98年生まれによるテクノロジーとコミュニケーションのリアル
こんにちは!ビジネスと海外の2軸に興味がある現役大学生のらいき(@raiki_official)です!
このnoteを書こうと思ったきっかけはこのツイート。
以前からnoteで大学生のリアルなど自分の親世代があまり知らないであろう大学生の消費行動や親世代の大学生活と現在の大学生活のギャップなどを書こうと考えていた。
ちょうどその矢先,このツイートを見つけ,現在成人式を控える20歳,1998年生まれの僕が「テクノロジーとそれによるコミュニケーションの変容」に焦点を当て,1998年生まれの消費行動やテクノロジー×コミュニケーションについて書こうと思った。
基本情報
・1998年生まれの20歳、男(2019年1月現在)
・都内大学生
・高校時に1年間のアメリカ留学経験あり
では,小学生→中学生→高校生→大学生
以上の時間軸に沿って,その時代ごとのテクノロジーとコミュニケーションの変容について紐解いていく。
小学生時代
僕が小学生だった時,携帯電話(いわゆるガラケー)を所持していた学生は本当に少数であった。感覚としては,20人に1人が持っていた程度だったと思う。そんな中,サッカークラブの遠征の移動中に,ガラケーで動画を見ていた友人の周りには,みんなが集まった。
当時,僕が所属していたサッカーチームの同期(合計で11人)では,ガラケーを持っている友人が1人しかいなくて,完全にみんなからの羨望の的であった。
そのくらい当時の小学生にとって,携帯電話とは珍しいものであったのである。
そのため当時の僕らが持っていたコミュニケーションツールとは,主に3点。
1点目,口約束。学校などで放課後の集合場所と時間を決めて,お互いが信用して待ち合わせ場所と時間に集まる。
2点目,固定電話。家の固定電話を使って,友人宅の電話に連絡をし,遊ぶ約束などを決めていた。特に学校のない土日など。
3点目,公衆電話。これは主に親と連絡を取る際のツール。例えば,どこかに出かけて,帰りに駅から迎えに来てほしい時などに,駅にある公衆電話を使って,親に電話をかけていた。
その為,当時はテレフォンカードも所持していたし,親の携帯番号も完ぺきに覚えていたが.現在は,LINEやスマホの普及でそれらとは完全に疎遠となった。
そして,この様なコミュニケーションツールを所持していた僕たちだが,小学校6年生として,小学校から卒業し,中学に入る前までの,3月,4月頃に卒業祝いまたは中学入学祝いとして,ガラケーの携帯電話を買ってもらう友人が急増した。(僕はまだ携帯電話を買ってもらっていなかった。)
では次に,携帯電話を所有する層が一気に増え,スマホやアイフォンを持つ層も出てきた中学生に時代に移行する。
中学校時代
僕ら1998年生まれにとって,中学校時代が高校時代や大学時代と比較しても,「テクノロジーによってコミュニケーション」が最も変化した時代と言えるのではないかと考える。
小学校卒業後,ガラケーの携帯電話を所有する人が増え,中学に入った直後では,携帯電話を持つ割合が感覚的に5人に1人くらいに増えていたと思う。
当時僕が所属していたサッカー部では,携帯を持っていない友人達の間で,「誰が次は携帯を買ってもらえるか?」との話が尽きなかった。やはり当時中学1年生のとき(2011年)でも,携帯電話=羨望の眼差しという感覚が残っていた。
そんな僕も中学1年生(2011年)の10月にガラケーを購入してもらい,携帯デビューした。当時,親から携帯電話を買って貰う際に,スマホの購入を勧められた。
僕が中学1年生の時,2011年には,もうすでにスマホが普及していたのである。ただ僕は,当時周りにスマホを持っている友人が誰もいなかったので,変に目立つのが嫌でガラケーを自ら選んだ。
そして,この携帯電話を手に入れてからコミュニケーションの幅は格段に増した。
携帯電話を所持したことにより,携帯を持っている友人との連絡は基本的にメールへと変わった。
その為,携帯電話購入後僕が主に用いていたコミュニケーションツールは
(中学1年生の時 2011年10月以降)
1点目,メール。友人の中でも僕は携帯電話購入が割と遅かったので,クラスの半分以上は当時携帯電話を所持していた。その為,メールを使ってコミュニケーションを取っていた。
一斉送信という機能を用いて,友人たちと夜遅くまで,恋愛話や部活の話などをメールで取っていたのが非常に懐かしい。(今でいうLINEのグループで話し合う感覚。)
2点目,携帯電話による電話。小学生の時は,公衆電話や固定電話を使っていたが,携帯電話を持つことにより,固定電話や公衆電話を使う機会は極端に減った。
僕が中学1年生の時に享受できた大きなテクノロジーとは,間違いなく「メール」である。
