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伝わるnoteの書き方 10のテクニック

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 読まれるnoteを書きたい。読者に届くnoteを書きたい。そう願っている人は少なくないだろう。真剣にそう思っている人はぜひこのnoteは読まずに他の人の書かれたまともなものを探すことをお勧めする。noteにはそういう文章が数多くあるはずだ。このnoteは完全に戯言であり、これがわたしの作風であるためまともな議論展開はまったく無く、実用的なテクニックも出てこないことをお約束する。このnoteでは、日ごろから広く読まれることをまったく目指さず、ほとんどわけのわからない戯言しか書いていない不肖わたくし、涼雨零音が惜しむ理由のまったくないノウハウを惜しみなく紹介しよう。

 真剣に文章力を向上させたいと考えている人には役に立たず、藁をもすがりたい心境でこのnoteにたどり着いてしまった人には藁の方が良いでしょうと改めてお伝えしておく。テクニックに含めていないが、このように冒頭に免罪符を置くのは極めて有効な予防線なのでデマカセを書く人はぜひ活用しよう。

有用なテクニック10選

魅力的なタイトルを付ける

 読ませる記事の鉄板としてタイトルに数字を入れるというテクニックがある。たとえばこのnote、「伝わるnoteの書き方」だけでなく、「10のテクニック」とつけることで具体性が増す。極端な話、目次で10項目見るだけで役に立つのではないかと思わせるパワーがある。むしろ見出しだけである程度わかるようにしておくのがコツと言える。内容を読まれるとボロが出るかもしれないが、見出しぐらいならごまかせるからである。

 タイトルには嘘でもいいので適当な数字を入れておくと良い。本当に10項目あるかどうかは問題ではなく、10のテクニックと書いてあることが重要である。これだけで騙されてクリックする人が3人ぐらいはいるだろう。項目の数などあとで強引にこじつければ良いので、耳触りの良い数字を使うのがポイントだ。なんであれ10はわかりやすい。また、一般的な認識に対して「多いな」と感じる数にするのも効果的だ。たとえば「お勧め朱肉22選」とか書いてあると、朱肉そんなに選択肢ある?という興味を掻き立てることができる。読んでみたら実際は12個ぐらいしかなかったとしても22個あったような気分になるかもしれない。

流れのわかる見出しを付ける

 現在のnoteは見出しを階層化することができるため、中見出し、小見出しと文章を構造化すると良い。見出しを付けておくと公開時に目次として表示することができるため、その目次を見るだけで議論の流れが想像でき、それだけで内容もわかったような気分になる。そうなれば中身はどうでもよくなるため、見出しで「何か有用なことを言っている感」を出すことが重要である。
 具体的な見出しの付け方だが、見出しは議論の流れを示すもので、会議のアジェンダみたいなものだと思うと良い。まずタイトルを書き、次に見出しをでっち上げる。この段階で見出しの流れを考えておく。いわゆる起承転結である。重要なのは見出しの流れがそれっぽく意味ありげに見えることで、内容の文章が論理的かどうかは問題ではない。

箇条書きを効果的に使う

 ここで今一度起承転結についておさらいしておこう。今さらたいして言うべきことはないのだがここに無駄に長い文を置いておく。これもある種のテクニックだがこれを見出しにするとこのnote自体が戯言だとバレるので見出しにはしない。こういうデタラメみたいなことはよく読まないとわからないように紛れ込ませておくのがポイントだ。そしてここに無駄に長い文を置く意図は箇条書きの下で説明する。

 あらためて起承転結を確認しておこう。

  1.  議論の始まり。あとさき考えずに期待感をあおるのがポイント。結論先行の場合はインパクトのある結論を置く。たとえば「伝えたいと思うのであれば伝えようとしないことだ」というような結論を書くと、お、なんか面白いことを言いそうだな、と思わせることができる。

  2.  起からの自然な流れで議論を展開する。この部分は順当な盛り上がりという位置づけだ。起に結論を置いたケースでは結論から遠い話に一度ぶっ飛んだ方が良い。え、そんな話から始めてどうやってあの結論に行くの?と思わせるのがコツだ。

  3.  ぶっ飛ぶ。承で「普通はこうなるだろう」と予想される展開を裏切り、わけのわからないところへ行く。こいつ正気かなと思わせたら勝ち。

  4.  ケツ。転でどんなにキテレツな話になろうとも、ここでケツをまくって話を終わらせる。終わりさえすればなんでも良い。あらかじめ結論を考えておくとブレないため、noteで書く場合は最初に結論を書いておくと良い。そうすればどこへ行こうともすでに着地しているのだから安心だ。

