気が付けば、もう一年近く、自分が趣味でやっている創作３作品「月齢17.4」「エーテル・サテライト」「Berlens」をまともに描き進められていない状況です。
そのことについて、これまでは「別にいいか、そのうち時間ができるだろう」と思っていたのですが、現在に至り相変わらずろくに描けないまま年末突入、来年のスケジュールなどが見えてきたところで、なんというか…自分が「月齢・エーテル・ベレンスを描いてる人」という肩書を守りたいというか、人前でそうありたいと思う気持ちに反し、実際は自分が満足できるほどの成果物を作れていない…その気持ちと現状との食い違いを認めざるを得ず、また、「こういうのが描きたい」「時間が出来たら続き描きたい」等々の、願望だけが口から出るだけ、形としては何も出来ていない「有限不実行」な自分とか、「心の中では創作やってます」とか言うのも苦しくなってきてしまい、自分に嫌気が刺すようになりました。言葉と行動との食い違いに、精神的にそろそろ限界が来たかな…という感じです。
この食い違いをなくすために、いま選べる最良の選択として、３作の扱いを今までと違う方法に変えていく、という方針に決めたので、本記事に詳しく残します。

なぜ、いま３作品が描けていないのか

これには明確な理由があって、それは私が、今年からフリーランスの仕事を本格的に開始し、パートの仕事と兼業しており、家での執筆時間がほぼそちらの制作に置き換わっているためです。
フリーランスの仕事は、たまたまご縁があって始めさせて頂いており、以前から興味のあったお仕事内容だったので、不慣れながらも色々と学ばせて頂きながらこなしていますが、やってみて分かったことは、やはり自分には一人で進行し、クライアントさんと一対一での連携となるフリーランスの仕事スタイルが、性格や特技にとても合っており、ストレスが極力少なく、また心から楽しめるお仕事なんだということです。
今このお仕事ができていることは、私にとって一番大きな充実となっているのです。なので、３作が描けていないという今の状況でも、生活スタイルを変えるわけにもいかず、少なくともあと一年はこの状態を続けることになると思っています。本当は、今の状況を維持しながら、３作も進めて行きたいと思っていました。新しいお仕事に慣れてくれば少し時間もできるのでは…という期待もあったのですが、その期待と理想は、やはり時間的にも体力的にも許容量をオーバーしており、実現が難しいようです。その事実も、本当は受け止めたくなかったので、最近はずっとこのことばかりモヤモヤと考え続けていました。月齢もエーテルもベレンスも、とても大切な作品だから……

だから何？

私が思っているこの、「月齢もエーテルもベレンスも、とても大切な作品だから……」って、だから何？？？
大切な作品なのは、自分が一番よく分かっているし、時間かかっても描きたいときに描いていけばいいって言ってた、ずっと前から。だけど、今私が悩んでいるのは…何についてなのか？？？
その正体に気づいて、「あっ」…て…。私が、３作を更新できてないことで、何が心の負担になるのか、何が私を焦らせるのか、この「失いたくない」という気持ちは「何」に対してなのか。
それは、Twitter上で今まで掲げて来た「月齢・エーテル・ベレンスを描いてる人」という肩書でした。
はぁ～…なるほどなぁ…。私は「月齢・エーテル・ベレンスを描くこと」が、Twitterアカウントを始めてから今までずっと活動の核であったし、現在つながりのある皆さんとも、自創作３作を通して出会い、交流を深めて来たわけで、要は…「月齢エーテルベレンスをやらないなら、本来のアカウントの姿じゃない」とか、「月齢エーテルベレンスを手放したら、周りの皆さんにとってつながる価値のない人間なのでは…」とか、肩書を変えることで皆が離れて行くんじゃないかというのが漠然とした不安になって、みんなを失うのが嫌だから、この一年間、「月齢エーテルベレンスを描いてる人」という肩書を維持したいがために、近頃は無理に過去のらくがきを引っ張り出して話題作ったり、「心の中では描いてます」みたいな苦しいアピールに必死になっちゃってたわけだ……。
それなら、自分をそこから解放させる方法は、分かってきたぞ…。