「メール」によって,顔も見ず文字で手軽にコミュニケーションができる様になり,今まではあまり直接コミュニケーションを取っていなかった異性や同性の友人ともメールにてコミュニケーションを図るようになった。
また,休日の用事などもメールでシェアできるようになってしまったため,小学生時代に使っていた口約束や電話による約束はだいぶ減った。
そのため,メールというテクノロジーにより,コミュニケーションのハードルや幅が拡大されたのは間違いないと考える。
ここまでが僕が中学1年生の時のテクノロジーとコミュニケーションの主な変化である。
次に中学2~3年時代の「テクノロジーとコミュニケーションの変容」についてである。
この時代はテクノロジーによるコミュニケーションの変容が今までとは比べられないほど起きた。
当時の僕らを取り巻いていたテクノロジーの例を挙げると
LINE, Twitter,スマホ,アイフォン,パズドラなどである。
中学1年生の時は,皆がほとんどガラケーであったため,アプリの所得などは,できなかったのだが,中学2年3年になるにつれて,アイフォンやスマホを持つ層が急増した。
このことにより,僕が中学2年生(2012年)の時には,すでにメールからLINEにコミュニケーションツールを移行している人が多くいた。また,なんとガラケーでもLINEを使うことができたので,僕なんかのガラケー使用者でもLINEを中学2年生の時には使っていた。
LINEの台頭により,中学の学年全員のグループができたり,仲の良い友人とのグループなど様々なグループトークがLINE内で乱立した。
もうこの当時にはすでに「メール=古いコミュニケーションのツール」との認識が僕らの間であった。
そして,スマホやアイフォン層が増えるにつれて,Twitterやパズドラなどのガラケーでは使えないアプリを使う層も増えた。
僕が中学3年生(2013年)の時には,クラスでは携帯を持っていない人が圧倒的少数で,ガラケーを使っている人も少なかった。(僕は中学卒業後にガラケーからアイフォンにしたので当時はまだガラケー)
そんななか,スマホを持っている男子の間でパズドラが大流行した。クラスに行っても話の話題は,パズドラのことばかり。「昨日はこんなレアキャラが当たった!」「まだそのダンジョンクリアしてないの?」などである。
当時まだガラケーでスマホを持っておらず,パズドラができなかった僕は,蚊帳の外に置かれたような気分で,パズドラの話を聞いていた。
僕が中学1年生の時(2011年)は「携帯電話(ガラケー)の所持=羨望の的」
であったが,
僕が中学3年生の時(2013年)は「携帯電話(ガラケー)の所持=時代遅れ」
という感覚がとても強かった。
わずか2年間で,ここまで価値観の変容があるとは驚きであった。
そして,僕も中学卒業後に念願のアイフォンをゲットし,Twitterやパズドラなどのアプリにのめりこんでいった。
そして,当時中学卒業後(2014年)には,驚くことに,Twitter上では既に 「春から~高校の人RT LINEのグループ作ります」とのムーブメントが見られたのである。
僕が小学6年生卒業時 → 中学3年生卒業時
ここの3年間では,驚くべき程のテクノロジーによるコミュニケーションの変容が見られた。具体的に例を挙げると
小学6年生
・ガラケーが羨望の的
・口約束,自宅電話,公衆電話などで,コミュニケーション相手は,「自分が会ったことがあり知っている人」が対象であった。
中学3年生
・スマホの所持が当たり前
・LINE, Twitterなどを使って,コミュニケーション相手は「自分が知っている人のみならず会ったこともなく知らない人」も含まれるようになった。
この3年間の間で,スマホ,LINE, Twitterなどの普及により,既存のコミュニケーションツールであった口約束,固定電話,公衆電話に対して,コミュニケーションツールの幅とコミュニケーションを取れる相手の絶対数が明らかに大きくなった。
では次に,新たなコミュニケーションツールである「Instagram」に主に焦点を当て,高校時代を振り返る。
高校時代
僕は高校受験を終え,推薦で某大学の付属私立高校へと進学した。
ここでは,当たり前の様にみんながスマホもしくはアイフォンを持っていた。
高校生のコミュニケーションツールは基本的に中学3年生の時と同じであった。
LINEで基本的にコミュニケーションを取り,Twitterで自分の意見を発信する。いたって中学3年生の時と変わらなかった。
大きな変化があったのは,高校2年生(2015年)の夏頃。
僕は高校1年生(2015年)が終わる直前に1年間アメリカに留学を行くことを決めた。
つまり高校2年生(2015年)の夏から~高校3年生(2016年)の夏までだ。
