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04雑談 最近のアニメの扱いと複雑な感情

 こんにちは、Rainです
 今回は雑談回の第四弾です、今回のテーマはちょっと長いんですけど「受け入れられてきたアニメ文化と複雑な感情」をテーマに語っていきたいと思います
 言いたいことが結構あるので脱線したり、私情がかなり入った内容になると思います
 それでは始めていきます


はじめに

 最近のアニメの勢いってすごいですよね
 「鬼滅の刃」は日本映画史上最高売り上げを記録してあの「千と千尋の神隠し」を超えましたし、最近では「推しの子」が1話90分の試みをしたり、「葬送のフリーレン」も金曜ロードショーで1話を放送するみたいですね
 これはアニメ文化がかなり一般に浸透してきたと言えるのではないでしょうか?
 私の周りはもともとオタクが多かったのですがそれでも感じるくらいにアニメを見てる人が増えたように感じます
 アマプラやネトフリなんかでアニメを見やすい環境が整ってきたのも一つの要因でしょうし、アニメに限らず漫画なんかも10~20代では当たり前になってきています
 アニメを見てなくても「アイドル」「紅蓮華」「ミックスナッツ」などのアニソンは知ってるみたいな人も増えているように感じます
 アニメの普及はもちろん二次元文化自体がかなり受け入れられてきていると思います 
 ただ個人的には少し複雑な感情があるのです

嬉しいけれど

 勿論アニメオタクである自分としてはアニメが評価され、一般的なコンテンツになることは嬉しいことではあります、そこに嘘はありませんし、今後も発展していくことを心から願っています
 しかしいろんな人に見てほしい、いろんなに人に触れてほしい、こんなに面白い作品が、こんなに面白いコンテンツがあることを知ってほしいという気持ちがある一方である種のトラウマのようなものと面倒くさいオタクの考えが過ることがあります
 一つ目はアニメ好きだというだけで作られた嫌な思い出に関して言いたいこと、二つ目はここ最近のアニメの異常な流行り方に関して思うこと
 多分10年近く前から所謂アニオタに分類されていた人たちは同じことを思ったことがあるのではないかと思います
 最近アニメを見始めた人が悪いわけでも最近のアニメが悪いわけでもないけれどそういった人たちには縁の薄い話であり、一部のそういった人たちへの心の狭い不満でもあります
 それを今から詳しく語っていきます

一般化が進んだ弊害

10年前のアニオタの実状

 最近アニメ好きになった人には、具体的にはここ3.4年以内にアニメを見始めた人には特にわかりづらいかもしれないですが、10年以上前の世間のアニメに対する印象は今何となく思い浮かべられる「アニオタキモイ」「アニメオタ嫌い」の風潮の数倍は酷かったです
 たかが数年の違いですが学生時代にアニメが嫌われていた時代とアニメが受け入れられる過程を体験した自分からすれば明確に違いがあったと断言できます
 私は幼少期、小学生低学年頃からネットに触れアニメを自分で調べて見始めるということをし始めました、私は極端に早い例ではあると思いますが小学校高学年の頃には同じようにアニメが好きという人はそれなりにいましたし、中学に入れば漫研や美術部などのそれっぽい部活にいけば普通にアニオタと呼ばれる人がいました
 そして、そのほぼすべての人が規模は違えど嫌がらせや虐めのような経験をしていました、経験のない人もいましたがそれはアニメ好きであることを隠していた、最近アニメを好きになったという人ばかりでアニオタであると知られながらそういったことを一切されなかった人はじぶんの周りでは2人だけでした
 虐めや嫌がらせの理由は簡単でした「アニメを見てるのはキモイ」「アニオタが嫌いだから」そういったものがほとんどです
 私自身も元々クラスでも中心にいたと思っていましたが小学3年の頃にアニメが好きであると知られた瞬間に大勢の人から無視をされた経験があります、今もですが当時も隠していなかったので私からすれば好きなものを聞かれたから答えたら友達だった何かが一斉に離れていったように感じられました
 幼馴染がいたのと私の身長や体格が同年代と比べて当時はかなり大きかったため暴力をされることはありませんでしたし、普通に接してくれる人もまだ多かったのでそこまで悲観してませんでした
 ただ学年が上がり、周りの身長なども大きくなってくると同時にグループの意識が強くなってくると暴力に訴えようとする人も出てきて喧嘩を売られたこともありました
 ただ6年生時の担任がアニメ文化に偏見がない先生だったためそのクラスではボカロが流れたり、銀河鉄道をみたりと私を含めたアニオタからすればとてもいいクラスだったし、もしその先生がいなければアニメを見ることを辞めてしまっていたかもしれません
 結果だけ見れば私はアニメを見続けていますし、アニメを好きでいられたけれど、当時は虐められて見るのを辞めてしまった人や不登校になった人はかなり多かったと思います

