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美術に関わって生きています。

「何をしている人なんですか?」

 よくこの質問をされる。最近は個展をする機会が少なく、関わった企画に名前が大きく出るわけでもなく、というか出ない時のほうが多く、SNSで発信する内容も、生活ぶりとか子どものこととが多いので尚更だ。

 簡単に言ってしまえば美術関連の自営業となるのかな。絵を描くことがメインではないので、画家ではない。名刺には美術家と書いている。かろうじて作品を作り続けていることでの、今までの人との繋がりや考え方によって、美術系(アート関連)の企画に関わる仕事が多かったし、ずっと制作をし続けるぞ!と自分に対してプレスをかける意味合いもあり美術家としている。

 ここ15年程、企画関連の仕事が中心だったので、様々な方々と関わりながらの活動(制作)が多かったのだが、長野に移住してからは、それを少しずつ減らし、ひとりでの活動(制作)を増やす方向で動いている。1日の中で、制作する時間はかなり限られてしまうのだが、やはり制作している時間は好きだ。悩んだり、うまくいかなかったりする時もあり、辛いし消耗もするのだが、制作する時間を失うと自分はかなり不安になってしまう。いつの間にか集中して、何も考えていないようで、不思議と無意識に反応していく感覚は、制作の醍醐味であり、楽しさを感じる瞬間でもある。

 生活空間にはアート作品がないと退屈に感じるし、そう感じる人が多くいて欲しいと思っているので、生活の中でアートを気軽に楽しめる手法というか、あぁコレでもいいんだなぁということを発信していこうとも考えている。お気に入りの作品が1点飾ってあるだけでその空間の見え方は圧倒的に変化する。だからSNSの投稿に #アートと暮らす のハッシュタグをつける時がある。家族のために野菜を作っているので、畑で作業をする時間も多いのだが、農業とアートを私なりに絡めることは出来ないものか?と考えてもいるので、#アートとアグリ とハッシュタグをつける時もある。

 作品を作る雨海武と、アートの楽しみを発信していく雨海商店。雨海商店の企画として「本原カフェ」も、妻と一緒に6月から本格的に活動を開始した。私はこうして美術(アート)に関わって生きている。


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