気がつけば6月ももう終盤ですね。
6月終われば一年も半分が経過してしまうことになりますので、
時間が経つのは早いものです。

今年前半はWEBTOONの勉強にかかりきった感ございますので、
後半では勉強の成果をちょっとずつでも具体化していければいいなと思います。

ということで、先日公開開始いたしました
『レヱル・ロマネスク0』の第12話「経営資源」
シーン3のネーム＆字コンテがこちらです。

続きましてのシーン4は

となります。

ようやっと真闇姉のターン！

8620まわりに直接絡んでこないだけにどうしても出番が限られてしまう真闇姉ですので、
でてくるときにはその魅力、できるだけお伝えしていきたいなぁとも思っております。

そんなこんなで短いお話、本日もハチロクと真闇姉で書いてみたいと思います。

タイトルは
「真闇とハチロクのシナジイ」

どなたにも無償でご覧いただけますので、よろしければどうぞお読みいただけましたら幸いです。

■ハチロク■

旧帝鉄8620形蒸気機関車トップナンバー機、8620専用レイルロオド。
現所属は御一夜鉄道。
横文字はあまり得意ではないけれども、積極的に学習したいと思っている。

■右田真闇■

ハチロクのマスター・双鉄の養家である右田家の実質的な当主にして、
右田一酒造元の杜氏。
外国語は詠、髑二か国語を読み書き会話できるけれども、決して得意というわけではない。

■「真闇とハチロクのシナジイ」■

（あらすじ）
経営資源について話したときに、
真闇の口から飛び出したシナジーという言葉。
そこにハチロクは興味を持ちます。

///

「！　真闇様」

「ありゃま、ハーちゃん、こんばんわ」

寝付けず、お水を飲みにまいりましたら真闇様とばったり。
ちょうどいいタイミングと感じますけれど、真闇様は明日も確実にお早いでしょうし

「ん？　うちになにか聞きたいことでも」

「！！」

なんと鋭い方でしょう。
確かにわたくし、ひとつ質問を抱えてしまっておりますのですが――

「よかよ。寝苦しい夜やけん。お話少しした方が、そのあとかえってぐっすり寝れそう」

いいながら、真闇様はテエブルにコップを置いて、椅子に掛けられてしまいます。
ここまでお膳立てしていただいてしまってはお尋ねしないほうが恐らく、失礼となってしまいましょう。

「シナジイ、という言葉についてなのですが」

「ああ、経営資源のお話のときの？」

「はい。確か、『相互に影響しあうことにより生み出される、よりよい影響』がシナジイである――と、
わたくしそのようなご説明を受けたかと記憶しております」

「そぎゃんね」

「その……『相互に影響し合う』というのがどのような状況であるのかを、
わたくし、いまひとつイメエジできておりませぬで――」

「んっと……ハチロクちゃん――ハチロクちゃんの、8620で……ああ、ううん！
鉄道でいうたらね？」

「はい」

「御一夜から八ツ城までの線路がいつか復活したら」

「！　御一夜鉄道と肥颯みかん鉄道様とが、相互に影響しあい、良い影響を生み出すことになる」

「そ、そ。それがシナジー」

いってこくりと、真闇様がお水を喉に落とされます。

「そんシナジーを、できるだけ効率よく作っていくことが、協業――お互いの経営資源を活かしあってお仕事していこう、ってときには、とっても大事なポイントとなるとよ」

「なるほど、わたくし、少し理解できてきたように思います」

例えば、わたくしと双鉄様なら――

「わたくしが双鉄様に蒸気機関車運転の技術を伝え、実際に機関士になっていただくことは――」

「うん、明確にシナジーのある協業よね、ハチロクちゃんは8620を走らせる――っていう大目的に大きく近づくことができるし、
双ちゃんは新しい技術を得ると同時に、双ちゃんの大目的――エアクラ工場の誘致撤回のための経済復興を果たすための、選択肢をひとつ増やすことができる」

「あ……」

とても嬉しく感じます。
双鉄様と、わたくしと、ふたりが力をあわせることが、双方にとってよりよい影響を生むことなのだと、真闇様にお認めいただけて。

「で、うちがハチロクちゃんにこぎゃん話ばすることも、明確なシナジーば生む行為とね」

「ここにも……シナジイが生じているのでございますか？」

わたくしは、知識を深めていただくと同時に、嬉しい気持ちもいただきました。
これは明確に、良い影響でございましょうが――

「真闇様が、わたくしからなにか良い影響を」

「受け取ったとよ！　だって」

「ひゃっ！？」

真闇様が、ぎゅっとわたくしを抱きしめてくださいます。
抱きしめて、頭をなでなで――いいこいいことしてくださいます。

「そぎゃん幸せそうな笑顔を、ひとりじめさせてもらえたけん！」

;おしまい

///

いかがでしょうか？

真闇姉のターンは次回も続きますが、その後は誰のターンとなるか。
そこにもぜひご期待いただきたいWEBTOON作品
『レヱル・ロマネスク』0。

無償でご確認いただける0～7話ののネームはこちらとなります。

よろしければどうぞご笑覧ください。

（それ以降のまとめはメンバーシップ特典です）

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【メンバーシップ限定記事のご案内】

『レヱル・ロマネスクnote』メンバーシップ『御一夜鉄道サポーターズクラブ』

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『レヱル・ロマネスクゼロ』の字コンテ掲載時には、その字コンテがネーム化されたもの、および推敲過程でボツになった未公開ネーム画像などがあるときには、そうしたものも公開していきたく思っております。

どうぞご参加ご検討いただけますと幸いです。