clammbon モメントツアー2018

9/2はコレ!クラムボンのライブに行ってきました。。

前日東京03からのクラムボン。

もう結成20年以上になるんだなー。昔は聴いていたけど少し遠ざかっていて…数年前からまた、友達のギタリストに勧められて聴き始めました。

まずライブの感想。私、ありがたいことにチケット運だけは良くて、今回も何と入場整理番号7番。オールスタンディングなのでダッシュで最前列、ミトさんの真ん前に陣取りました。

とりあえず機材に見とれますよね…今回ミトさんが持ってきたベースは「IBANEZ SR1805」

エフェクターてんこ盛りだったので、エフェクターとの相性が良いこれにしたのかな。

かっこ良いですよね…ツヤ消しなところとか。

渡辺さんのドラムはグレッチ。

プラス、ミトさんも渡辺さんも、DTX MULTI 12を使ってました。

郁子さんのキーボードは分かりませんでした…。ただ、前に貼ってあるポスターは函館をイメージしてラッキーピエロ仕様でした

ライブは、新しいアルバム「モメント e.p.3」からの曲が主。クラムボンは変わった編成のバンドですよね。ボーカル、キーボード、ベース、ドラム。あとはほとんど打ち込み。アルバムの曲、ミトさんが初めて真剣に、ちゃんとしたラブソング作ったかもしれない!と言っていた「Lush Life!」と「ラナンキュラス」が好きでした。

郁子さんが3/5くらいキーボード弾かない曲があったり、渡辺さんはグレッチドラムとDTXの両刀使いしていたり、ミトさんはベース弾いたりベース弾かずにDTX叩いてたり同時に足でエフェクター操作してたりアコギ弾いたり「Small Circle Of Friends」のカバー「波よせて」ではボイスエフェクトかけて歌ったりと、もう、何でもありです。目で追うのが忙しかった。「波よせて」の「ウェイバー ウェイバー ウェイバー ララ はじけてく」をみんなで歌ったのは一体感感じて楽しかったなあ。

ステージとフロアの間にお立ち台?が設置されていて、そこに登って歌ったり弾いたりする時もあるのでそうなるともう、真上にみなさんが。ミトさんのほとばしる汗を浴びて幸せな私。今日はお風呂に入らないと決心、そして本当に入らず←変態

クラムボンはMCがとても楽しいバンドです。ライブにしては曲数は少なめ。MCでめちゃくちゃ笑いを取ってくるのに、いざ曲に入るとあのベースプレイ(あの、って言っても分かりませんね、割と激しめなんです)。もう別人のようで、鳥肌が立つくらい格好いいんです。渡辺さんに至っては何でもしますから結婚して下さい、と言いたくなるほどの色気のあるドラム。郁子さんは鍵盤の上で踊る指にあの唯一無二の可愛らしい、でもそれだけじゃない、切なさも力強さ(恋しさとせつなさと心強さと)も孕んだ声。

ところでアルバムは5曲入り。クラムボンは歌う曲数は少なめではありますが、さて前の曲からは何が来るかな、と思いきや、来ました「君は僕のもの」。郁子さんの歌いだしで起こった歓声(悲鳴?)にメンバーが「ちょっと待って!」と中断。「え、セトリ悩んだんだけど、こんなに人気あるの?」とびっくりしてました。

結局それで2度中断。すごく嬉しそうなメンバー、私も嬉しかった。

とにかくミトさんの創り出す世界は独特。音楽業界の中でもなかなかいないタイプのバンドじゃないかな。歌って、歌詞から作るパターンと曲から作るパターンとあると思うんですが、クラムボンは後者。歌詞から作るとメッセージ性ありきの歌になりますが、曲から作ると音が自由に遊んでいて、聴いててホントに楽しい!郁子さんの声すら音に聴こえる。

私は、ライブでのアンコールっていわゆるアーティストさんからのサービスだと思ってるんです。残業ですよね(笑)。でもクラムボン、「本編はこれで終わります。この言い方で分かりますね?分かってますねみなさん。いい大人なんだから。」とアンコールを求めてくれる。最高に笑わせてもらいました。

クラムボンは、かなり独特なやり方で活動しているバンドです。

まず、2015年にメジャーレーベルから離脱しました。事務所やレコード会社に所属することは、広告や宣伝、レコーディングやツアーのバックアップもありメリットはもちろん大きいです。

ただ、調べてびっくりしたんですがCDの売り上げを20とすると、10がレコード会社の取り分、5が事務所、4が流通(レコード店に行くまでや〇Tunesなど)そして残りの1がアーティスト…つまり5%。そこから更に、場合によっては作詞家、作曲家、エンジニアにいくので最終的には1%ほど。少なすぎますよね。なんか訳分からないところが持っていってますね。

クラムボンは、経験と実績もあり事務所もスタジオも自分たちで持っているため、メジャーを離れて企画、制作、流通(実際お客さんの元にCDが届くまで)を全て自分たちでやることで、1だったものが20自分たちに入ってくる。

そうするとより良い機材が揃えられて良い音を創り出し届けることが出来る。

例えば、今回のパッケージ。

紙ジャケって、コストが普通のパッケージの倍かかるんです。でも、すごく凝った紙ジャケのCDが作れて2,500円で売れるのも、20が自分たちで使えるから。ライブのチケットも、破格に安いんです。それまでは削れるのに削れなかったところにお金が使えるから。あとはライブで全国を回り、自分たちで会場限定でCDを売る。あ、ライブに来たお客さんがお店をやっている場合、そこに置いてもらうという販売方法もしています。だから八百屋さんなんかに置いていたりするそうです(笑)。

ライブ後はサイン会。まさに圧倒的努力です。

インディーズでも無い、メジャーでも無い、「クラムボン」というジャンルです。メジャーを離れたのはすごくいい選択だなと思います。先見の明ですね。

これを知って、西野亮廣さんに似てるなと思いました。むしろ西野さんより先に「自分たちで」を実践していたんですね。

西野さんが後輩から「単独公演のDVDを会社が出してくれない」と相談を受けたので事情を聞きに行くと、〇枚売れないと利益が出ない、だから出せない と言われ、自分でDVDをプレスする工場にDVDを1枚作るのにいくらかかるのか電話をかけて聞いてみると、数百円とのこと。じゃあどこに一番お金を取られているのかを調べたところ、「流通」だったそうです…。

そこを自分たちでやれば、曲は文句無しに良いんだし最強です。自分たちが生み出した作品を、お客さんの手に届けるまでの全過程を自分たちで担う。

さすがミトさん。

ちょっと西野亮廣さんの「自分が生み出した作品の流通を人任せにして育児放棄しない」という考え方と絡めてみましたが。

クラムボン、良いです。

個人的には「サラウンド」は「あ、聴いたことある!」と思うかなというのと、「バイタルサイン」「Slight Slight」という曲がオススメです。

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