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ウエディング業界からアフリカでアパレル社員へ - 弱みを曝け出して前に進む -

この度、RAHA KENYAのインターンから社員になりました上坂 結女(@yuuume16)です!

約5年半、ウェディングプランナーとして結婚式に携わってきた私が、人生初のアフリカ・ケニアで、今まで無縁だったアパレル業界の仕事にどっぷりと浸かった3ヶ月。
インターンで終えることなく、なぜRAHA KENYAの社員になろうと思ったのか、この期間で経験した沢山の出来事や、その時の気持ちを振り返りながら書かせていただきたいと思います。

新しいことに、自分の好きなことに、挑戦してみたい。
でも、自分には経験やスキルがないから自信がない。
本当にできるのか?今いる環境から出たらどうなってしまうのか?

3ヶ月前の私と同じように不安を抱いている方にとって、もがきながらも周りの力を借りて何とかやっていけている私の姿を見て、一歩踏み出すきっかけの後押しになったら幸いです。

今までの環境との大きなギャップ

ドキドキしながら通った工房までの道

学生時代に留学経験はあるものの、新興国には一度も訪れたことはなく、とにかく治安の良いところ、人や環境が穏やかと言われるところ、を優先して行き先を選んできました。

言葉も、文化も、環境も、すべてが日本や自分が知っている国とは異なって見えたアフリカに、心のどこかでいつか行ってみたいという憧れを抱いていました。
とにかく新しい環境でもがいて力を付けたい!と思っていた3ヶ月前の自分は「何もかもが違うアフリカに行ったら、少し変われるかもしれない」と漠然とした期待を抱いていました。

そんな期待を込めて来た、人生初のアフリカ・ケニア

初めて出会うアフリカの人たち。
文化や環境が異なりすぎて、彼らが何を考えているのか分からない。
街中でかけられる言葉はスワヒリ語で、何を言われているのか分からない。
数年ぶりの英語にも苦戦し、コミュニケーションが上手く取れない。

初めは、とにかく今までとの環境のギャップに、体も心も順応していくのに時間がかかりました。

そんな慣れない環境の中、ケニア到着後2日目から始まったRAHA KENYAのインターン。しかも、数日後には担当プロダクトの製作を自ら進めていかないといけないというスピード感。

経験やスキルを気にして、できるできないとか言ってる暇はなく、やるしかない状況でした。

走り抜けた1か月目

ナミホさんに同行いただき、担当プロダクトの製作が開始。

あっという間に始まった商品製作。

初めて経験するアパレルの仕事に、一緒に商品を作っていく相手は日本人ではなく、ケニアのテイラーさん達。製作に必要な単語を英語で調べる、そんなレベルからのスタート。
右も左も分からない状態の中、とにかく走り抜けた1か月でした。

製作の過程では、いとも簡単に壊されていく、今まで自分が思っていた「当たり前」

日本ではオーダー通り、納期通りに商品が完成するのが当たり前だと思っていたけれど、ケニアではそう上手くはいきませんでした。

ものによって異なるメジャメント。
修正依頼をしてもなかなか綺麗にならない縫い目。
位置を伝えても、斜めや違った位置に付けられてしまうタグ。

なんで?どうしたら良いの?が頭の中をグルグル回る日々でした。

既に決まっている日本への配送が近づき、初めは余裕のあったスケジュールもタイトに。焦る気持ちの中、テイラーさんと連絡がつかない、工房に行ってもいない、そんな状況にも何度も遭遇しました。

経験したことのない問題が頻繁に起きる状況で、大きくなっていく不安。

その不安と相反して、毎日のように工房に足を運びコミュニケーションを取ることで、「一緒に仕事ができて楽しいよ!」「私たちメンバーの一員だね!」と、テイラーさんとの関係が築かれていく過程に嬉しさややりがいを感じる日々でもありました。

何度修正依頼をしても「仕事は僕の趣味だから」「今すぐ直すね!」と嫌な顔一つせず、最後まで向き合い続けてくれたテイラーさんのおかげで、無事完成し、日本への配送に間に合わせることができました。

毎日が初めての連続だった1か月目は、「できるできないではなく、まずはやってみる」その姿勢の大切さを教えてくれた期間でした。

全力出してる?問い直す、葛藤の2か月目

怒涛の1か月が過ぎ、日本への配送も終えて少し落ち着いた2か月目。

製作だけでなく、今年5月から開催した4都市POP UPに向けて、リエさん(@KawanoYOME)と一緒にイベントを担当させてもらうことになりました。

全てが未経験だった製作と異なり、今まで結婚式を作ってきたことからなんとなくイメージすることができたイベント業務。リエさんの統括のもと、一緒に準備を進めていきました。

4都市での開催は、それぞれの会場とのやり取りやレイアウト、発送手配など細かい作業が沢山。そんな作業を一つひとつ行っていく中で、いつの間にか仕事を「こなしている状態」であることに気がつきました。

その時に感じた、自分自身への疑問。

あれ、このやり方でいいんだっけ?
ちゃんと目標の姿に近づこうとしてる?
そもそも、全力出しきってる?もっともがけるんじゃない?

