見出し画像

現役大学生がスタートアップウィークエンドに参加して学んだ7つのこと

こんにちは。らいきです! (写真の中央で賞状持ってるのが僕です。)

今回僕は2019年4月12日の夜~14日の3日間にかけてStartup Weekendというイベントに参加してきました。そこでの学びを発信するために今回のnoteを書いていきます。

はじめに

まずスタートアップウィークエンドとは?

スタートアップウィークエンドとは金曜日の夜から日曜日の夜まで週末54時間で「アイデア発見、チームビルディング、検証、MVP¹作成、ピッチ²までの起業疑似体験」を行うビジネスイベントです。週末だけで参加者はアイデアをカタチにするための方法論を学び,スタートアップをリアルに体験することができます。このイベントの最大の目的は,【より多くの起業家を創出すること】です。

(1 MVP: Minimum Viable Product: 顧客に価値を届けられる最小の製品やサービス)
(2 ピッチ: 発表)      

今回のスタートアップウィークエンドは「Workstyle: 働き方」をテーマに,MVPを各チーム作ることが課せられました。参加者は約80-90名。初日の夜にビジネスのアイデアを持った人たちが1分間で自分のビジネスアイデアをピッチします。

その後,そのアイデアに共感した人同士がチームを組んで3日目の最終ピッチに向けてMVPを作り上げていくという流れでイベントが進んでいきました。(共感されないビジネスアイデアはここで消えていきます。僕もその場で思いついたアイデアを勢いでピッチしましたが即消えました。そのため僕は自分が一番共感したアイデアを持っていた人のチームに加わりました。)

僕らのチームは7人で構成され20歳の大学生~45歳の社会人の方まで年齢や業種も幅広い良い意味ででこぼこしたチームでした。

また今回のイベントでは11チームが誕生し,それぞれのチームが「働き方」のテーマに基づいてMVPを作成し,競い合いました。

最終日には各チームがそれぞれ自分たちのMVPについて5分間の最終ピッチを行い,先輩起業家や経済産業省の方などから審査を受け,優勝チームが決まりました。

結果的に僕たちのチームは11チーム中優勝することができました。

初日の夜にチームのルールとして,「本気で優勝を目指す」ということを掲げて,実際にそれを有言実行できた時の達成感と高揚感は素晴らしいものでした。何にも代えがたい嬉しさやわくわく感がありました。

前置きが長くなりましたが,このスタートアップウィークエンドを通して,僕が学んだ7つのことについて述べていきたいと思います。


一歩を踏み出すことの大切さ

まず全体を通して僕が改めて学んだことは,「一歩を踏み出すことの大切さ」です。一歩を踏み出すことで得られるものは本当に大きい。簡単に言えば,「行動に移すこと」の大切さです。

僕は正直このスタートアップウィークエンドに参加するかどうかかなり悩んでいました。なぜなら,完全に学生一人で参加し,参加者の大半が社会人であることが分かっていたからです。また,プログラミングなどのスキルを持っていなければ,特出したビジネスアイデアも無い。こんな状態で参加したら,完全に場違いになるのではないかと正直不安でした。

少しの間悩んだ結果,「とりあえず一歩踏み出さないと何も始まらない」と思い,思い切って新たな環境に飛び込むことにしました。その結果,得られたものが非常に多かったので,不安などがあっても「一歩を踏み出すことの大切さ」をスタートアップウィークエンドに参加して改めて感じました。不安があったりよくわからない環境であっても「この一歩を踏み出せるかどうか」は人生において非常に重要な要因だと改めて感じました。

ONE OK ROCKの「Wasted Nights」という曲の中に僕の今回の学びをいかにも表現している素晴らしい歌詞があったのでご紹介します。

「Don’t be afraid to dive」

「Be afraid that you didn’t try」

「トライすること(新たな環境に飛び込みこと)を恐れるな。トライしなかったことで後悔することを恐れろ。」

今回のイベントを通して本当にこの通りだなと強く感じました。


ビジネスモデル・ビジョン・価値観の徹底的な共有 


第2の学びは自分たちのビジネスモデル・ビジョン・価値観などを徹底的に話し合いチームの全員で共有することの大切さです。「僕たちのサービスは、誰の どんな課題を どの様に解決するのか?」「このサービスを通して作り出したい世界観は何か?」などのサービスの価値やサービスに込めたビジョンを明確にすることを僕たちは強く意識しました。

