チームもコミュニティも「1対1」の関係からはじまる。
社内でも社外でも初めてのコミュニティに行くと落ち着かない。
知らない人に気軽に話しかけることは、私にとってはとても勇気がいることだし、知ってる人でも話のとっかかりを見つけるのは難しい。
あぁどうしよう、ぼっちになってしまう。
そんな緊張感を貼り付けた笑顔で必死に隠す。
そんな人見知りな私が新しい場所の中で安心して気楽にいられるようになるのは、誰かひとり「わたし」の話ができる相手がみつかってからなような気がする。
そこからそんな「ひとり」が増えていくと、今日は誰がいるんだろう、何を話そう、そんな心配をすることなくその場所へ迎えるようなタイミングがやってくる。
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今回、会社でチームの1Day合宿の設計を担当するにあたって1番ベースにおいたのは「1対1の関係」が複数生まれるようにすることだった。全員が全員と仲良くなることよりも、関係性の濃淡があっていいから安心感がをもてる1人が増えることが、チーム全体の安心安全になり、それがアイデアの創発やコラボレーションにつながるのではないかという仮説があった。
わたしの想いや考えを話した時、それを聞いて、受け取ってくれる人がいる。それは1対Nの時よりも、1対1の時の場面において、より強く相手とつながる体験になる。その体験の積み重ねが、自分の居場所になっていくんじゃないかということを1年半やってきた読者のコミュニティ作りを通して感じていたから。
そのためにまず「その人が見える」ようにしたかった。事前準備、コンテンツ担当、当日の進行、できるだけその人らしさが発揮されるようなところで、できるだけたくさんの人に出番がつくれるようにした。
グループワークをやめて「わたし」のプロジェクトを全員がつくった。対話も、ランチもできるだけ2人組か少人数にして、1人1人が自分の話ができる時間を最大限確保できるようにした。役割や機能ではなないその人の内面を知れるような問いかけやワークをいれた。
夕方のチェックアウトの時、みんな朝よりずっとリラックスして場にいて、ひとりひとりのプレゼンスが力強くなっていた。
そんな変化がうれしくて、やっぱり人と人がつながる場をつくることが好きだなぁと思ったし、コミュニティの人のつながり方のデザインは、チームのつながり方作りにも活かせることがまだまだありそうだなぁとおもっている。
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