複雑な感情

 では、そういった過去と現在を比べて何が言いたいかと言うと「私をアニメ好きってだけで虐めてたやつらが今アニメを見て楽しんでるのが気に入らない」ということです
 私自身も心が狭いのでは?過去を引きずりすぎでは?と何回も考えたのですが、それでも思ってしまうものがある
 「なんでお前が楽しそうにしてんだよ」と
 成人式の日に会った私に嫌がらせをしていた人たちが当たり前のような顔で「鬼滅の刃」の話をしていた、アニメ面白いよななんていって笑っていた、それを見たときからずっと思い続けてきた
 私たちはただ好きなものを言っただけで馬鹿にされ、不当に下げられ、時には暴力だって振られることもあったのにそれをしていたやつらが当たり前の権利かのようにアニメを見て楽しんでるのが許せない
 私たちが傷ついた過去は変わらないのに、私たちが好きだといったアニメとお前が無責任に面白いと言ってるアニメは同じアニメなのに、なんでお前だけが笑顔でいるんだ
 アニメが広まるのはいい、アニメが好きな人が増えるのはいい、ただなんで虐めていたお前が笑ってられるんだよ、どうせならまだバカにし続けてくれたほうがよかった
 私たちには辛かった記憶だけを与えた癖に自分たちは馬鹿にしていたアニメを見て楽しい思いをして得だけしてるなんて認められるわけがないじゃないですか
 見たこともなかったのに虐めてきたくせに、アニメが好きなだけで嫌がらせしてきたくせに、なんで、なんでお前は私たちが大好きなもので笑ってんだよ
 先に好きだったから偉いとか、先に見てたんだから敬えなんてアニメ見てるだけの私たちにいう権利なんてないけど、それでも好きなものを馬鹿にしていた人たちが流行りだから、今は普通だからって普通にしているのは嫌だ
 アニメが普及してくれてうれしい、いろんな人に見れ貰えてうれしい、でもあいつらにまで届かなくてもよかったじゃないか……

アニメ好きとアニオタ

異常なアニメ文化の浸透

 かなり感情が乱れましたが二つ目についてです
 上でも書きましたが近年のアニメブームともいえるものは異常ともいえます
 社会現象にもなったアニメというと代表的な作品を上げると「新世紀エヴァンゲリオン」「けいおん」「ガールズ&パンツァー」「ラブライブ」などがわかりやすいのではないでしょうか
 エヴァンゲリオンは近年でも話題に上がるほど有名な作品で、舞台となる箱根では何回もコラボイベントが行われています
 けいおんもアニソンとしては快挙ともいえるレベルの楽曲売り上げをたたき出し、Mステでもかなり酷い扱いではありましたが名前が呼ばれたこともありました
 ガールズ&パンツァーは地元の大洗の観光客が大幅に増加したり、今でもイベントを開催して愛されています
 ラブライブは一昔前のアニメ好きなら知らないものはいないほどの作品でいまだにアニオタと言えばラブライブという人もいるくらい印象深い作品です
 ですが、近年のアニメブームは社会現象と言われたアニメが霞むレベルで大きくなっています
 2017年に上映された「君の名は」の爆発的な流行を皮切りに続々とアニメが見られるようになりました
 1番わかりやすい作品は「鬼滅の刃」、上で紹介した映画売り上げ日本一だったり、紅白での特別映像などがあげられます
 「SPYFAMILY」「呪術廻戦」「推しの子」「チェンソーマン」なども近年のアニメブームで名前が挙がる作品で今までのアニメ文化を考えれば社会現象と言っても差し支えないでしょう
 それ以外にも上記作品ほどではないにせよ「五等分の花嫁」「かぐや様は告らせたい」もかなりの人気を誇り一般認知度は高いと言えるでしょう

二つのモヤモヤ

 アニメ文化が広まり、多くの作品が見てもらえる現在、ではなにが不満なのかというと「自称アニメ好きが増えた」ということと「あの作品も時代が違えばもっと評価されたのに」ということ
 前者は具体的に言うならば2.3作品しか見たことないけどアニメ好きが増えたということです
 私の周りにもかなりの数いるのですが所謂流行りのアニメ、その中でも「鬼滅の刃」や「推しの子」のような一般認知度の高い、言い方は悪いですが一般人の中で特に流行っている作品だけしか見たことないけどアニメ好きと自称している人がかなりいます
 悪いことではないですし、アニメ好きという感情を持ってくれるだけ良いのですが、そういった人ほど声が大きくてモヤモヤする発言をすることが多いのであげました
 後者は完全なる私情でどうしようもないのですが、昔の作品も現代ならもっと評価されたのではないかということです
 アニメのイメージが悪かった時代でも売れた作品ならのアニメが受け入れられた現代なら昔以上に面白い作品として流行ってくれるのではということです
 それでは、この二つを更に詳しく語っていきます

自称アニメ好き

 上で自称アニメ好きについては説明したのですが、どこがモヤモヤするのかというと単純で有名な作品以外を軽視している点です
 自称アニメ好きの人は流行りの作品以外見ていないことが多いです
 流行りの作品は面白いから流行っていることもわかっていますし、例に挙げた「鬼滅の刃」をはじめとする作品は私も全作品見ていますし、漫画のほうも読ませていただいているくらい好きな作品です
 流行りの作品には罪はないですし、それだけを見ていることを悪だと断じるつもりもそんなことが出来るとも思っていません
 ただ、その状態でアニメを語ってほしいとも思っていません
 授業でしかサッカーを知らない人がサッカーの批評を出来ないように、料理を大して作れない人が料理の評価を出来ないように自分が見た数少ないアニメだけでアニメを語るのはおかしいし、好きな人からすれば何を知っているんだろうと思われてしまっても仕方ないと思います

