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PC/DL版『レヱル・ロマネスクOrigin』書き下ろし等特典情報&3分で読めるレイルロオドのお話 「ハチロク稀咲のノベルティ会議」

先日、24/02/22に、PC版の『レヱル・ロマネスクOrigin』が発売されました。
それにともないいくつか告知事項が発生しましたので、こちらで順次ご紹介させていただきます。

【1 DL版にはめちゃくちゃ豪華な特典が多数ついてくる】

【2 発売記念で <WEBTOON版 レヱル・ロマネスク>が15話まで一挙にリリース】

【3 curaさんとわたくしのロングインタビューがファミ通.com様に掲載】

です。

ではひとつずつ参りましょう

【1 DL版にはめちゃくちゃ豪華な特典が多数ついてくる】

DLsite様独占販売の

【早期5大特典付き】レヱル・ロマネスクOrigin

には、表記の「早期5大特典」として、以下のコンテンツ群が付随してまいります。

1:レヱル・ロマネスク アニメ 全12話セット(.mp4)

2:レヱル・ロマネスク2 アニメ 全13話セット(.mp4)

3:レヱル・ロマネスクデジタル原画集

4:レヱル・ロマネスク2ボーカル音源集

5:レヱル・ロマネスク2場面写セット

――これだけでも素晴らしすぎる特典なのですが、さらに
「早期」ではくてもついてくる通常特典として、下記の「豪華7大特典」が付随してまいります

一:音声作品 「ふかみと凪の耳かきコンクール」

二:音声作品 「日々姫と真闇の姉妹耳かき」

三:主題歌 「ALL ABOARD」(歌:中恵光城) 音源データ

四:レヱル・ロマネスクOrigin立ち絵セット

五:レヱル・ロマネスクOriginイベントCGセット

六:レヱル・ロマネスクOrigin背景セット

七:レヱル・ロマネスクOrigin発売記念NFT

――すさまじいことでございます。

このうち「一、二」は、わたくし進行豹書き下ろしのASMR作品となりますので、
わたくし的はぜひご一聴いただきたいところでございます。

左右を日々姫&真闇 / 凪&ふかみに挟まれての寝息ループトラックだけでも、かなりの価値があるものかと存じますので。

(メンバーシップ特典記事として、台本公開いたしますので

こちらもご購入ご検討の一助としていただけますと幸いです)

お得なクーポンが配布されている可能性もございますので、そちらもぜひチェックしてみてください。

【2 発売記念で <WEBTOON版 レヱル・ロマネスク>が15話まで一挙にリリース】

こちらのnoteでコツコツネーム&字コンテ連載をしております&
先日第28話のネームを公開いたしました

「レヱル・ロマネスク0」こと「WEBTOON版レヱル・ロマネスク」が、一挙に第15話まで公開されました。

下の方にスクロールしていくと、各話の1行あらすじも掲載されているリンクがございます。
第15話の1行あらすじは 

>本格化する双鉄の投炭練習。その騒ぎを聞きつけ凪が、日々姫が投炭練習に参加していく。ふたりに高い適性を見たハチロクは、すす汚れを落とすための風呂へと誘うのだった。

ですので、お風呂回でございますね。

ざらっとどんな内容かは、

1~7話まではどなたにでもご覧いただける

8話以降はメンバーシップ特典記事となる

それぞれネームまとめでもご確認いただけるので、よろしければご参照ください。

【3 curaさんとわたくしのロングインタビューがファミ通.com様に掲載】

これは表題そのまま、補足の必要もないかと存じます。

かなりの超ボリュームのロング・インタビューでございますので、開発経緯や裏話等が好きな方には、特にご満足いただけるものかと存じます。

よろしければぜひご一読ください。

――と、そんな感じでございます。

ですので本日の短いお話は「ノベルティ」をテーマに書いてみたいと思います。

タイトルは「ハチロク稀咲のノベルティ会議」

どなたにも無償でお読みいただけるお話となりますので、よろしければどうぞご笑覧ください。

■ハチロク■


御一夜鉄道8620専用レイルロオド。
乗務・整備のことには詳しいが、
その周辺のことには案外詳しくない。

///

『ハチロク稀咲のノベルティ会議』

「のべるてぃ――でございますか?」

オウム返しに繰り返しましたら、稀咲様が頷かれます。
ということは、聞き違いではないようです。

(のべる……はたしか、詠語で「小説」という意味でしたよね?)

そうして、てぃー、はお茶の筈。

ということは、読書しながらのお茶が、のべるてぃなのでございましょうか?