この留学が決まった時に当時クラスで仲の良かった海外好きの友人から
「アメリカ行くなら,もちろんインスタグラムやるよね?」と言われたのである。
僕は当時高校2年生(2015年)の6月頃。インスタグラムという言葉は聞いたことあったが,どの様なアプリか詳しくは知らなかった。
ただ,その友達から,インスタグラムとは海外で人気があり,留学中に使うと思うから入れとくべきと助言を受け,インスタグラムを始めた。
当時,インスタグラムは日本ではまだ人気がなく,10人1人やっていたかどうかというくらいであった。
そして,高校2年(2015年)の8月から渡米し,アメリカの現地の高校に入ってみると,インスタグラムの使用者が圧倒的に日本より多かったのである。
またアメリカでは,LINEは誰も持っている人がいなくて,Twitterの使用者も日本と比較し明らかに少なかった。
その代わりに,インスタグラムとスナップチャットが僕の同世代には人気であった。
※スナップチャット(24時間で投稿が消え,個別のメッセージも取れる)
そして,日本に帰国すると(2016年)僕が渡米した時には10人1くらいのユーザー率であったインスタグラムのユーザー率が5,6人に1人ほどになっていた感覚がした。
また,僕がちょうどアメリカから帰国した2016年6月あたりにインスタグラムでストーリーという機能が追加された。このストーリーという機能が現在の大学生や高校生のコミュニケーションのあり方を大きく変えてきていると考えられる。
では,このインスタグラム,またインスタグラムのストーリーについてより詳しく大学生活として考察する。
大学時代
基本的なコミュニケーションツールはやはり今でもLINEが王道である。
ただ,高校時代とは少し異なる傾向が特にスマホアプリに関して起きていると感じる。
高校時代
LINE,Twitterの2つが主なコミュニケーションアプリ
大学時代
LINE, インスタグラムの2つが主なコミュニケーションアプリ
LINEは相変わらず圧倒的に使われているのだが,僕個人の感想として,現在Twitterに取り組む層が2,3年前と比較して減ってきている様に感じる。
そのTwitterに代わるアプリとして,高校生や大学生20代に圧倒的なシェアを現在占めているのが,インスタグラムである。
僕がインスタグラムを始めた高校2年生の6月からでは,比べ物にならないほど,インスタグラムが普及しており,現在の大学生だと,インスタグラムを行っていない層の方が少ないと考えられる。
「大学生でインスタグラムをやっていない=遅れている」との見方も聞いたことがあるくらいである。
僕の個人の仮説として,このインスタグラムは人々のコミュニケーションの幅とコミュニケーション層を拡大していると考えられる。
その主な理由は,インスタグラムが2016年6月頃に導入したストーリーという機能によるものである。
2016年6月以前のインスタグラムは,タイムラインに1枚お気に入りの写真を投稿するだけであったが,そのストーリーという機能が登場後,普通のタイムライン投稿とは異なる24時間で消える投稿を可能にしたのだ。
この24時間で消えるというお手軽さが,人々の投稿欲をさらに掻き立て,タイムラインにずっと残しておくほどではないけど,何かちょっとしたことを載せたい時にストーリーに写真を投稿する人が急増した。
そして,このストーリーという機能は,他人の投稿に対して,簡単にメッセージを送れ,個人間のやり取り「ダイレクトメッセージ」に移行することができる。
そのため,例えばAさんがとても良いカフェの写真をストーリーに載せてて,Aさんのことをよく知らなくともAさんをフォローしているBさん(直接の面識がなくても同じ大学,同じ高校,同じ学科などだとフォローする傾向にある)がAさんに「そのカフェどこですか?」と聞くことができるのである。
この場合AさんとBさんは現実では,大して仲が良くなくても,インスタグラムを通すことで,コミュニケーションが図れるのである。
またストーリのすごさとして,「A or B」などの投票がフォロワー対象に取れて,データを集められたりする。
また,インスタグラムと消費行動という観点に注目すると,インスタグラムは大学生や高校生の消費に大きく関わっていると考えられる。
例えば,現在僕自身含め,大学生や高校生の傾向として,レストランやカフェを探すときにまず使うのはGoogleや食べログではなくインスタグラムである場合がある。
なぜなら,インスタグラムを使えば,お店の雰囲気や商品が画像でわかり,おしゃれ度具合などが様々な人の投稿からわかるからである。
前提として,今の大学生の多くは,「美味しいもの」よりも「インスタに載せて映えるモノ,映えるお店の雰囲気=インスタ映え」を求めているのではないかと感じる。
