2021年総括と2022年に向けて

 今年のオリエンテーリング活動を振り返り、2022年度の目標を書くことにした。今年の取り組みをきちんと記録するということ、加えて最近はモチベーションやトレーニング状況がやや不安定な状況にあり、公開することで自分に対して責任を持ちたいというところがある。

 以下、短いですが振り返りです。

世界選手権

 2021年世界選手権については2019年から明確な目標として掲げ、2020年から本格的に準備を始めた。まずは長期のプロセスを(もっとできたことはいくらでもあるけれど)遂行できたことは評価できるはず。Big raceへ向けた取り組みの方法を一通り体験できたのは大きい。トレーニングキャンプでも過去の大会に比べれば効率よく、疲労を貯めずに過ごせた気がする。
 目標は(15位以内での)予選通過、決勝45位以内であった。達成はできていないが、近くまで迫ることはできた。細かい分析は省くとして、課題なのはフォレスト・スプリントともに「いいラップタイムを継続する」ことだと考えている。いくつかのラップはトップ選手に迫るものがあるが、それが継続しない。レースとしての完成度が低い。この課題は全日本大会など日本の大会でも顔を出している。

 2年後のフォレストWOCに集中することも考えてずいぶんとぐだぐだしてしまったが、2022年のスプリントWOCを目指すことに決めた。理由としては色々とあるが、一番は最後のイージーミスで決勝を逃した今年の予選で強く感じた悔しさがある。決していいレース内容ではなかったがそれでも決勝に手が届きかけた。デンマークでのスプリント予選はオーソドックスな欧州市街地コースと思われ、厳しい戦いも予想されるが可能性を信じたい。
 ということでWOC2022においてスプリント個人予選15位以内、決勝進出を目標として据え、トレーニングを行っていく。6月開催ということもあり、時間は多くない。

 スイスで開催されるフォレストWOCについてもトレーニングキャンプや大会出場を経てテレインに対応できればと思っている。

全日本大会

 全日本ミドルは連覇、全日本ロングは2位という結果であった。ミドルでのレース内容はおおむね満足。ロングでは後半に単純なアタックミスを重ねてしまったことをとても残念に思っている。加えて、フィジカルであまり優位に立てなかった(これは伊藤選手に対してだけではない)という事実があり、受け止めて今後の取り組みに生かさないとならない。先日2022年大会の開催地が発表され、またしても高原、さらに技術的なテレインであるようにに見え、とても楽しみ。2022年も国内最高大会としてしっかりと照準を合わせていきたい。目標はもちろん優勝。そして3月の全日本リレーも優勝に向け、既に始動している。振り返れば公式なリレー大会ではことごとく入賞できておらず、今回こそは結果を出したいと思う。

インカレとオフィシャル
 

 2021年2月、インカレミドルリレーの2年連続での中止が決定。筑波でリレーで入賞するという夢は潰えてしまった。暗い気持ちに陥ったのはよく覚えているし、今でも拭い切れていないのかもしれない。当初は思いを晴らすレースの場を強く望んでいたが、(それはそれとして)やはりインカレの借りはインカレでしか返せないな、と思うようになった。もしかしたら自分自身が走るかどうかはあまり関係ないのかもしれない。この1年筑波大のオフィシャルとして活動する上で、より強く感じるようになった。そうして迎えた11月のインカレで見た光景は、春インカレの充実を予感させるものだった。
 
 現実にはサポートが足りないことばかりで、難しさを感じている。その中で最低限自分でマネジメントしてもらえるよう、トレーニングの計画の仕方や体のケア・けが防止の方法、練習会の設定などが中心になった(細かいコーチングは各コーチが担っている)。2月のインカレに向け、この1か月はより多くのサポートができればと考えている。


大会運営

 この1年は思った以上に大会運営に関わった1年になった。役職を持った大会だけでも、
・あけぼの杯(5月)
・姫木平大会(6月)
・ミドルセレ(12月)
・煩悩滅却百八式(12月)
 があり、平役員の大会や練習会も含めるとかなりのレースで運営する側に回っていた。優秀な周りの皆様に囲まれ大きなトラブルなく大会を終えることができた。特に百八式ではリスクマネジメントという今まであまり考えていなかった観点が入り、勉強になった。どの大会も満足していただいたようで、そのような機会に関わることができとても嬉しかった。
 2022年は今のところ予定はないため、選手としての時間を増やしていきたいと考えている。

読んでいただきありがとうございました。今年もよろしくお願いいたします。




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