「ノベルティ――企業やサービスが認知拡大を果たすため、無料で配布する物品」

「/////」

わたくしがわかっていないのをおわかりくださったのでしょう。
のべるてぃという言葉の意味を、稀咲さまが独り言のようにつぶやいてくださいます。

「御一夜鉄道の新しい観光列車でも、このノベルティを配布できないかと考えているんだ」

「それで……わたくしにもお話を」

「そう。8620牽引の観光列車であるのだから、石炭がらみのノベルティにしたい。
そして石炭のことならば、ハチロクが一番くわしいに決まっているからね」

「ご評価いただき、光栄です」

そういうことなら、少しはわたくし、お役にたてるやもしれません。

「……旧帝鉄では、石炭そのものを記念配布などもしておりましたね」

「昔の、蒸気機関車をわんさと走らせていた帝鉄だったら、
確かに石炭の調達コストは低かったろうからね」

「ああ……左様ですね。いまの御一夜鉄道ですと……」

石炭代の負担は決して軽いものではありません。
その中から、のべるてぃにふさわしいような形の良いものを選びとって――
などとなってまいりますと、さらに手間賃も加わってしまうわけですし……

「石炭そのもの以外でどうかな? 石炭がらみで、調達コストが低いもの」

「となりますと、まっさきに思いつくのはフライアッシュでございますが」

「フライアッシュ?」

「石炭を燃やした、その灰でございます。
お掃除にも手間がかかり、回収したものは機関庫わきにうず高く積み、産廃業者さんに引き取っていただくものですので――」

「それはいい。フライアッシュをノベルティ化できれば、処理コストも軽減できて一石二鳥となるわけだ」

「お話としてはそうですが――クリンカ……燃え残りの石炭も交じる、本当にただの灰ですよ?」

「だとしても、近年には灰もリサイクル可能なアイテムだったりするからね……っと」

スイスイスイと、稀咲様がすまほを操作されます。
あれはたしか、ふりっく入力というヤツです。

指いっぽんでぽちぽちと押す、双鉄様やわたくしよりも、圧倒的に操作速度が早そうな――

「ああ、これはいいな。『人工ゼオライト』」

「人工……何でございますか?」

「人工ゼオライト。フライアッシュをアルカリ処理することで作れるそうだよ。
多孔質の結晶なので、匂いを吸着する――つまり、脱臭剤としてつかえるんだ」

「うふふっ、それは面白うございますね。匂いと煙をもくもく吐き出す蒸気機関車が生んだ灰が、脱臭剤に変わるだなんて」

「だよね。『蒸気機関車の灰から作った脱臭剤』――そのままストレートなネーミングだけど、インパクトはある」

言いながらも、稀咲さまのふりっくは少しもやすまりません。

「……よし。隈元市内にフライアッシュの処理施設があるみたいだ。問い合わせてみれば、そこでやっていなくても、アルカリ処理をしてくれる施設を紹介してもらえるだろう」

「まぁ」

「コスト面で見合うようなら、御一夜市内で産業化してもいい。そうなれば雇用促進も叶い一石三鳥――うん。検討するに大いに値するアイディアだね」

ふりっくの手がとまった、と思いきや、わたくしの手がぎゅうっと握りしめられます。

「ありがとう、ハチロク。おかげで有力そうなアイディアを掘り当てることができた」

「いえ、わたくしは何も」

実際、まさしく、まことになにも。
全てはどんどん、稀咲さまがおすすめになったことですのに。

「謙遜は不要だよ、このアイディアが実現化するにせよしないにせよ」

言いながら、稀咲様は荷物をまとめて立ち上がられます。

「今度お礼に食事――じゃないか。うん、石炭を差し入れさせてくれ」

「まぁ、ありがとうございます」

稀咲様の仕入れてくださる石炭でしたら、きっと上質で、しかも珍しいものでしょう。

「けれどわたくし――もしも完成するようでしたら、消臭剤の方をいただけましたらと願います」

「それはもちろん。けど――何に使うのさ、消臭剤とか」

「今更すぎる、かもしれませぬが」

ふんふんと、袖を嗅ぎたくなる気持ちを、ぐぐっと我慢出抑えます。

「わたくし、煙の匂いがしみついてしまっておりますので」

「……消臭、しないほうがいいと思うよ?」

ニヤリ、稀咲様が微笑まれます。

「石炭と煤と煙の匂い。双鉄は好きって言ってたからさ」

「////////っ!」

;おしまい


///

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『レヱル・ロマネスクnote』メンバーシップ『御一夜鉄道サポーターズクラブ』

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また『レイルロオド・マニアックス』の掲載時には、紹介されているレイルロオドの設定画や三面図などの資料で存在するものを公開していきたく思っております。

どうぞご参加ご検討いただけますと幸いです。

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