これは,「インスタグラムの充実=人生の充実」との価値観やステレオタイプがあり,承認欲求を満たすために,よりインスタに載せて映えるモノ,お店,雰囲気に焦点を当てている傾向が全体的に感じられる。
だから,レストランやカフェを探すときにメニューなどがよくわかる食べログなどよりも、どの位そのお店や商品がインスタ映えするかということが分かる,インスタグラムにて検索をかけるのだと考えられる。
その為、現在、高校生や大学生をターゲット層としたカフェや商品を開発する際には、いかにインスタ映えするかという観点もビジネスを行う上で考えるべき一つの重要な見方であるとも言える。
また,このインスタグラムとは日本だけで人気があるわけではなく,世界的に人気がある。僕も留学や海外経験から海外の友人が多いが,アメリカ,台湾,タイ,フィリピン,トルコ,ドイツ,スペイン,エクアドルなど様々な国々の学生がインスタグラムを所持している。
そのため,海外の人々とコミュニケーションを図るツールとしても有能である。
まとめると,今の大学生にとって,インスタグラムは大きくコミュニケーションのあり方や購買意欲を変えていることがわかる。
言い換えると,インスタグラムの出現により,購買目的がそのモノというよりは,それがいかにインスタグラムで映え,いいねがたくさんもらえるかということを焦点に消費活動がより行われるようになったとも言える。
また,日本だけではなく,グローバルスタンダードでもインスタグラムは非常に大きな影響力を持つ。
まとめ
「1998年生まれのテクノロジーとコミュニケーションのリアル」
このnoteでは僕が小学6年生だった時(2010年)から現在(2019年)の約9年間の小学生→中学生→高校生→大学生の学生生活の間で,「テクノロジーがどの様に発展し,その発展によって,僕たちのコミュニケーションのあり方や購買意識がどの様に変容してきたか」ということについて焦点を当てた。
主に挙げられたテクノロジーとして,
携帯電話(ガラケー),メール,スマホ,アイフォン,LINE,Twitter,パズドラ,インスタグラム などである。
これらのテクノロジーの発展によって基本的に共通している点とは,2点あると考えられる。第一に,テクノロジーの発展によって,コミュニケーションの方法とコミュニケーションを取る相手の層が広まるということである。
第二に,テクノロジーの発展によって,コミュニケーションのハードルが下がってきているということである。
小学生の時
コミュニケーション方法:口約束,固定電話,公衆電話 (直接言葉で話す=コミュニケーションのハードルとしては高い)
コミュニケーションの相手:自分が面識ある人のみ
中学生の時
コミュニケーション方法:口約束,固定電話,公衆電話, メール,LINE,Twitter (文字で伝える,直接話さなくて良い=コミュニケーションのハードルが低い)
コミュニケーションの相手:自分が面識ある人 and 自分の面識ないひと
高校生の時
コミュニケーション方法:(口約束,固定電話,公衆電話,メール,)LINE,Twitter,インスタグラム
コミュニケーションの相手:自分が面識ある人 and 自分の面識ないひと
大学生の時
コミュニケーション方法:(口約束,固定電話,公衆電話,メール,)LINE,Twitter,インスタグラム
コミュニケーションの相手:自分が面識ある人 and 自分の面識ないひと
以上の様に,テクノロジーの発展によってコミュニケーションの方法とコミュニケーションの相手が広まった。例えば,インスタグラムによって海外の人ともコミュニケーションができるようになったなど。
それと同時に,今までは直接話さないといけなかったコミュニケーションも文面だけで伝えられる様になったりと,コミュニケーションのハードル自体がが下がってきた。
今後どの様な形でコミュニケーションの方法と層が増え,コミュニケーションのハードルが更に下がるのか期待したいと思う。
最後に
小学校から振り返ってみたら,想像以上に手が進んでしまい、8000文字に近い記事になってしまいました。長い文章だったと思いますが,ここまで読んでくださった皆さんに感謝します。
僕がnoteで記事を出し始めたり,Twitterで発信を始めた大きな理由の1つに今年の8月からタイに留学に行くための留学費を自ら全額まかなうためです。もし少しでもこの記事が良かったと思ってくださった方は,少しでも留学費のサポートを下記クリックよりしていただけると幸いです。どうかよろしくお願いします。またこの記事以外にも記事をnoteで書いているので,見ていただければ幸いです。
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