挑戦するスピードを上げたい、ゼロイチで何かを生み出す力を付けたい、と大きな目標を掲げてジョインしたにも関わらず、その時の自分は目標に近づこうと努力しているか?という問いかけに、自信を持ってイエスと言える状態ではありませんでした。

そんな私の姿勢や気持ちは、一緒に仕事をしているリエさんもお見通しで。
「もっと突き抜けたゆめちゃんを見たい!」と、まさに自分が感じていた部分を指摘いただき、不甲斐なさと悔しさで涙が溢れてきました。

そんな私を見て、「何をするのが良いんだろうね?」と一緒に考えて下さったリエさん。
RAHA KENYAにとって、直接お客様と会い、商品を手に取っていただく貴重な機会であるPOP UPを「統括」として企画段階から任せてもらうことになりました。

自分自身の課題にぶつかった3ヶ月目

一人悶々と考えていたコンセプトとその軸。

任せてもらったからには絶対に成功させたい!
この機会をちゃんと掴んで力を付けたい!
と、意気込んで取り掛かったPOP UP。

自分が想像した以上に壁はすぐ目の前にあり、苦戦する日々がスタートしました。

POP UPを通して何を届けたいか、と考えた時に浮かんだ「感動をつくりたい」という想い。
モノづくりの背景を知ることから出会ってきた、すごい!面白い!ワクワクする!などの感情が動く瞬間。その瞬間をお客様にも届けたい、そう思ったものの具体的にイメージを落とし込むことができずにいました。

そして、「統括」という言葉から、もっと責任感を持たないと、全部自分で考えて自分で決めないと、と思い込み大きくなっていたプレッシャー。
内容を詰め切れていない、上手くまとめられない部分に対して、できていない自分に落ち込み、本来行うべきである「全体を俯瞰し舵を取る」ことに焦点が当てられていない状態でした。

そして更に、私は人に相談すること、頼ること、自分の弱みを見せることが大の苦手です。笑

これを話したらどう思われるだろう
できないと思われるのが嫌だ
弱音を吐いたり、弱点を見せたところで、何か変わるのか

と周りの目を気にして、自分だけではアイデアが浮かばない、分からない事があるにも関わらず、一人悶々と考え前に進めずにいました。

今まで苦手に感じていたものの、本気で克服しようとして来なかった自分自身の課題にぶつかり、大きくなっていく漠然とした不安。

そんな私の姿を見たリエさんとナミホさんが「もっと相談して良いんだよ。不安に思っているその気持ちもシェアして良いんだよ。」と言葉をかけてくれました。

今までネガティブな感情は自分の中で解消しようとしてきたけれど、どんな感情でもシェアして良い分からないことは分からないと言ってみんなの力を借りたら良い、そう思うことができ一気に気持ちが軽くなりました。

「ゼロイチで何かを生み出す力を付けたい」
でも、その力って一体何だろう?と考えていたのですが、この期間を通してクリアになりました。

POP UPを成功させるためにも、目標の姿になるためにも、やるべきことは、誰よりも強く想いを持ち、素直に想いや感情を共有して、周りを巻き込んでいくこと

RAHA KENYAは、チャンスで溢れている

ここまでnoteを書きながら、本当にたった3ヶ月の出来事なのか?と思うほど濃すぎた日々。

アフリカ・ケニアに来なければ、RAHA KENYAにジョインしなければ、得ることのできなかった貴重な経験を既に沢山させてもらいました。
だからこそ3ヶ月で終えるのではなく、今やっと見えた課題を克服し目標に近づくためにも、インターンから社員になることに決めました。

リエさん(@KawanoYOME)、ナミホさん(@Namiho73)、サキさん(@tsumugu_mebook)と一緒に働く日々は、いつもハッと気づかされるような新しい発見が溢れています。

思わぬピンチに遭遇した時、今までだったら「仕方ない」と受け入れてしまっていた自分。
RAHA KENYAの凄いところは、大小に関わらず、どんなピンチもどうしたらポジティブに変換していけるか?私たちができるベストな選択肢って何だろう?とすぐに思考転換していくところ。

そうか、どんなことも自分の見方・考え方次第で変えられるんだ、と気づくことができました。

そして、日々新しいことが次々に生まれるRAHA KENYAは、自分のやりたいことをやるチャンスも、なりたい姿になるチャンスも溢れています。

あとは、自分自身で掴みに行くだけ。
そんな環境に心から感謝しています。

もったいないPOP UP -こころ動く瞬間との出会い‐

途中でも少し触れたのですが、今年8月に開催する「もったいないPOP UP -こころ動く瞬間との出会い-」を企画から運営まで統括として担当させていただくことになりました!!!

社員として、初の大きな企画。

お客様は来てくれるのだろうか…
本当にこころ動く瞬間を作れるのだろうか…
準備は間に合うのか…

正直に言うと、リアルに夢で見るくらいまだまだ不安はあります!笑

でも、絶対に成功させたい。
RAHA KENYAでのモノづくりを通して何度も出会ってきた「こころ動く瞬間」をお客様にも届けたい。

その想いを強く抱いて、お越しいただいたお客様に来て良かったと思ってもらえるようなPOP UPにしていきたいと思います。

既にここに至るまでの間に、何度も時間を割いて相談に乗ってくれたリエさん、ナミホさん、サキさん。
そして、私の今までの経験や好きなことの話から、コンセプトのもとになる「感動をつくる」という人生ビジョンを言葉にしてくれたクニさん(@KKawano5

それぞれが多忙の中、こんなにも向き合い、一緒に考えてくれる人達がいるんだとシンプルに驚いています。そんな素晴らしい方々の力を最大限に借りながら、素敵なPOP UPを作っていければと思います。

なんだか書きたいことが多すぎて、とっても長くなってしまったのですが、ここまで読んでくれた方はいるのでしょうか…笑

こんな未熟者の私ですが、これからも温かく見守っていただけると嬉しいです!!!よろしくお願い致します!!

インターンJoin時に綴った想いはこちら▼