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てんぐのD&D日記:竜への道はスリリングでエキサイティングだった

 ドラゴン金貨キャンペーンの各PCにスポットを当ててきたEXシナリオシリーズですが、今回は我がPC、東方世界カラ・トゥア竜の国ショウ・ルンからきた剣聖門モンクのリャン・カイシンと、黄金竜ゴールド・ドラゴンの魂を宿した少年ウィザードのリョウ・ブランダスの番でした。
 ちなみにタイトルは、「竜への道」。なので、本日のサムネイルはこちらの偉大なるドラゴンでございます。

 まあ、シナリオの内容とは関係ないんですが。


壮麗なる都に迫る危機(あと全時空的なメモリアルイヤー)

 今回のイントロは、ドラゴン金貨キャンペーン本編でも出てきた竜王バハムートの御使いの、語尾が物騒なカナリア1号が酒場<ホース&タイガー>に飛び込んで、リャンとリョウを探すところでした。
 そのカナリア1号や、後にお出ましのかつてのドラゴン金貨の守護者によれば、現在のウォーターディープの開祖でもある大魔術師アゲアロンや聖騎士カサランター卿ら大昔の英雄たちに倒された古代黒竜エンシェントブラックドラゴングラムーガを復活させようという陰謀が進んでいるとのことです。

 ちなみに、普段なら古竜復活を目論む秘密結社程度の相手はバハムートやその使徒によって倒されるんですが……。

「そんな連中、普段ならどうってことはないんだっぴ!しかし今年は、別世界の竜の生誕50周年エトの竜の年が重なる貴重な年で、我々は今からその宴に出席しなければいけないんだっピ!」

 うん、そりゃ重大だ。こんなメモリアルイヤーはないでしょうしねえ。

明かされた宝剣の秘密

 古竜グラムーガを崇拝する秘密結社は、その死体の断片をウォーターディープ市内に持ち込み、そこで蘇生させるという手段を用いているらしい。そして、その死体がどこへ隠されているのか、そもそも街にどれほど入り込んでいるのかも、かつてならわからなかったでしょう。
「だが今はお主の持つ、その宝剣がある!」と、ドラゴン金貨の守護者は杖をギュッと握って述べました。
 何でもリャン家の宝剣サンブレード、その名も竜の髭は竜たちの蓄えた財宝の隠し場所竜宝郷への扉を開く鍵であり、そして竜の存在を探知する機能もあるそうです。
 リャン家の宝剣については、「リャン自身は知らないとしても、PLとして多少は設定考えた方が親切だったかな」と、DMに丸投げしたことに若干気が咎めてました。
 でも、その丸投げに対して、最高の答えと最大最後の戦いへの道標を出してくれたDMに、深く感謝します。おかげで、リャンとPLの双方が新鮮な驚きと、そしてモチベーションを獲得できました。

兵法の実践、降りかかる「まあ、鈍足」の呪い、そして少林寺木人拳!?

 リャンが宝剣竜の髭に眠る法力を引き出すには、木火土金水の陰陽五行にまつわる試練を突破する必要があります。
 またリョウに対しても、「竜宝郷はしるべとなるかもしれん」と試練に誘われ、さらに猫人レンジャーのハスタルと、例によって魔術卿ヴァジュラと悪だくみの真っ最中だったパラディンのジェシカ嬢も合流し、ドラゴン金貨パーティ揃い踏みで竜への道の試練に臨みました。

 この試練は単純にHPの削り合いだけでなく、橋の上に布陣してた土の精霊ゾーンをハスタルの<ソーン・ウィップ>で吊り上げて川に落としたり、火のサラマンダーと対を為す属性のウォーターエレメンタルを、竜の髭の光刃で絡めて引きずったりジェシカ姑娘のシールドアタックで押し出したりで強引に接触させて対消滅させるというパズル戦闘を繰り広げてました。
 グリッドマップを活用したD&Dの戦闘はSLGみたいな楽しみもあるんですが、今回は東洋思想的な雰囲気が色濃く投影された今回のシナリオだと、「兵法」って言葉も浮かびました。次のシナリオに向けて、兵法三十六計由来の熟語を覚えておくかな。ロールプレイの味付けに打ってつけだし。

 その一方で、試練前半戦ではイニシアチブ判定が実に振るわなかったです。リャンも鈍足なんですが、試練の相手の方も鈍足でした。
 これはあれかな、Discordで「まあ、鈍足」なんて言った罰が当たったんでしょうか。

 この人なら、サモ・ハンとヤン・スエの両方の系譜を引き継げると思うんですよ。ちなみにてんぐは、ドンソク出演作では「悪人伝」が一番好きです。

 また、木行の試練は、戦闘ではなくウッドゴーレムというか木人たちが待ち受ける通路の強行突破でした。その数、6d6判定の結果28体。完全に少林寺木人拳の構図でした。
 そういえばこの映画、少し前にCSでやってたジャッキー・チェン特集で見たなあ。

 てんぐはあのラインナップの中では蛇鶴八拳が好きでした。

 なおリャンの少林寺木人拳、結論から言うと、HPがきっかり0になるくらいボッコボコにされました
 こういうときにボロ雑巾になっても笑いが取れるジャッキー式ロールプレイの使い勝手の良さも実感しました。
 それでも、鎧も盾も持てないからレベル帯が上がるとACが低いのが悩みなんだよなとボヤいたら、天(DM)に祈りが通じたのか、最終試練前に無敵の腕甲こと、ACが+2されるブレイサーズ・オブ・ディフェンスを獲得しました。いやあ、どんなことでも言ってみるものです。

