四十八茶百鼠

四十八茶百鼠

江戸では黑が極上とされ、白に至る鼠色のグラデーションに茶と紺を加えたモノトーンを良しとします。即ち四十八茶百鼠。ちょうど、雀の羽の様に四十八色の茶色と黒から白に至る百色の鼠色こそ、江戸の美学だそうです。かつての日本家屋を見ると、屋根は甎で黒、板塀は茶色で、畳はベージュ。障子や襖は白ですから、住居も街も四十八茶百鼠で構成されていました。赤坂にもかつての黒塀の街並みを思い起こさせる意匠があちらこちらで見られます。

赤坂見附 一ツ木通り商店街



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