見出し画像

あなたの文章を劇的に読みやすくする、たった3つのポイント

みなさまこんばんわ。
レヱル・ロマネスクシリーズの原案、シリーズ構成を勤めます、進行豹です。

このnoteでの普段のわたくしは
WEBTOON作品『レヱル・ロマネスク0』のネームをひたすらに公開し続けています。

のですが時折り

#作劇Howto

と称して、お話の作り方についていただいたご質問などにお応えもしております。

本日はその一環として

「読みやすい文章の書き方」について、項目立ててご説明してまいります。

■ 語順を整頓してみよう

文章を読みやすくする第一のポイントは、語順です。

今回の記事のタイトル

『あなたの文章を劇的に読みやすくする、たった3つのポイント』

を具体例として説明をしていきます。

今回のタイトルで説明したいことの要点は
『読みやすい文章の書き方』にすぎません。

これを、

「あなたの文章を」という目的語
「読みやすくなる」という述語
「たった3つのポイント(が)」という主語
「劇的に」という修飾語

をくみあわせることにより。
より内容を詳細につたえる文章へと仕立てたものが、今回のタイトルとなります。

このタイトル=文章の語順を、いろいろと入れ換えてみます。

『たった3つのポイントが、あなたの文章を劇的に読みやすくする』

・主語→目的語→修飾語→述語という順番です。

この場合、「たった3つのポイント」というキャッチーな要素でぐっと眼をひくことが可能になるかと思います。

のですが、この文章を読んでいただきたい層は「読みやすい文章の書き方」に興味がある層であり。

そこから外れた人の眼を無為にひきつけても仕方ない
≒「文章を劇的に読みやすくする」を冒頭にもって来たほうが、想定読者層の方々をよりひきつけられるのではないか――
と、わたくしは考えました。

『あなたの文章をたった3つのポイントが劇的に読みやすくする』

・目的語→主語→修飾語→述語という順番です

この語順は、キャッチーな要素、伝えたいこと、がともに後ろの方に来てしまって、「キャッチーでないうえ、文章を最後まで読まないと、伝えたいことが何なのかも伝わらない」語順となるので、あまりすぐれたものではないように、わたくしとしては感じます。

このように。
語順を入れ替えることにより、
「どの要素を強調して読者さんにアピールするか」を決定できるようになります。

これは逆から言えば、
「読者さんに伝えたいことがあるなら、その目的にそうように語順をいれかえるべき」となります。

ので

 『文章を書く』
→『その文章の目的を意識する』
→『目的に沿うように語順を整頓する』

ということを習慣づけると、あなたの文章は劇的に伝わりやすく、読みやすいものになるはずです。

■ "てにをは"に意識を配ろう

『あなたの文章を劇的に読みやすくする、たった3つのポイント』

『あなたの文章が劇的に読みやすくなる、たった3つのポイント』

とも書けますし

『たった3つのポイントで、あなたの文章は劇的に読みやすくなる』

とも

『たった3つのポイントが、あなたの文章を劇的に読みやすくする』

とも書けます。

おわかりでしょうか? 
「てにをはを変えることにより、主語述語目的語も入れ換わる」
のだということを。

”たった3つのポイント”を主語にした場合からは、
「なんか、自動的に文章が読みやすくなりそう」という印象をわたくしは受けます。
ので、これはかなりキャッチーで良いタイトルなのではないかとも感じます。

しかし、実際に書いているのは地味な文章作法の記事ですので、
キャッチーな要素にひきつけられて→キャッチーではない文章内容にがっかり、というケースを無駄に引き起こしてしまいそうにも感じます。

ので、わたくしは冒頭タイトルを引き続きタイトルとして採用するのですけれど――このように
「てにをはを変え、主語を変えることによっても、文章の印象は大きく変わる」
ということを、ぜひ意識していただきたいと思います。