 このように途中に箇条書きやナンバリングを入れるのはとても効果的だ。箇条書きやナンバリングでは項目を太字にするとさらに良い。ごちゃごちゃした文章の中にこういう部分があると目に留まりやすく、ここで何かを説明してる感が出る。効果をより強くするためには、箇条書きの前後は長い段落で字をいっぱいにしておくと良い。段落は塊に見えるため長ければ長いほど読み飛ばされる。つまり長い段落の中であればアホみたいなことを書いておいてもどうせ読まないから大丈夫なのである。

一文を短くする

 文というのは句点で終わる文章単位のことだ。したがって「これは文だ。」という文は文である。何を言っているのかわかりにくいが、句点(。)で区切られる単位が文である。一文を短くするというのは、句点から句点までの長さを短くするということだ。

 一文を短くするためには、一つの文に主語、述語が一つずつ、という状態を意識すると良い。たとえば「おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯をしに行きました。」という文には主語、述語が二つずつあるため、これを「おじいさんは山へ芝刈りに行った。おばあさんは川へ桃を拾いに行った。」という具合に二つにわける、という意味である。

 主述関係が複数混在すると理解が難しくなるし、修飾語が増えると主述関係自体が分かりにくくなる。主語と述語は近い方が良い。「僕は朝ごはんに賞味期限の切れた玉子を使って玉子かけごはん通称TKGを作って食べてしまったことによってどうやら食あたりのような現象を引き起こしてしまったようで急に身震いするほどの腹痛に襲われて便所へ駆け込みズボンとパンツをまとめて脱ぎながら洋式便器に尻を下ろすか下ろさないかのうちに下痢便を噴射した。」というような文章は読むのが大変だ。頭のメモリに単語を詰め込みながら意味を構築していく必要がある。だから一文が長いとメモリの消費量が増える。こういうときは「僕は下痢便を噴射した。」と書いてしまってから詳細を説明したらよろしい。重要なのはなによりも下痢便だからである。

段落をわける

 段落というのは一般的な作文で言えば行を変えて一字下げる、というあれで、一時下げて始まったものが、次に一字さがるところまでを一段落とする。noteの場合、改行なしで書いた一連の部分が段落となる。つまりここは今「段落をわける」という項の一段落目である。

 でもって二段落目になった。厳密には単に改行して一時下げるだけで段落は変わるのだが、noteを始め、Wordpress等の仕組みで、段落という言葉はエンターキーを2回押すことで分かれるブロックのことを指して使われる。
 たとえばこういう風に改行して一時下げてもこれは段落が分かれたとは認識されない(内部的には。視覚的にはこれで段落が変わっているように見えるがデータ的にはこの部分は改行されているけれど段落はわかれていない、と認識される。もちろんこの文は長すぎるのでもっと短くした方が良い)

 前述のように一段落が長いとパッと見で塊として認識される。多くの人は塊ごとに流し読みするので、段落は短い方が良い。長いとたぶん最初の方と最後の方しか読まれない。つまり長い段落の真ん中付近には何を書いても大丈夫だ。本来段落というのは一続きの内容かどうかで分けるもので、別の話題になるときに切り替えたり、小説などであれば別のシーンになるところで分けたりする。でもそれはあまり厳格なものではなく、特にWeb媒体の場合は段落を分けるとスペースが空き、塊が分離されるため流し読みした際の目に留まりやすさが変わる。

 読み飛ばされたくない内容はこのように独立した段落として書くと良い。

 意味として他の段落に含めるべき内容であったとしても問題ではない。見せたいものを独立させて書けば目に留まりやすくなる。

 こんな風に二行ぐらいでどんどん段落を変えて行けば塊感が薄まって目に留まりやすくなる。が、逆に目が引っかかるようになって鬱陶しい。流し読みしづらくなる。あとは読ませたい書き手と流し読みしたい読み手の戦いである。大いに駆け引きを楽しもうではないか。

太字を効果的に使う

 Webで公開する文章の場合、多くのケースで太字を使うことができる。ボールドである。ボールドと言うと柔軟剤のイメージがあるが柔軟剤はこのさいどうでもいい。

 例えばこのような感じで文章がうまいぐあいにいろいろなものをカムフラージュして書かれれば、内容と全然違う誤読を誘うような切り出しをして太字化することで大いに流し読みを攪乱できる。流し読みする際に太字は目につくので、長い段落の中に埋めれば太字の効果は更に高まる。マウスホイールですすいーっとスクロールしていても太字部分は目に留まりやすい。太字だけを拾い読みしていくようなケースまで想定すれば、全部読んだ場合とまるで違う内容を太字によって捏造することさえ可能だ。ちゃんと読まない人に向けて間違った情報を提供することができるのである。

タイトル画像を付ける

 note公式でも推奨されているが、タイトル画像はつけた方が良い。大きな理由はnoteのトップページや、Twitter等他メディアにシェアした際にサムネイルが表示されるからである。

