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3分で読めるレイルロオドのお話「れいなと稀咲のファンド研究!?」&WEBTOON作品『レヱル・ロマネスク0』第32話「客車登場、お供はすずしろ!」(全)

本日はクラウドファンディング関連の情報が公開されたことから、まずご案内申し上げます。

【レヱル・ロマネスクの聖地、人吉を盛り上げたい!イベント開催応援プロジェクト!】


https://camp-fire.jp/projects/view/697984

レヱル・ロマネスク公式のポストによると

5月10日~7月1日の期間で実施される予定のクラウドファンディングとなります。

同クラウドファンディングの目的は、
レヱル・ロマネスクというコンテンツと、その聖地である人吉・球磨との架け橋の一つであるイベント
『レヱル・ロマネスクサミット』を、参加くださる方々、地域の方々の双方にとってよりよいイベントになるよう育てていくこと、となります。

このクラウドファンディングには、以下の大きな特徴がございます

1:HIKARI FIELD様のご協力により、中国でのCF特典であったグッズ類も入手可能となっております

2:リターンアイテムの一部を、人吉・球磨地域から直接仕入れさせていただいておりまする

3:聖地プランに含まれる共通のグッズにはくま川鉄道「湯前線100周年」ロゴを使用させていただいております

これらの特徴により、ご支援のリターンのプランも、まこと多岐に渡っております。

大まかにわけますと

「人吉・球磨、くま鉄関連のリターンを主体とした『聖地関連プラン』群」

「curaさんによる描き下ろしグッズを中心とした『描き下ろしグッズプラン』群」

となります。

これらの詳細についてコンパクトに説明することは不可能に近いので、上記リンクからプラン詳細の方ご確認いただけますと幸いです。

また、プラン詳細内で案内されている各種リターンに関する補足については「Q&A」のコーナーをご確認ください。

期間も長いので、都度都度の報告や、いただいたご質問に対するご回答等々で本noteでもまたこのCFに関する記事を執筆することもあろうかと想像します。

そうした部分も含め、よいCFにし、よいイベントへと繋げ、最終的にはよりよいコンテンツを、そして地域との関係を築いていければと願っておりますので――

みなさまどうぞ、よろしくお願いいたします。

また、一番安心な公式情報のお見逃しないように、CFページからの「お気に入り」登録の方も、お忘れなくご対応いただけましたらとも願います。


で。

そのコンテンツの方をしっかりささえていく一つの柱へと育てていきたい
WEBTOON作品『レヱル・ロマネスク0』のネームと字コンテ。

本日で第32話「客車登場、お供はすずしろ!」の4シーン分がまとまりますので、そちらまるっと公開させていただきます。

ネーム&字コンテはメンバーシップ特典記事となりますが、アバンタイトル部はどなたにも無償でお楽しみいただけるものとしておりますので、よろしければそちらだけでもご笑覧いただけますと嬉しいです。

ということで、本日の短いお話は『ファンド』をテーマに書いてみたいかと思います。

登場するレイルロオドはれいな。

タイトルは『れいなと稀咲のファンド研究!?』でございます。

どなたにも無償でお楽しみいただけるお話となりますので、よろしければどうぞご笑覧いただけますと幸いです。

■れいな■


御一夜鉄道キハ07s専用レイルロオド。
もともとは鉱山鉄道出身で、その廃止までを目の当たりにしているがため、
お金の大切さは深く深く理解している。

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『れいなと稀咲のファンド研究!?』

「あのあのぉ、稀咲さぁん。最近ふえてるじゃないですかぁ、鉄道事業者さんでも」

「うん?」

珍しい。
れいな君がぽてぽてとことこ、ボクに歩み寄ってくるだなんて。

「増えているって、何がだい?」

「クラウドファインディングとかいうやつですよぉ」

「ファインディング――『探し出す』ではなく、ファンディング――『資金調達』だね」

「わ! れいな、イが多かったんですねぇ」

「だね。ファンディング――資金調達を、クラウド、群衆から行うものが、つなりはクラウドファンディングだ」

「んんん? れいな、その『群衆から』っていうのが、全然わかっていませんよぉ」

「一般的な……というか従来の、伝統的なファンディングは、金融機関や投資家――余剰資金を活用する等を目的として、投資先を探している人達を対象に行われるものだったんだ」

「お金を余してるとこから、資金調達をするのが、伝統的なファンディング。なんですねぇ」

「そのとおり、対して昨今大流行しているクラウドファンディングは、クラウド――不特定多数の人々に対して出資を呼びかけるものとなっているのさ」

「……従来型のファンディングは、稀咲さんとかポーレットとかに出資をお願いするものでぇ」

「うん」

「クラウドファンディングは、もーーーっと広く、凪さんとか登呂流湯のおばあさんとか――ううん、もっと広く。御一夜全部とか、日ノ本全部に対して出資をよびかける感じ――であってますかぁ?」