語順をあれこれ入れ替えるとき、てにをはも同時に変えてみると、
その文章の仕上げ方の選択肢は、大きくひろがっていくはずです。


■句読点に気を配ろう

『あなたの文章を劇的に読みやすくする、たった3つのポイント』

には、ただひとつの句点だけが打たれています。

これをタイトルではなく、文章中の一文として使うのならば。

「あなたの文章を劇的に読みやすくする、たった3つのポイント」
の ”ポイント” の内容を具体的に開いた

「あなたの文章を劇的に読みやすくする、たった3つのポイントは、語順、てにをは、句読点、となります。」

あたりとなるかと存じます。

句読点の打ち方は、筆者の呼吸のリズムによって影響をうけるという説を、なにかの本で読んだことがあります。

しかし、呼吸のリズムなどひとそれぞれ。
筆者にとって打ちやすい句読点が、読者にとって読みやすい句読点となっている可能性は、おそらくあまり高くありません。

では、どのような句読点が読みやすい句読点となるでしょうか?

わたくしの経験と、いただいてきた感想とをベースに考えますと、
それはぶっちゃけ
『声優さんに読んでもらうと想定したとき、もっとも伝わりやすい位置』
かつ
『複数の意味に読解することが不可能になる位置』
に打たれる句読点

――なのではないかと、わたくしは感じております。

『あなたの文章を劇的に読みやすくする、たった3つのポイントは、語順、てにをは、句読点、となります』

これを「声優さんに読んでもらう」と考えて整形してみましょう。

わたくしでしたら、取る選択肢はふたつです

A:
あなたの文章を劇的に読みやすくする、たった3つのポイント。
それは語順、てにをは、句読点となります。

B:
あなたの文章を劇的に読みやすくするたった3つのポイントは、語順、てにをは、句読点、となります。

Aは、長い一文をつくることを避け、一度「3つのポイント」で体現止めしたものです。

Bは、長い一文を一息に読んでいただき、語順、てにをは、句読点、をそれぞれブレス挟んで強調する形になります。

どちらがより好ましいかは趣味の問題となってくるかと思いますが、どちらにしても、読んでいて「あれ?」となったり、誤読されたりする可能性は低い句読点の打ち方となっているかと存じます。

『声優さんに読んでいただくという想定で句読点の位置を整える』

という工夫も必ず、あなたの文章をより読みやすく、伝わりやすいものにしあげてくれるはずです。

なお、「文章の意味が複数にならない読点」というのは、例えば

『とてもハンサムな貴方と私』

という文章があった場合の、

『とてもハンサムな貴方、と私』

と打たれた読点のように。

とてもハンサムなのはあなた(のみで、私はとてもハンサムではない)
と、「意味を限定することになる」読点のことを述べています。

これも地味ですが大変に重要な読点の使い方となりますので、文章を推敲するとき意識して損はないでしょう。



――以上が、わたくしの考える「読みやすい文章の書き方」=わたくしが普段文章を書くときに意識していること、となります。

すべての文章で上記を丁寧に徹底できれば理想的です。
しかし、時間や手間の都合でなかなかそうもできないのが実情となってくるでしょう。

ので、「ここ一番の、重要な文章を書くとき」。

そんなときには、上記ポイントを思い出し、より読みやすく伝わりやすい文章作成の一助としていただけましたら、とても幸いに存じます。

////

以上で本文は終わるのですが、
メンバーシップ特典として、ショートストーリーもほぼ毎回、わたくし記事終わりに執筆するよういたしております。

今回のタイトルは
「れいなの報告書」です。

キャラクターがわからなくても内容伝わるショートストーリーにしあげるつもりですので、
よろしければ、どうぞ合わせてご確認ください。

///

【メンバーシップ限定記事のご案内】

『レヱル・ロマネスクnote』メンバーシップ『御一夜鉄道サポーターズクラブ』

にご参加いただきますと、内部設定資料や、レイルロオドたちにまつわるのショートストーリー。あるいは掲示板機能などをお楽しみいただくことができます。

『レヱル・ロマネスクゼロ』のネーム掲載時には、そのネーム制作の下敷きになる字コンテや、推敲過程でボツになった未公開ネーム画像などを公開していきたく思っております。
ネームとあわせて、どうぞご笑覧いただけますと幸いです。

『れいなの報告書』

(あらすじ)

いつでもぽわぽわとした、メルヒェンな日報を書くれいな。
そのれいなが外部に提出しなければならない報告書を書くことになり――
どうしようかと、ハチロクは頭を悩ませます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?