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大阪のオカマバーに入ってしまった話


私は1人旅で大阪は梅田に来ていた。

夜になり、ネットで探した梅田にしてはやけに安いビジホに到着。
夜はどっかでお酒でも飲みたいな〜と、ホテル周辺をぶらぶらしていた。

しばらくして、なぜそのホテルが安かったのかすぐ理解した。
このへん、ガラ悪っ…
無料案内所、ラブホ、メンエス、ピンサロ、おっパブ、やる気のないガールズバーの客引きの大群。
普段知らない街を歩くのは好きだが、その日ばかりは早く適当な店を見つけてさっさと帰ろうと焦っていた。


ふと看板に bar moon walk 一杯200円 の文字を見つけ、
ここ高田馬場でも見た気がする!
チェーン店なら大丈夫だろ!と思い、雑居ビルに足を踏み入れた。


しばらくビル内をグルグルしたが、目当ての店は見当たらず、訳の分からない店舗しかない。
なんか暗いし人もいないし、あれ〜、間違えたかな…でもまた別の店探すのも…と思いながらウロウロしていると、


「いらっしゃぁい〜」
と低めの声。


やべっ、なんか違う店の中入っちゃったか⁈
慌ててダッシュで逃げようとすると
「ちょっとお、あたしオカマだから安心して??変なことしないわよ」


あ、そっかオカマなら大丈夫か、と何故かすんなり納得し、その店に入った。


まだ開店前らしかったがそのバーの店主?カオルさんは快く迎え入れてくれた。

出されたおしぼりを受け取り、お仕事終わり?と聞かれ、旅行で大阪に来たことを告げる。  


お酒を飲みにと行ったものの、自分は特に酒が強いわけでもない。
ビールもワインも苦手だし、
ファジーネーブルとかマリブコークとか、ジュースみたいなヤツを2杯ほど飲めたら大満足である。

しかし、恐らくこういう場所にそんなザコガキは来ないのだろう。
何飲む?と聞かれ
ちゃ、チャイナブルーとかありますか、と小声で言ったら


はぁ???


と聞き返されたので、ビビってそれっぽいお酒を頼んだ。

アタシも一杯頂いていいかしら、と言うカオルさんにもビールを奢り、乾杯した。


が、そもそもオカマバーに来たくて来たわけではないし、旅行者なので地元の話も分からない。
会話も大して盛り上がらず少し気まずい空気になっていると、
常連らしきお姐さま(多分30後半くらい)がやって来た。

その後別のスタッフ(元USJのダンサーらしい)も出勤してきて、4人で飲むことになった。

カオルさんは昔相当モテたらしく、ストーカーに付き纏われてホテルに身を隠してた話とか、
ヒアルロン酸だかボトックスだかをだいぶ多めに入れてくれる美容外科の話を聞いたり、
元USJダンサーのロボットダンスを見たりした。

そのうち常連お姐さまとカオルさんで、知り合いのオカマの悪口大会が始まり、
全く会話についていけなくなったので適当に理由をつけてお暇することにした。

勧められるまま値段も見ず2、3杯飲んじゃったし、カオルさんにも一杯奢ったし、サービスなのか分からない柿の種を出されたりしたのでめちゃぼったくられたらどうしよう…と冷や汗をかいていたら

2900円だった。

安っ!!

帰りはUSJがエレベーターまでお見送りしてくれた。


最後にビルを後にする時、そういえば店の名前、なんだったんだろうと思って見てみると…


入れ歯(bar)



ダジャレかいっ!!


カオルさん、元気かな。

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