1番のアニメなんてものは存在しない

 私個人の感覚ですが自称アニメ好きの人はアニメ好きを何かしたのステータスのように思っている節があるように感じます
 過去を知る自分からすればそんなことはないし、ただ趣味や好きなものがアニメなだけのだと思っています
 ただアニメブームを真に受けた人は自分がアニメを知っている、理解あることをアピールしたいのかこう言ったことをよく口にします
 「○○が一番面白いアニメだ」と
 当たり前ですが見たことあるアニメが「鬼滅の刃」しかないのなら一番面白いアニメはその人の中では「鬼滅の刃」になるでしょう
 私はそれがとても不快に感じます
 実際「鬼滅の刃」は面白いアニメであり、一般人の中で一番有名なアニメは「鬼滅の刃」だといわれても納得してしまいます
 でも一番面白いアニメだとは思いません
 これは「鬼滅の刃」を下げるための発言ではなく、ほかの作品を下げないための発言だと思ってください
 自称アニメ好きがいう「鬼滅の刃」が一番という発言はほかの作品を見ないでいった意味のある発言だとは思いません
 では簡単に許容していい発言かと言われればそうではないとも思います
 私個人の意見として「鬼滅の刃」は面白い作品ではあるが一番面白いアニメだとは思いません
 それは私が「鬼滅の刃」以外の作品をかなり多く見ているからであり、自分の好みに合った、自分の好きなシーンや好きなセリフがある、好きな世界観の作品を知っているからです
 一番面白いアニメを決めるのに他の作品を見ていないなんてことは許されません、確かに実績はあります、一般認知度も高いし作品自体も面白い、がそれだけで一番面白いアニメが決まるなら苦労はしません
 例を出すならば、世界一の料理を決めるのにサイゼリヤの料理しか食べたことのない人や、自分の母親が作った料理しか食べたことのない人が世界一の料理を決めることが出来るのか?ということです
 サイゼリヤは一般認知度も高く、おいしい料理を出してくれます、母親の料理だって自分が一番食べなれた味をしているでしょう
 でもそれしか食べたことがない人がほかの料理を評価することが出来ません
 サイゼリヤよりも美味しい、不味い、母親の料理よりも美味しい、不味い、その評価基準だけで本当に世界一の料理が決まるでしょうか?
 私なら三ツ星シェフや料理研究家の方などのいろんな料理を食べて、いろんな形の美味しいや不味いを知っている人たちが決めるべきだと思います
 まあそれでも世界一の料理なんてものは決まらないと思いますし、毎年変わってもおかしくないと思っています
 それは人には好みがあって、全員違う好みを持っているからです
 だからこそ、一番面白いアニメを決めることは不可能だし、もし決めるとするならば私なら自称アニメ好きではなく、多くの作品を見てアニメが本当に好きな人に選んでほしいと思っています

時代が違えば…

 次にあの作品も時代が違えばもっと評価されたのにというのは、上で書いたことがほぼすべてなので完全私情なのですが、最近のアニメブームの勢いを見ているとあまり話題にならずに消えていった作品や今も有名だけどさらに有名になった作品があったのではないかと考えてしまいます
 言ってしまえば最近の作品への嫉妬です
 アニメ好きが嫌われていた時代にアニメの話なんてできませんでしたし、布教なんてもってのほかでした
 今はアニメを見る環境も整っているし、最近の作品を見ることへの抵抗は少ないように感じます
 今と同じ時代にあの作品がやっていたら話題になっていたのではないか、もっと売れたのではないかと思わずにはいられません
 これは単なるオタクの作品への愛ゆえの我儘だと知っているけれどやっぱり今のアニメは優遇されていていいなと思います
 まあ実際に放送してみないと結果なんてわからないし、昔だからこそ流行った作品もあるので一概には言えないことも分かっています
 ただ心の中でもっと面白い作品があるのに、もっと見てほしい作品があるのにと思ってモヤモヤしているだけです
 

おわりに

 今回は「受け入れられてきたアニメ文化と複雑な感情」をテーマに話していきました
 感情的な話が多くて思っていたよりもかなり長くなってしまいました
 でも、前から思っていたことを書き出せて満足しています
 もし、同じ感覚や同じ意見を持っている人にこの話が届いてくれていたら嬉しいです
 私はこれからもいろいろなアニメを見ていくと思うし、新しいアニメも昔のアニメも関係なく見ていくつもりです
 多分ここで書いたことはなかなか消えない気持ちだと思うけれど、アニメが広まることは本心から嬉しいと思っています
 それでは今回はここまでで終わりにします
 ご拝読ありがとうございます、次回もよろしければお願いします


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