スタートアップウィークエンドの指針として「No talk All action」という考え方があります。ですが,僕たちのグループは11チーム中どこのグループよりも「TALK」の部分に時間を割きました。

徹底的な「TALK」を繰り返すことで,ビジネスモデル・ビジョン・価値観の共有を行いました。これらの要素を徹底的に共有したことで,チームとしての一体感や強靭さを出すことができました。これらの要素を共有していくたびにメンバーの目つきが変わっていきました。

最後のプレゼンが終わって結果発表の際に,審査員長が僕らに以下の言葉を仰ってくださいました。「一番なんかやってくれそうだと感じた。」この言葉を頂けた理由としては,徹底的にビジネスモデル・ビジョン・価値観を共有したことによるチームとしての一体感や強靭さが僕たちの雰囲気、プレゼン、目つきなどから現れていたのだと思います。

またイベント後のアフターパーティーにて,審査委員長の方から孫正義さんのこんな言葉をいただきました。「脳がちぎれるほど考える。」僕を含めチームとして脳がちぎれるほど考え抜けたのかはわかりませんが,今回孫正義さんのこの言葉を他のどのチームよりも体現していたのは自分たちのチームだったと言える自信はあります。


個人としてあなたは何ができるか? 


第3の学びは「個人としてあなたは何ができるか?」ということです。初めのチームミーティングの際に「チームの中でどの様な役割を担いたいか?」とリーダーに聞かれました。これは言い換えれば「あなたはチームにとってどの様な価値を提供できるか?」ということだと理解しました。

どの様な組織においても「自分が個人として何ができるのか?」この問いは非常に大切だと思います。僕はプログラミングスキル等がないので,「SNSを使ったアンケートの収集や大学生の声・視点を集めることができる」と答えました。

結果として,僕が作ったアンケート&大学生からのアンケートの回答がサービスを作るにあたって,非常に重要なデータとなりました。そのため,僕はサービスを作るうえで的確なアンケートの作成&データの収集という部分で大きくチームに貢献することができました。

この様に「個人としてあなたは何ができるか」「個人としてどの様な価値を提供できるか」ということは組織で働くにしても個人で働くにしても非常に重要な視点だと感じました。【個人としてあなたは何ができるか。】僕自身もしっかりとこの問いに向き合い,個人としての強みを更にどんどん伸ばしていく必要があると今回のイベントを通して強く感じました。


リーダーとリーダーシップの違い 


第4の学びは「リーダーとリーダーシップの違い」です。勘違いしている人が多い「リーダーとリーダーシップの違い。」僕もこの違いをしっかりと理解していませんでした。

「リーダーになれる人は限られているかもしれないけど,リーダーシップは誰もが持つことができる。」今回の僕たちのグループリーダーが仰っていたことです。リーダーシップとは,自分が与えられた役割をチームの中で誠意をもってやりきること。

これは誰にでもできることです。組織の中で自分ができることを明確にし,そのできることに対して誠意を持ってやりきる。これがリーダーシップです。

強い組織とは個人個人がこのリーダーシップを持って,活動する組織だと今回の優勝経験を経て感じました。なぜなら,個々が組織のなかで自分の強みを活かして自分ができることを明確にし,そのことに対して,誠意を持ってより遂げることができれば,組織としての強靭さが生じるしお互いにとって良い刺激になるからです。


今後のAI時代で求められる人材とは 


第5の学びは今後のAI時代に求められる人材についてです。今後AIが更に発展していく世の中で求められる人材とは,「1+1=2」などの答えが決まっている事象に対して素早く答えられる(知識が豊富な)人材ではなく,答えがまだない問いに対して迷いながらも前に進む力を持つ「0→1」を創り出せる人材だとサービス開発の過程で改めて感じました。

なぜなら,AIがより使われていく世の中において,知識や「1+1=2」などの決まった事象の答えをいくら知っていてもAIの情報量や知識量には敵わないからです。

そのため,この様な今後のAI時代に求められる人材とは,まだ答えのない問いに対して情熱を持って新たな価値を創出することのできる人材です。単純な作業や単純に知識を持っているだけの人はAIに置き換われます。

