モンサンミッシェル日帰りツアーに参加して
早朝、連日の観光疲れで早起きできるか不安だったけれど、普通に起きられて一安心。
楽しみの力は強い。
今日はモンサンミッシェルへの日帰りツアーに参加する日。
Google mapを頼りに集合場所へ歩いていくと、赤いスタッフベストを着たお兄さんがいた。
受付を済ませて、バスナンバーのシールをもらう。どうやら、無事に行けるみたいでもう一安心。
モンサンミッシェルへは約5時間。
バスなのに普通車並みのスピードで進んでいく。むしろ、追い抜いていく。
2回席の一番前の席を陣取った私にとって、
一種のアトラクションだった。
そんなバスの運転だが、早起きな私には心地がよく、ぐっすり眠ることができた。
ガイドさんの「もうすぐつくよ」アナウンスで目を覚ますと、車窓はパリとは違う、のどかな緑な風景へ変わっていた。
あぁ、もうすぐなんだと思っていると、
隣に座っていたお姉さん(同じツアー客)が私の肩をトントンと叩く。
ん?と思って首をかしげると、お姉さんは窓の外を指さした。
あ!モンサンミッシェルだ!
指の先をみると小さなモンサンミッシェルが見えた。おぉ、もうすぐだ!
私はお姉さんと微笑みあった。
言語が通じないから、お互いに言葉はないけれど同じ気持ちだったと思う。
到着までもうすこし。時折見える、ホテルやカフェ。そして、羊。
この辺りにとまってゆっくり楽しむのも素敵だな。と思ってみたり。
そして、到着。
念願のモンサンミッシェル!
これが、モンサンミッシェルか。
ついに来たんだと、心にくる感情があった。
・・・。
ワクワクしながら門をくぐる。
島の中はどんな感じなんだろうか。
入ってすぐ、有名なオムライスの店があり、よく見る細い道があった。
左右にはレストランやお土産屋さんが。
お店の入口には特徴的な看板がかかっている。
これを見られただけでも、ここまできた価値があると思える。
いや、でも、とりあえず、教会まで行こう。
こっちの方向であっているのか不安に思いながら、人の流れにのる。
入口らしき所までくると、…あれ?
人が想定よりも多い。満員電車の中ぐらい人がいる。
耳を澄まして話を聞いていると、お昼は入れてくれないらしい。
そんな…、滞在時間あんまりないのに…!
ストなのか…?休憩なのか…?
待つこと30分。
ようやく、スタッフが階段から降りてきて案内を始める。
チケットを見せたら、いらないと。
なんだったんだろう…?
モンサンミッシェルの遠目の写真は見たことあったけど、近くの写真はあまり目にしなかった。
ほー、こんな感じになっているんだ。
踏み入った内部は静かで、少し重い気配を感じる。
一応、日本でモンサンミッシェルについての事前学習はしたけれど、ここで人が暮らしていたんだという実感は全くもてなかった。
内部は簡素で、前日みたヴェルサイユ宮殿とは全く違う世界だった。
昔の人は、この場所でどのように祈りを捧げていたのだろう。
ちなみに、ツアーについてくるオーディオガイドは使い方が分からずそうそうに諦めた。ガイドさんに聞いてこればヨカッタ。
島の上部ということで、見える景色は気持ちが良かった。青空じゃなかったけど気持ち良かった。
回廊の間のキノコみたいなトピアリーは可愛かった。
気持ちがいい海風を受けてモンサンミッシェル上部を歩き、町の方へと降りていく。
鳥の声がよく聞こえた。
町では、お昼ご飯にガレットを食べた。
チーズとハムの入ったシンプルなガレットだった。
バスまでの帰り道、行きはバスで走った道をゆっくりと歩いて帰る。
だんだん小さくなっていくモンサンミッシェル。さみしい。
滞在時間は約3時間。
とりあえず行きたい!という私にとっては満足のいく時間だった。
帰りのバスは行きのバスよりもぐっすり眠れたと思う。
もう少しパリと近ければ行きやすいんだけれど、
もう少し近ければモンサンミッシェルは残ってなかっただろうとも思う。
5時間ぐっすり寝たあとのパリ。
降りたらエッフェル塔がキラキラ輝いていた。
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