Netflixは株価がドカーンと下がって、登録会員数も伸び悩みと言われているけど、私は今も会員のまま、楽しんでます。

最近の私の推しは、

クイーンズ・ギャンビット

女性チェスプレイヤーのストーリーですが、私がこの作品を見ながら思ったことは「自分で自分の事は分からない」ってこと。

主人公のチェス天才少女は、自分がどれだけ天才かって事を、数々の大会に参加して勝ち上がっていく過程でどんどん自覚していく。

人間って、他者との交流の中で磨かれて、自分を知っていく、自分を作っていく生き物なんだなぁ。

そして、主人公の手の動きの美しさ。チェスの駒をはさんで動かす、その手首から指の動きが美しい。これは将棋の駒をつかんで動かすのとは全然違う動き。

チェス試合後に交わす握手の時の手の差し出し方、手首の角度、これまた美しくてカッコイイ！

とにかく美しくて、見とれてしまいました。

チェスのルールを全く知らなくても十分楽しめる人生ドラマ、これ見たらチェスやってみたくなりました。

ドント・ルック・アップ

地球に衝突する巨大彗星を見つけてしまった天文学者がその危険性を必死に訴えるのだけれど、なんか上手くいかないドラマ。

もし仮に私が「地球が滅亡するかもしれない何かを発見したとして、いったいどうやって全ての地球人に伝えるだろう？」なんてことを考えてしまった。

フェイクニュースなんて当たり前と言われる昨今、信じがたい真実を伝えるって難しいだろうなぁ。

発信元を確認して、自分の頭で考えて、嘘か本当かを判断しなければならないなどと言われているけれど、自分の頭で考える基準すらも、誰が発言しているかを基準にしている。

そんな事を考えていると、結局本当って真実って何だろう？　沼にはまっていきそうです。

このドラマの終わり方が、最高のブラック・コメディ。最悪の自体が迫っていると知っていても、それに対してアタフタするのではなく、日常の営みを過ごしながら一瞬で全てが終わる、それもいいけど、知らなくていい事は知らない方が幸せなのかもとも思いました。