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サンリオピューロランドと多様性の受け容れ方。

8年ぶり2度目のサンリオピューロランドに行ってきました♪

私の愛してやまないゲーム「魔法使いの約束(通称まほやく)」と、サンリオがハロウィンコラボをするとのことで。
極端な出不精の私ではありますが、「好きなもの×好きなもの」のコラボで、片道1時間で行けるなら、ここは行っておきましょう!と重い腰を上げましたw
はい。娘のためじゃないです。
100%私の趣味に家族を巻き込むスタイルです。
とはいえ、我が家は独身時代から夫はカピバラさんのぬいぐるみを飾るくらいに可愛いもの好きですし、娘もゆめかわ好きなメルヘン女子で、サンリオはみんな好きなので、利害は一致してたはず!(たぶん)
ちなみに私のサンリオの推しはトゥインクルリトルスターズ(キキララ)とぐでたまです。かわいいよね!

そんなノリで行ってきたピューロランド。
結論から言えばとても楽しかったです(^^)
6時間くらいいたのですが、遊びきれなかったアトラクションもあったくらい。
あの狭い空間の中に、あれだけのエンタメを詰め込んだのはあっぱれ。
室内なので、天候も気にならないのが良いですね。
私も娘もスリルや怖いものは避けて通りたい人種なので、「かわいい」と「優しい」しかないサンリオピューロランドはおあつらえ向きのテーマパークでした。

「サンリオ」なので、客層は女の子連れのファミリーが多いのかなと思ったのですが、偏見でした。
土曜日だったので、確かにファミリーも5割弱はいましたが、それ以上にいろんな人達がいました。
私と同じまほやくコラボ目当ての推し活勢や、サンリオガチ勢の女の子達はもちろん、カップルも海外のお客様も、そしてソロ活で楽しんでいる方も、リアル「サンリオ男子」もいて、みんなそれぞれとても楽しそうに過ごしていて、いい空間だなぁと思いました。

さて、「サンリオ男子」というのは、知っている方もいらっしゃるかと思いますが、何年か前にデビューしたサンリオの公式キャラクターです。アニメ化や舞台化もしています。
「サンリオ男子」はサンリオキャラが大好きな高校生男子達の青春物語です。
「男子だけど、サンリオ(可愛いもの)が好きでもいいじゃないか!」がテーマです(アニメでは)。
この「サンリオ男子」という言葉を聞いて、皆さんは何を思われますか?

私自身、「本当にいるんだサンリオ男子!」と思った時点で、サンリオは女の子向けという意識が自分の中にあるのだな、ということを痛感しました。

「イクメン」「ワーキングマザー」という表現を耳にした時に、育児をする女性や働く男性に対しては言わないのにおかしい言葉だよね、という意見が上がることはないでしょうか?
その言葉が生まれる背景には、「育児=女性」、「仕事=男性」という無意識の刷り込みがあったのだろうと推察されます。
同じように「サンリオ男子」という言葉には「サンリオ=女子」「可愛い=女子」という無意識の刷り込みがあるだろうことを逆手に取ったサンリオの戦略であり、メッセージではないかと思います。
たとえ少数派であったとしても、確かに存在している彼ら。
見えないからといって、いないわけじゃない。
それは、LGBTQ+の課題と向き合うときにも、大切な意識です。

私たちは、日々の生活の95%を「無意識」で判断して生活をしているといわれています。
偏見や差別はその95%の中にあるものです。
「無意識」の悪習慣を、良い習慣に変えるには、ステップがあります。

①「無意識」の中にある悪習慣に気づき、「意識」化すること。
②「意識」化を繰り返すこと。
③「意識」しなくてもできるように「無意識」まで落とし込むこと

偏見や差別との対峙の仕方や、偏った認知のアップデートは、この習慣化と同じステップが必要ではないかと私は思うのです。

「イクメン」「ワーママ」「サンリオ男子」「LGBTQ+」
こうした「ラベリング」をすることで、まず私たちは「認知」をします。
そういった人々が、多かれ少なかれ「存在している」ということに。
この認知が①の「意識」化するということです。

認知が広がってくると、こういった声が上がります。
「それはわざわざそんな名前で呼ばないといけないことなの?」
シンプルな疑問としても、怒りの声としても。
これが②の段階。頑張りどころ。エネルギーのかけどころ。
何度でも繰り返していくことで、「意識」から「無意識」に、「当たり前のもの」として受け入れられるようになっていくのではないでしょうか。

偏見や差別は多かれ少なかれ誰にでもあります。
でも、たいていの場合それらに私たちは気づきません。
だから、まず大切な第一段階は「気づく」こと。
気づいて、自省して、学んで、自分をどうアップデートしていきたいかに向き合い続けていく。
多様性を受け容れるというのは、そういうステップの繰り返しなのかな、と「可愛い」と「大好き」に囲まれた幸せな空間の中で考えた一日でした。

最後に私の好きなまほやくの推しの言葉を。
「何が正しいかではなく、何が好きかで選ぼう。
 正しさを基準にして選ぶと、自分と違う人達は、
 全員、間違っているように見えるけれど……。
 好きで選べば、自分と違う選択をした人達も、
 好みが違うだけの、友人になれる。」
サンリオの「みんな友達!」と同じで、このコラボは理念でつながっていたのかもしれない。
自分の好きなものを「好き!」と言えて、誰かの「好き」を否定しない。
そんな世界になったらいいなぁ。
とりあえず推しが今日も尊いので、私は今日も生きていけます。

(無駄に長い文章になったので、最後まで読んでくれた人がいたとしたら、あなたは天使です。ありがとうございます)

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