また日本の人口が今後どんどん減っていく中で企業から求められる人材は新たな価値を創出できる人です。なぜなら人口が減れば市場が縮小し、市場が縮小した時に企業としては新たな市場(新たな価値)を創出できる人が欲しいに決まっているからです。日本の市場が縮小していく中で企業として自分達の利益を拡大するためにも新規事業を行う必要がある。

そのような時に求められる人材とはまだ答えのない問いに対して迷いながらも前に進む力を持つ0→1【新たな価値を創り出せる人材】だと僕は信じています。


本気で優勝を目指すということ 


第6の学びは「本気で優勝を目指すこと」の大切さです。言い換えるならば「本気で情熱を持って物事に取り組む」ことの大切さです。はじめにでも述べましたが,僕たちのチームは初めのルール決めの際に全員の合意の下以下のルールを定めました。「本気で優勝を目指す」「本音で言う」「楽しむ」

「本気で優勝を目指す」ことを掲げたことによって,メンバーのやる気・熱意に一貫性がでました。スタートアップに求められる重要な部分の一つはここではないかと3日間を通して強く感じました。つまり,「本気で情熱を持って物事に取り組む」ことの大切さです。

なぜなら,スタートアップとは失敗が非常に多く,その失敗を乗り越えるために大切なことは,情熱を持っているかどうかということが非常に大切だと感じたからです。情熱がなければ失敗に直面した時に折れる。だけど,サービスを通して作りたい世界観やビジョンに対して圧倒的な情熱があれば並大抵の失敗じゃ折れない。この何度失敗してもそこから改善を行う折れない気持ち・情熱を持つことはスタートアップが成功するためにとても大切であると3日間を通して学びました。


自らのコンフォートゾーンを出ることの大切さ


最後の第7の学びは「自らのコンフォートゾーンを出ることの大切さ」です。これは第1の学びである「一歩を踏み出すことの大切さ」に重なる部分が多いですが,自分の「心地よい環境」を飛び出して,自分で自分に負荷をかける。

すなわち,周りのレベルが高くて全く太刀打ちできないような環境に自ら行く。そうすることで,成長を得る。この自らのコンフォートゾーンを飛び出して,自分が大変だと思う環境に飛び込むことで,成長を得ることが大切だと改めて感じました。

SHOWROOM代表の前田さんが以前仰っていた『制約の理論』。「成長するためにはそうせざるを得ない環境に行く」例えば,英語を本気で伸ばしたかったら,英語を使わないと生きていけない環境に自らを置く。

僕はこの考え方が大好きです。この様に自分の心地よいと感じる環境から「厳しい環境」に行くことで成長をする「コンフォートゾーンを出ること」が自分の成長のためにとても大切な考え方だと今回のスタートアップウィークエンドに参加して改めて強く感じました。


おわりに


参加するか迷った結果参加することにした「スタートアップウィークエンド」。参加してみて本当に良かった。不安ながらも一歩踏み出したことで得られた学びと経験は本当に大きかったです。

イベント終了後,メンバーの皆さんとご飯に行き,メンバーの方々からこんなフィードバックを頂きました。

「らいきは今回で3皮くらい向けたね。」

「3日間で目つきが変わった。」

「今回足を一歩踏み出してみて確実に成長したと思うけど,ここで止めるんじゃなくてただひたすらにやり続ける。もっときついところもっときついところへと止まらずにトライしてほしい。」

今回のスタートアップウィークエンドを通して,たくさんの学びを得て優勝経験も積み,成長したことは間違いない。ただここで自分に驕り自分の成長を止めるのではなく,もっともっときつい環境に身を置いて,成長していきます。

らいき

<Polca 支援者の方々>

このスタートアップウィークエンドを参加する際にpolcaにて参加費の支援を募りました。参加費のご支援をしてくださった皆様今一度本当にありがとうございました。

・やまひろさん (@HirotakaYamaoka
・とみーさん (@tommy_7_7
・かくさん (@ryota_kaku
・kohei42さん
・dukesan さん


こんな若者を応援したい!と思われましたらぜひご支援よろしくお願いします!!🙇🏻 将来の日本をよりおもしろくするために貢献します!