D&Dの片方はドラゴンのD、ゴールドドラゴンとの最終試練

 土行のゾーン、火行と水行のサラマンダーとウォーターエレメンタル、木行の少林寺木人拳と、何とか試練を潜り抜けてきた我がパーティ。
 最終試練となる金行、それはゴールドドラゴンとの対決でした。
 ドラゴン自体は、以前のEXシナリオでもホワイトドラゴンと遭遇はしてました。

 あの時は相手の低知能ぶりにも助けられ、本格的な戦闘にはならずに離間策に乗せることができました。
 今回は正面からの本格的な対決、しかも相手は高い知性と何より伝説アクション持ちのゴールド・アダルト・ドラゴンですからね。覚悟はしてても緊張しました。
 といっても試練なので、ジェシカ嬢の<ブレス>やハスタルの<ゼファー・ストライク>などの事前準備も整えられたので、その点では助かりました。

 かくして始まった最終試練、それはもう激しい戦いでした。
 ブレスの範囲も広ければ威力もデカい、完全に接敵しなくても尻尾の間合いは通常の3倍、おまけに敏捷であれ耐久であれ知力であれセーブ判定はファンブル以外ではまず失敗しそうにないですし、したらしたで伝説アクションの消費で成功できる。
 D&DのDはドラゴンのDで、「ドラゴンが出てきたときはシナリオの危険度が跳ね上がる」と評されるのがよくわかりました。

 しかし、我がドラゴン金貨パーティだって負けちゃいません。
 リョウは竜の力でブレスのダメージを最小限にしますし、その呪文攻撃はセーブされても着実にドラゴンを削っていきます。高機動力のハスタルの攻撃もそうですし、パーティ四番バッターのジェシカ嬢は今回も絶好調。
 もちろんリャンだって怠けてはいません。
 迂闊に接敵すると機会攻撃が怖いから竜の髭の光刃を15ft伸ばして間合いをとって攻撃し、<一撃必中>で攻撃を命中させてからの<“気”追撃>でさらに攻撃というターシャ本収録データコンボからの追加攻撃では満を持して<剣は我なり、我は剣なり>の【練達の技】でダメージブースト。もちろん技名は、二次創作でも出した師父の剣技<木蘭紅塵ムーラン・ルージュ>です。

 かくして第2ラウンド、想定より早いHPの消耗を受けてドラゴンは勝負に出ました。
 パーティ全員をブレス範囲に入れるために大きく後退、これによってリャンとジェシカとハスタルの3人から機会攻撃を敢えて受けたのです。
 パーティが機会攻撃でドラゴンの残りHPを削りきるか、機会攻撃3撃を耐え抜いてブレス攻撃を敢行できるか。

 勝利の凱歌を上げたのは、我がパーティでした。

 演出的には、「大きく後退してブレスを吐こうとするドラゴンの動きに合わせた3人が、一斉に切りつける」という、なかなかエキサイティングな光景になりました。

 今回も激しく、楽しい戦闘でした。

最後の戦いへの備え、それはヒーローズ・フィースト!

 かくして、最大最後の試練を乗り越え、我がパーティは11LVへのレベルアップを果たすことになりました。

 これは嬉しいですよ。剣聖門モンクとしていうと、<気刃>が取れるから竜の髭の光刃の演出もますます冴えますし、武術ダイスだって上がります。
 他のPCも同じく色々な能力や呪文が取れるでしょう。

 そして、それは、この先に待ち受ける敵との戦いが、さらに苛酷であることを示しています

 試練を乗り越えたパーティの前に幻影として現れた拳聖フロームによれば、「なにせ相手は成龍アダルト・ドラゴンより格上の古代竜エンシェントドラゴンじゃからのう」とのこと。

 そして、試練ではなく実戦としてドラゴンと対峙するには、まず恐怖状態にならないようにすることが絶対条件となります。

 その竜種の威を感じ恐怖状態を体験したリャンへ、ゴールドドラゴンは貴重な教訓を与えてくれました。
「古代竜は、その存在そのものが威力となり動きを封じるのじゃ」
「これに対抗するには英雄たちの宴を開くことじゃ」

 英雄たちの宴、そう、すなわちヒーローズ・フィーストです!

 この直前、リャンは咄嗟の思い付きで、試練場の生け簀で回遊していた竜魚という貴重な魚を手に入れてきました。
 酒場にいたマーフー親方によれば、「元気百倍、竜の雄たけびも跳ね飛ばすっていうぜ?!」とのこと。
 当節流行りのファンタジー飯といえば、ダンジョン飯であります。
 思えば、あれのグランドフィナーレも英雄たちの宴でした。

 我がパーティにおいては、その宴が、最後の戦いへの備えとなるのでしょう。
 これもまた、熱い展開になりそうです。

全くの余談、成龍と古龍の話

 成龍と古代竜で思い出したんですが、その昔、ジャッキーが若手時代に、古龍先生が脚本を書いた武侠映画が何本かあるんですよ。
 このファイナル・ドラゴンもその一作です。

 Amazon Primeでも未放題にはなっておりますので、興味があったら一度ご覧ください。
 出来栄えは……まあ、好き好きってところかなあ。個人的には嫌いじゃないけど。ラストの“奪命流星”の正体以外は。

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