「うん、合っているよ。すばらしく具体的に噛み砕いて理解してくれたね」

「えへへぇ、れいな、褒められちゃいましたぁ!」

にっこり笑って。
けれどもことん、とその首が大きく傾ぐ。

「でもでも、クラウドファンディングって、よく失敗してますよねぇ」

「の、ようだね。ボクの専門とは外れるから詳しくはないのだけれども」

「よびかける人がものすごーく広くなったら、お金もすごーく集まりやすくなりそうに、れいな、思っちゃうんですけどぉ」

「……うん、おそらくはそのイメージこそが、クラウドファンディング失敗の一番の典型例なんだと思うよ?」

「ふえっ!? どういうことですかぁ?」

「従来型のファンディングだと、『お金のことをわかっている』相手に対し、『収益性』という観点からのプレゼンを行えばよかったんだ。
つまり『これだけ出資してくれれば、これだけの利益がでる可能性があります』という話をするだけでことは済んだ」

「……その説明に納得してもらえたらファンディングが成功して、そうでなければ失敗、になっちゃうってことですよねえ」

「だね。けど、クラウドファンディングは、そうした説明だけでは上手く運べない可能性が高いんだ」

「どうしてですかぁ?」

「逆説的に考えるなら、『収益性を重視する人間は、従来型のファンディングを好む』からさ」

「あ!」

「そこをターゲットにするなら従来型ファンディングの方が正解だ。
つまり、クラウドファンディングではそこをターゲットにはできない。
ゆえに、『どこをメインターゲットにするか』を、まずは明確にイメージできていないと苦しい」

「鉄道事業者さんなら、『鉄道ファンさん』がメインターゲットになるわけですねぇ?」

「もっと絞り込んだ方が良さそうにも思うけど……まぁ、方向性としてはそうだね」

「どうして、もっと絞り込んだほうがいいんですかぁ?」

「それは、収益性に変わるメリット――つまり『リターン』、返礼の内容を設定しやすくなるからさ」

「あ! れいな、わかりましたよぉ!」

「ふぅん?」

「『鉄道ファン』さん全体にだと、確かに何をリターンにしたらいいか広すぎるけど――
『御一夜鉄道のファン』の人にだったら、ハチロクさんとか8620のグッズ! ってすぐに考えつちゃいますからぁ」

「そのとおりだね。だからメイン・ターゲットはできる限りに細かく具体的にイメージした方がいい」

「なるほどですぅ」

「けど、それだけでもまだ足りない。メインターゲット層に、
『こんなリターンがあるCFが開催されますよ』という情報が届かなければ、決して出資を願えないからね」

「こうほうこくち、っやつですねぇ!」

「だね。『ターゲット層の丁寧な決定』『それに基づく適切なリターンの設定』『決定した内容の広報告知』
……この全てがきっちりはまらないとおそらく成功が難しいのが、クラウドファンディングというものだとボクは認識している」

「稀咲さんがむつかしいっていうくらいなんだから……失敗するのが多いのも、なんだかなっとくできちゃいますよぉ」

「ただまぁ」

ハチロクくんがいて、れいなくんがいて、8620運転台通信やYourailでの番組などの広報手段も揃ってる。

「……こと御一夜鉄道に限って言えば、従来型ファンディングよりもクラウドファンディングの方が適切かなぁという気もするね」

「そうなの?」

「わ!? ポーレットぉ、れいな、びっくりしちゃいましたぁ」

「ごめんね? 立ち聞きする気はなかったんだけど、話弾んでたみたいで、わりこむのもあれかなぁって」

「そうなのかい?」

……ボクは知ってる。
雛衣ポーレットという女は、実際そんなタマじゃない。

おそらくじっと息を潜めて――

「でも嬉しいな、稀咲にお墨付きをもらえて。クラウドファンディングとか、いまは全然予定ないんだけど……」

やっぱりだ! 

「もしものときには、ファンドマネージャー、よろしくね? 稀咲」

;おしまい

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いかがでしょうか?

稀咲先輩がファンディングをマネジメントしていたら、
今回のCF、果たしてどんな内容になったのでございましょうか?

わたくし、ふつーに興味ございます。

そんなこんななWEBTOON作品『レヱル・ロマネスク0』の過去話。

どなたにも無償でご確認いただける0~7話はこちらで

それ以降のまとめはメンバーシップ特典で

それぞれお読みいただけますので、よろしければどうぞご笑覧いただけますと幸いです。

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【メンバーシップ限定記事のご案内】

『レヱル・ロマネスクnote』メンバーシップ『御一夜鉄道サポーターズクラブ』

にご参加いただきますと、レイルロオドたちにかかわる詳細な内部設定資料や掲示板機能などをお楽しみいただくことができます。

掲示板では「3分で読めるレイルロオドのお話」の主役レイルロオドのリクエストなども可能です。

また『レイルロオド・マニアックス』の掲載時には、紹介されているレイルロオドの設定画や三面図などの資料で存在するものを公開していきたく思っております。

どうぞご参加ご検討いただけますと幸いです。

【製品版 WEBTOON版『レヱル・ロマネスク』のご案内】

本noteでネーム連載をしております『レヱル・ロマネスク0』の完成品は、
WEBTOON版『レヱル・ロマネスク』として順次リリースされております。

よろしければこちらもぜひご覧ください。

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