2020年3月11日という日

2020年3月11日という日は、東日本大震災から9年という日で、2020年の春に限定すれば、新コロナウイルス(COVID19)の猛威のために年度末、年度始めの時期にさまざまなイベントが中止になっているし、馬鹿げた買い占めと転売が横行している。この日、センバツ高校野球、いわゆる春の甲子園の中止が発表されたし、大相撲三月場所も無観客興行中だ。
9年前のこの日、たいへんな揺れとたいへんな津波に襲われたが、多少のデマは流れつつも、「絆」の文字が踊る前向きさがSNSにあった。
原発事故の話が明るみに出て、天災が人災として捉えやすくなると様相は変わってきた。
2020年の状況は最初から後者に近い。
余談だが、トイレットペーパーの買い占めには憎悪に近い思いがある。小学生の頃、社会科の授業で教わったオイルショックを馬鹿にして聴いていた自分たちはこんな馬鹿な大人にはならないと思っていたのになってしまっているからだ。
多くの良識がある人も、物不足が叫ばれれば、買い占めないまでも、気持ち多く買ってしまうこともあるのは、よくわかるし。全員が少しづついつもより多く買えばすぐに売り切れるし、売り切れたら焦りを呼ぶし。
かく言う自分も2011年3月 12日、コンビニで惣菜パンを買うとき、ひとつでいいのに、つい「念のため」とか言ってふたつ買ったりした。
Twitterのタイムラインを眺めても、東日本大震災と新コロナウイルスの話ばかりだ。
気が滅入る。

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