 ではどんな画像がいいのか、という問題がある。最も効果が高いのはタイトルの文字が乗っかっていて、内容に関係のありそうな画像になっていることだ。画像に文字を入れるのはnoteが連携して提供しているcanva の機能を使うと簡単にできる。文字を入れておくとサムネイルだけで多くの情報が伝わるので読まれやすくなるだろう。ただし面倒くさすぎる。

 わたしが普段書いているnoteを見ると、画像自体付いていないものが多い。面倒くさいからである。タイトル文字まで入っているものはさらに少ない。さらに面倒くさいからである。このnoteには、この項を書くためにタイトル文字を入れ、自分で撮ってあった写真を使って作った画像を付けた。これにより、noteのトップページなどにこれが表示されると、本当に伝わるnoteを書きたいと切実に思っている人々にクリックされてしまうかもしれない。それはだいぶまずい事態である。そこで冒頭の免罪符が効いてくるのだ。アクセスした記事の最初ぐらいはちゃんと読む人が多いので、大事な弁解は一番最初に書いておくべきである。よく、「あくまで筆者の私的な見解です」といった免罪符を末尾に書いている人がいるけれどあれではダメだ。読者の大部分はそこまで読まずに早合点するからである。

具体的な数字を使う

 ここまでにも何度か書いたように、文章は長いと塊に見え、それが多いと壁のように立ちはだかる。これは文章を読み慣れていない多くのユーザにとって圧迫感となり、読みづらさとして認識される。また何かを伝えようとするのであれば言葉をひねくり倒すよりもデータを見せた方が良い。よく言われるように、数字は嘘をつかないが嘘つきは数字を使うのである。

2022年涼雨特殊文芸技術研究所調べ

 このように円グラフなどを入れておくと視覚的にもフックになって良い。説得力も爆上りである。このグラフはなんのデータかもわからないし意味などまったくないわけだが謎の説得力に加担するのである。表計算ソフトを使用すればいくらでも説得力のある嘘をつけるので、この機会にぜひグラフの作り方は覚えておこう。なんのデータも必要としない文章を書いているときでさえ、無意味にグラフを挿入しておくと謎の説得力が追加されるのである。データは嘘でも良く、デタラメに説得力を付与したい場合は漢字だらけの適当な組織名みたいなものをキャプションに書いておくと良い。実在の組織とバッティングするとあれこれ面倒なことになるため、絶対に実在しないような名前を付けるのが極めて重要なポイントだ。

画像を入れる

 グラフの項で視覚的フックになるということを書いたが、同様に文章中に画像を入れるのもフックとして効果的だ。画像には絵や写真があるがなんでも良い。著作権の問題などがあるため、入れる画像は自分で描くか撮るかしよう。著作権フリーの素材といったものもあるが、そんなものを探している暇があったら自分で作った方が早い。スマホがあれば写真は撮れるのだから、道に落ちているゴミとかマンホールの蓋とかなんでもいいから撮ってくると良い。こういう写真は日頃から撮影して溜めておくと活用できて非常に良い。たとえばこのnoteのトップ画像はうちの前の道路だが、ハイコントラストに撮影し、多少加工もすれば意味もなくエモそうに見える。ただの道路でもである。

モノクロで撮るだけでエモい

 この写真はドリンク剤を飲んで散らかったままの机に置き、手前にマイクのケーブルが横切っていることにもかまわず適当にシャッターを切っただけの写真だがモノクロで撮ったためになんらかの意味があるような気配を醸し出している。こういう写真を日ごろから撮っておいて適当に散りばめると良い。書いている文章の内容に即しているかどうかは関係ない。なんか画像が入っている、という事実が重要である。意味は見ている人が勝手に捏造してくれるから考えなくてよろしい。

 なお、猫を飼っている人は猫の写真を入れておくと脈絡などあろうとなかろうと喜ばれる。

結論

 このように、テクニック10選と書いておきながら9個しかないけれど多くの人は気づかないだろうからキリ良く10個としておくのが良い。しっかり読んできた人はタワゴトまみれであったことをご存知だと思うが、目次だけ見るとまともそうに見えるのが重要なのである。極端な話、目次だけ見て「なんか良さそう」と思って内容を読まずにシェアする人だっているかもしれないのだ。だから重要なのは内容ではないよう。

 というわけでわたしは日頃からこのようなタワゴトをこねくり回し、小説という文芸の可能性に挑戦するような小説を書いたりしているので、興味を持ってくれた人はぜひ他のnoteや小説、Twitter等もチェックしてみてください。音声配信でもアホみたいなことをしゃべりまくってます。ハマってくれた人はぜひメンバーシップにもご参加ください。ごくたまにまともなことも言うかもしれません。

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