエスの原料（工業用の雑巾）
②反毛の原料（フェルトの原料）
③中古衣料（国内国外向け古着）
💜このブログをお読み頂く上での注意点💜
私のブログや記事の中では、古着や古布、古繊維の事を総称で古着と表記したり、またリサイクルやリユースの事を総称でリサイクルと表記している事が有りますのでご注意下さい。そして、その古着をリサイクルする業者の事を、ラグハウス（Rag House）あるいはボロ屋と表記しています。ラグハウスの業界用語で、選別前の古布の事を込ボロ（こみぼろ）と呼ぶので、こちらもそう表記する事が有ります。
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