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イラスト制作の大事なことメモ(自分用)

今回はnote記事は書かなくていいか~と思っていたんですが、やっぱり書きます。というのは今回の制作で、今までと違う方法(結果的に吉と出たもの)があったため、次回制作の時に忘れないように記録しておきたいからです。2つだけ、簡単なことですけども。

・新しい描き方①【ラフのレイヤーを保持・そのまま色をとる】
 これは、私が目が病気になってからカラーイラストの、特に色味を見て調整したりというのが負担になる・また画面を常に夜間モードにしていなければならず色味の確認に自信を失ってしまったことにより、今回から取り入れてみた方法です。
 この方法は、そもそもラフと本制作のソフトが同じであれば不要なんですが、私の場合ラフと本制作のソフトが異なる(理由があって)ため、以前まではmdiapp+SEでラフを作り、統合した画像を参考にクリスタで本制作に進んでいました。この「統合」を行わず、ラフで使ったレイヤーを全て保持したままPSD保存し、クリスタで本制作する際にレイヤー属性と使用色を複製・スポイトするという方法に、というのが今回の変更点。私の場合、レイヤー一枚に対し1色のみを使用し、色ごとにレイヤーを重ねている構造になっているので、ラフで作った通りにレイヤー作成→色取り→合成モード変更という工程を繰り返していくのは容易です。

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こんな感じで、私はmdiapp+SEでラフを作ります。クリスタよりずっとシンプルで動作が軽いため、直感的に描けるんです。付き合いも長いんですよね……同UIのソフトをもう15年くらいは使い続けています。なので漫画制作もmdiapp+SEを使い続けています。私は「mdiappママ」って呼んでる(なにそれ)。
解像度1200という鬼デカで作ってもサクサクなのがママの良い所!でもこのままレイヤー保持してPSD保存するととんでもない処理時間を食うため、サイズはかなり小さめに落としてから、レイヤー保持したものを保存。また、本制作用には別個で、統合したもの(こちらはサイズ縮小してないもの)を保存。
 この方法で制作を進めた今回、思った通りの成功で、色味に迷うことがなくなり、ぐだぐだと微調整を繰り返す余計な手間を省くことができました。やったー!

・新しい描き方②【メインブラシを「濃い水彩」に変更・ぼかしを控える】
 今までメインで使っていたのは、「SAI風水彩筆」。ほどよくぼかした淡い色遣いの塗りに憧れて幾星霜……こちらのブラシを使ってきました。それである程度、自分がやりたい塗り方を再現できてはいたんですが、これもまたじっくり塗っているととても時間のかかる方法でした。

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以前から気になっていたのは、ラフと本制作との塗り方が異なりすぎて、イメージが変わってしまうこと。私はかなり綿密にラフを練るので、実はラフ完成時点が一番理想的な仕上がりだと感じているんですが、アニメ塗りを主としたラフ絵を作ったにも関わらず、本制作で淡い水彩塗りで仕上げるという流れに以前から違和感は感じていました。それでも時間かけて仕上げることを特に負担に思っていなかったので、今までやってきたんですが、もう今の私にはそこまでのスタミナは持てないなぁとか、イラストに関しては本当に開き直てしまった部分があるので、いっそ以前から思っていた「陰影・塗り方ラフそのものを再現するように仕上げる」ことを目指してみました。つまり、本制作でぼかしたり淡い色を重ねて微妙なニュアンスを出すとかそういう細かな調整を極力省き、もっとシンプルに、ラフのようなアニメ塗りに近い塗り方で全部仕上げてみよう、となりました。

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 これもまた……やっぱりうまくいったんですねぇ。不透明度が高く、ひと塗りでガッと色が乗る「濃い水彩ブラシ」が、この手法にベストマッチしました。一部分で多少のぼかしは入れて行くのですが、今までと比べるとかなりぼかし表現は抑え、キワの部分は思い切って残すようにしています。予想していた通り、ラフの雰囲気から離れずに仕上げることが出来、なおかつ時短になりました。もう今回、「濃い水彩」ブラシで塗るのが楽しくてたまらなかったです。あまりにも手になじむ……なんで今まで他のブラシ一生懸命使ってたのかな…って感じ。

 結局のところ、「やりたい塗り方」と「やりやすい塗り方」は違くて、私は今まで「やりたい塗り方」をするために様々な試行錯誤を重ねていたんですが、自分にとって「やりやすい」かというとそうでもなくて、「やりたい塗り方」をするために様々な労力を必要としていました。それでも以前の私には、「どんなに時間がかかっても完成まで駆け抜けるスタミナ」があったので、多少苦労しても理想を求めてきましたし、それもまた充実した時間ではありました。ただ、今の私はそのスタミナを失ってしまいました。だから今までみたいな描き方を続けて行く自信が無くなってしまったんですね。それでもたまに、どうしても描きたい構図などが浮かぶと、衝動的にイラストを描き始めてしまう。それを完成まで持って行くためには、もっと自分に負担のない工程を模索し、今の自分に合ったやり方で制作をすべきだなと思いました。なんというか、「イラストを描く」ことが楽しいことには変わりないにしても、以前までと同じ楽しみ方ではなく、違った楽しみ方を見つけていくことが、今後も描き続けるためには必要なのかもな、と感じました。
 そして今回の試行錯誤、結果としては間違っていなかったのかな、と実感しています。頭を悩ませながら描く部分が今まで多すぎたので、もう少しシンプルに、スムーズに制作を進めるよう余計なものを省くことができた、という気持ちでした。これは本当に私にとって大きな転機で、有意義な制作となったため、今後の制作に活かすべく、noteに記録した次第です。
 とにかく忘れそうで怖いなっていう不安がすごい(自分の記憶力を信じられない)し、今後もあまり頻繁にはイラストは描けないと思うので、次回の制作までまた期間が空きそうだというのを見越しての記録でした。
 (自分の制作方法においての変更メモなので、他の方に参考にして頂けるようなメイキングでも何でもないのが心苦しいですが、ご容赦下さい)

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