じゃあ今後はどうするのか

まず、ここ一年の、そういう未練がましい気持ちに整理をつけよう。
私が一番大事にしたいのは、「月齢・エーテル・ベレンスが大好き」という気持ちと、「好きな時に描けばいい」という気持ち。
それは、Twitterで３作品を公開することとは一切関係がない。むしろ、描いたものを、逐一Twitterに投稿することによって、それをするのが自然であるように思えていたけれど、その認識に縛り付けられていた。別に、私が３作を「描く」ということを、自分のペースで自分の好きなタイミングで続けてさえいれば、上記の私の気持ちは侵されない。つまり、３作をTwitterアカウントの主軸にしていたこれまでの運用を変えても、この一番大事な気持ちは守れるのである。
正直、この３作でつながった数少ないフォロワーさんが減るかもしれないというのは、寂しいと言ったら噓になります…でも、それはもう、仕方のないことなんですよね。そもそもあのアカウントにどんな価値を見出してるかは人それぞれ違うし、私には知る由もないし、それがもし３作に価値を見出されていたとして、アカウントの運用が変わったところで興味を失われフォロー解除されても、それは相手の自由なんよ…。それは私がどうこう申し上げる領域ではないし、私が必死に今までの肩書を維持しようと頑張ったところで、みんながずっとみんなでいてくれる保障なんかどこにも無いんよ…。
私が勝手に「３作を描いてないとみんなが居なくなっちゃうかも～！」って盛大な妄想を繰り広げ、勝手に不安になって「みんな～！月齢エーテルベレンスを描いてる人だよ～！３作のこと忘れないでね～！時間できたら続きかくからね！」って必死になってたというのが、最近私が抱えてた苦しみの正体だった、というそれだけの話だったのです。

ですから、私はこの苦しみから解放されたいので、今後、３作の本編やラクガキを描いた時にそれをTwitterで公開するのをやめたいと思います。描くのをやめるのではなくて、描きますが、Twitter公開をやめるということです。いよいよ、あのリアルタイムで次々と流れていくTwitterの仕様に、私の執筆スタイルが全くかみ合わなくなっているとも思いますし、こういう形に変える機会がついに来たかな…という感じ。
３作の新規更新は、Twitterではなく別の場所を公開場所とし、ひっそり隠居させてあげようかなと。まだ新規更新ができていないので公開場所はどうするのか何とも言えませんが、現行使用中のサービス（pixivかブログあたり）を考えています。サイトも工事中だしファンティアも閉める予定なので、そのあたりお片付けもしながら隠居先はゆっくり考えます。Twitterでは、それを更新したというお知らせだけ、リンクとともにツイートしていくつもりです。おそらく、そうすることで３作に触れて頂く頻度は今までよりぐっと減るんだろうなと思いますが、それは別に構わないです。
Twitterでは今後、私がフリーランスのお仕事で制作する作品の公開やお知らせを中心に行うアカウントになっていく予定です。あと、ちゃんと描いたイラスト（ラクガキじゃないやつ）だけは、Twitterに置いていくつもりです。（これは３作の内容・キャラクターについてご存じない方でも、一枚の絵として鑑賞頂けているようなので）

こんなこと話してると誤解されるかもしれないので、念のため言っておきたいのですが、私は月齢・エーテル・ベレンスを忘れたいわけではないですし、皆さんに忘れてほしいわけでもありません。発表の場をTwitterからもっと、自分のペースでできる場所に変えて、今までと同じ気持ちで自創作を愛でて行きたいだけです。今まで描いたものを、抹消したいわけでもありません。なので、今までと変わらず３作の話題を出して頂くことは決して迷惑ではないですし、むしろ泣いて喜んでしまう（覚えててくれてありがとうという感動で）ので、そこは誤解しないで頂きたいなと…。念を押させて頂きます（イマジナリー誤解に怯える）
Twitterでの肩書、おそらく今後は「フリーランスで何か描いてる奴」になる…いやもっとハードル下げてとこ、「生活している一人の人間」であればいいや、というスタンスが理想です（究極）。とにかく、「月齢・エーテル・ベレンスを描いてる人のアカウント」では無くなります。それでも構わない、という方は、今後ともどうぞ、一人の人間の生活活動にお付き合い頂けたら嬉しいです。最後まで私の決意の長文を読んで下さり、ありがとうございました。