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eスポーツイベントはソシャゲと同じで課金ユーザーが居ないと成り立たない

【注意点】
記事の性質上、「課金ユーザー」「無課金ユーザー」という使い分けを"あえて"してますが、両者の関係に対して優劣をつけるものではありません。
【注意点ここまで】

Pro eSports Team 思考行結の"運営スタッフ"をしているRainbee(レインビー

)と申します。

一応、私はHADO部門の選手も兼任しているのですが、今回は「Pro eSports Teamの運営スタッフ」としての立場から記事を書いています。

最近「eスポーツの大会、イベントは無料で開いて収益になるのか?」って話題を見かけるようになりました。

eスポーツの大会、イベントはソーシャルゲーム(ソシャゲ)と同じだと思思っています。

ソシャゲとは、いわゆる「基本プレイ無料」で「ガチャ」などで課金要素があるゲームです。

「基本プレイ無料」でなぜ運営が出来るのかというと、答えは簡単で「無料ユーザーへ支払うコスト以上に課金をするユーザーが払う金額の方が大きいから」にすぎません。

ソシャゲは慈善事業ではないので、利益が出なければ打ち切られます。

「基本プレイ無料」であっても、そのゲームが気に入った人は課金をしてお金を払ってプレイをしてます。

課金売上トップは『モンスト』、勢いを増す『FGO』――『ファミ通モバイルゲーム白書2018』12月12日発売」を読んでみると、ソシャゲがどれくらい利益を出しているのかが分かります。

1位 モンスターストライク:1041億円
2位Fate/Grand Order:896億円
3位パズル&ドラゴンズ:473億円
4位LINE:ディズニー ツムツム:303億円
5位ドラゴンボールZ ドッカンバトル:278億円
6位アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ:226億円
7位グランブルーファンタジー:209億円
8位実況パワフルプロ野球:172億円
9位白猫プロジェクト:149億円
10位ポケモンGO:143億円
出典:課金売上トップは『モンスト』、勢いを増す『FGO』――『ファミ通モバイルゲーム白書2018』12月12日発売

このランキングに載っている物は全て「基本無料で遊べる」ゲームです。

つまり、理論上は「お金を払わなくとも遊べるはずのゲーム」です。

それなのに、これだけの売り上げを記録しています。
※ガチャ課金の善悪はこの際置いときます。

冒頭でもいいましたが、「基本プレイ無料」でなぜ運営が出来るのかというと、答えは簡単で「無料ユーザーへ支払うコスト以上に課金をするユーザーが払う金額の方が大きいから」にすぎません。

では、eスポーツイベントはどうなるのでしょうか。

一部の支援者に頼らないとeスポーツイベントは開催されない

C4LAN(今週開催しますね、私は大会があるので参加できませんが、楽しそうです)など、一部の有料イベントを除けば、eスポーツイベント(大会やコミュニティイベントなど)は参加費を取ってないケースが多いです。

つまり、ソシャゲと同じで「基本プレイ無料」ってことです。

ただし、eスポーツイベントを開くと結構な金額が飛んでいきます。

多くのeスポーツイベントはボランティアスタッフという形などを利用し、なるべくコストを減らすようにしていますが、それでもコストを0にすることはできません。

そこで発生したコストはどうやって埋めているのかというと、一部の課金ユーザーによって賄われています。

ここでいう課金ユーザーというのは、イベント会場などでグッズなどを購入していただける人たちではなく、一部の運営スタッフのポケットマネーであったり、eスポーツイベントの応援していただいているスポンサー企業様のことです。

「え!イベント会場でグッズ買って応援してるじゃん!俺も課金ユーザーだよ!」と言う人もいるかもしれませんが、これは「お金の流れ上」変えられないものです。

なぜなら、施設利用費等は当然イベントをやる前に支払われるものなので、実際にどれくらい利益が生まれるか分からないグッズ販売などをアテにすると、計画が狂う可能性が多くあります。

極論、グッズが一切売れない可能性だってあります。

そのため、イベント主催者はあらかじめイベント開催に伴う費用を捻出する必要があります。

現れては消えていくソシャゲ。ではeスポーツイベントは?

Social Game Infoというサイトで「サービス終了したソーシャルゲーム」というページがあるのですが、そちらを見ると「毎日のように様々なソシャゲがサービス終了している」ことが分かります。

前述したランキングで億単位で金を稼ぐソシャゲがあれど、1年ももたずにサービスを終了してしまうソシャゲも存在します。

まさに盛者必衰、この世の地獄です。

では、eスポーツイベントはどうなるのでしょうか。

eスポーツイベントはソシャゲの「基本プレイ無料」と同じで、一部の支援者(課金ユーザー)が支えている中で運営されています。

ここでいう"支援"というのは、お金に限らずボランティアスタッフなども含まれます。

つまり、極論彼らが「支援やーめた」としてしまえば、そのイベントは開かれなくなります。どれだけ参加者(無課金ユーザー)が望んでも。

私も色々なeスポーツイベントの運営スタッフを経験してきましたが、eスポーツイベントの主催と「お金」というのは切っても切り離せない関係です。

どんなに、そのeスポーツイベントが好きで好きで、お金を貰えなくてもいいからスタッフとして参加したい!と思っても、「お金」という現実は否応なしに立ちふさがります。

eスポーツイベント参加者が出来る支援とは

もし、あなたが特定のeスポーツイベントに参加をして、楽しめて、また次回も開いてほしいなと感じた時、様々な支援の形があります。

前述したようにイベント会場で売られているグッズを購入すれば、それが支援者の売り上げにつながり、次回のeスポーツイベントを開くための資金源になるでしょう。

実際にお金を使わなくとも、Twitterなどで写真と共に「このイベント面白かった!」とつぶやけば、それが一定の広告として遠巻きながらも支援者の力になるでしょう。

eスポーツイベントの告知のリツイートをするだけでも、イベント主催者の中にはTwitterでどれくらいリツイートされたのかを元に次回のイベント主催の可否を検討するところもあるので、リツイートするだけでも支援につながるでしょう。

上記のようなことは、最終的に「あなたが次回も同じイベントに参加できるかどうか」につながります。

現状、多くのeスポーツイベントは支援者(課金ユーザー)の力なしでは開催できません。

政治の世界では「あなたの1票が世界を変える」なんて言葉がありますが、eスポーツの世界では「あなたの1リツイートが世界を変える」です。

我々、Pro eSports Team 思考行結でも、今後中国地方を中心に様々なイベントを計画しております。

もし、イベント主催の告知が流れた際、少しでも自分の興味があるジャンルであれば、清き1リツイートを頂けると、それが我々の力になります。

引き続き、よろしくお願いいたします。

【!宣伝!】

我々、思考行結-あひる組-は、5/11(土)に品川インターシティホールで開催されるHADO SPRING CUP2019に出場します。

優勝賞金は100万円。

初戦は去年、世界1位に輝いた「わちゃわちゃ☆ピーポー」。

我々は世界4位だったので、格上との勝負になりますが、全力で食いついていきたいと思います。

YouTubeでも配信されますので、C4LANで落ち着いたときに見て頂けると嬉しいです。

よろしくお願いいたします!



頂いたサポートは血となり肉となり日本のeスポーツ業界へ落ちていきます。GG.