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F91は結構面白かったし、それ以上にもったいなかった

 大河ドラマも終わってたのもあって、昨夜はBS12でガンダムF91を見てました。
 腰を据えてF91を見たのは実は始めてだったんですが、これが結構面白い。そして、それ以上に「もったいない」と思いました。
 ガンダム界隈では割と有名な話ですが、F91はもともとテレビシリーズの予定だったそうです。

 それを二時間枠の映画に落とし込んだダイジェスト風になったものですから、どうしても登場人物の行動や状況の展開は唐突かつ説明不足になってしまってるのは否めないです。
 それでも、アムロとシャアに代表されるニュータイプ神話、あるいは「連邦とジオン」という枠組みから解放された世界観には、豊かな可能性はあったはずです。
 しかし90年代初頭といえば当時全盛期だったSDガンダムの方が人気が集まったこともあってか、F91シリーズは当時顧みられることはありませんでした。
 作品それ自体のポテンシャルはあっても、時代のニーズと合致しないと世に出ることはない。それは自然な話ではありますが、それにしてももったいないです。何より、自分自身も改めてこの前日譚と後日譚が見たくなりました

 その後日譚にあたるのが、知る人ぞ知るクロスボーン・ガンダムです。

 ちなみに、昨夜のBS12でのF91の放送で、「このシーブックとセシリーは後に宇宙海賊となって木星帝国と戦うんだよ」と、鉄仮面を見て「これキン肉マンにいない?」と言い出した奥さんに説明したら、「この人は何を言ってるんだろう」という顔をされました。
 じゃ、逆襲のギガンティスなんかどうなるんだよ

 まあ、逆襲のギガンティスはともかくとして、クロスボーンガンダムなんかは、当時のガンダム作品の主要客層だった男子小学生ウケした可能性もありますし、スターウォーズの旧三部作方式でこちらを先に前面に出すって手もあったかもしれません。
 もしくは、木星帝国がどうのこうのっていうのはいったん伏せておいて、「宇宙海賊クロスボーンガンダムvs地球連邦軍」というガンダム版キャプテンハーロック路線というコースを取るって手もあったかな。

 では逆に、映画ではほぼ全てカットされた前日譚の方はというと、噂の小説版を当たるって手があります。
 今では電書版も出てますし。

 でも同時に、いまガンダムAで連載中のコミカライズ作品のF91プリクエルもあります。

 ガンダムAもジョニー・ライデンの帰還が完結してからは、「Ark Performanceの新作が出るまでは読まなくても良いかなあ」と高を括ってましたが、少し早計だったかもしれません。
 そのプリクエルも、あの学園祭の日まで単行本でも進行してるそうですし、こちらに手を出してみるのも良いかな。

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